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韓ドラ史上最もヒット作品が多い年と言われる2022年を代表する7作品

2022年は韓ドラ史上は「愛の不時着」や「梨泰院クラス」を輩出した歴代ベストドラマイヤー2020年を上回る大豊作の年と言われています。2022年を代表する大ヒット作品は7つ。「ウヨンウ弁護士は天才肌」「私たちのブルース」「私の解放日誌」「二十五、二十一」「未成年裁判」「ザグローリー」「財閥家の末息子」。全作品を視聴しましたので内容と感想を簡単にお伝えいたします。

目次

2022年ドラマの主役「ウヨンウ弁護士は天才肌」

2022年韓国ドラマの主役は「ウヨンウ弁護士は天才肌。」ネットフリックスで放映が始まると視聴率はうなぎ登りに上がりついに非英語グローバル部門の視聴率1位を獲得。ウヨンウしか勝たん状態がしばらく続き世界の人々にも愛されます。

天才ではあるが自閉スペクトラム症を持つ主人公が度弁護士になり人々と触れ合う事で成長していくドラマ。ウヨンウ弁護士をつとめたパクウンビンが可愛すぎます。そして周りの人々がやさしいです。芽生えた恋の相手役が素敵すぎる。一話完結スタイルで見やすいです。自閉スペクトラム症のひとたちに対する差別や偏見などもしっかり描かれていて単純な胸キュンドラマでもないです。最初から最後まで文句なく楽しめました。映画ドラマ批評サイトFilmarksの平均点4.4。

ウヨンウのライバル「ザグローリー」

ウヨンウの一人勝ち状態がしばらくの間続きましたが最後の最後に強烈なライバルとして立ちはだかったのが同じネットフリックス放映「ザグローリー」。こちらもネットフリックス非英語部門1位を獲得。ウヨンウとグローリーの2作品が2022年度韓国百想芸術大賞の各タイトルを総なめにします。大賞はウヨンウ、作品賞はグローリーなど。

作品は高校生の頃すさまじいいじめに遭い心身ともにズタボロになった高3の女の子が仕返しを決意し、その後16年間入念に準備し、ばれない犯罪や犯罪すれすれの方法でいじめ加害者たちをひとりひとりつぶしていくというストーリー。アラフォーで若いイケメン男子との恋愛には無理が出て来たソンヘギョがイメチェンし復習の鬼に。展開に隙がなくかなり面白いです。個人的感想ですが似たようなカテゴリーの大ヒット作品でソンヘギョの元夫ソンジュンギ主演「ヴィンセンツォ」よりははるかによくできてます。第一話のいじめがすさまじいのでつらいですがそれを我慢できればあとはわくわくすっきり展開の連続。いじめ側のイカレ具合もやばすぎで見ごたえあり。脇役のヨムヘランも非常に味があり心が動きます。テンポがいいので一気見してしまいました。Filmarks 4.1点。

重くずっしりのしかかる「未成年裁判」

見終わったあとのずっしり感や余韻がはんぱないです。ドラマがすべて事実をベースにしているのでやるせなさも。作品のメッセージが矢となって心につきささります。12歳までなら犯罪をおかしてもたいした罪にならない韓国の法律。その問題点を利用して凶悪犯罪に走る幼い子供たち。単に未成年の犯罪を取り上げて羅列するだけでなく法整備の問題、更生教育施設の問題などいろいろな角度で攻めてきますので飽きる事がありません。正直つまらん原則主義に執着して事を悪化させてしまう主人公検事(キムヘス)にはいらいらさせられっぱなしで共感できなかったものの作品全体が持つ力に感動。こちらもネットフリックス放映。Filmarks 4.1点。

山田洋次タッチのヒューマンドラマ「わたしたちのブルース」

イビョンホン、シンミナ、キムヘジャ、チャスンウォン、ハンチミン、オムジョンファ、キムウビンなどドラマや映画の主役スターたちを一同に集めたヒューマンドラマ。オムニバス形式ですが登場人物はすべて知り合いや幼馴染で横でつながっています。各挿話ごとに主人公が変り、主役にまわったり脇役にまわったりポジションがチェンジ。内容は島国に住む人々の普段の生活でおこりうる悲哀を細かに描き、さわやかな感じで締めくくります。なんとなく山田洋次監督作品と少し似ています。シナリオを描いたのはノヒギョン。脚本家王国と言われる韓国で一番人気がある脚本家。数年に一度しか作品を書きませんがコアなファンをたくさん持っておりノヒギョンが書けば視聴率を絶対取れると言われています。脇役級俳優ばかりを集めて集団主役にそえ警察官が持つ悲哀を描いた「ライブ~君こそが生きる理由」や平均年齢70歳、超ベテラン女優6人を主役にしてシニアが抱える問題や悲哀、秘められたパワーなどをテーマにした「ディアマイフレンド」などユニークな作品が多いです。Filmarks 4.3点。上記3作品、どれもよかったけどこれが一番かな。

意味不明な最終話で評判を失墜させた「財閥家の末息子」

「財閥家の息子」は財閥企業の裏を知りすぎて殺されてしまった若手会社エリート(ソンジュンギ)が記憶はそのまま維持しながらも30年前にタイムスリップして財閥企業御曹司(子役キムガンフン、青年ソンジュンギ)に乗り移って復習を果たしていくというファンタジーミステリー。

全16話で15話までは財閥後継者候補たちが仕掛ける罠を小気味よくかわしてしっぺ返しするソンジュンギの姿がめっちゃかっこよく「ヴィンセンツォ、」を彷彿させます。全体的に見ると粗が多く「何故そうなるんだよ?」とつっこみを入れたくなるくらいひどい部分もいくつかありますがそれでもストリー展開の面白さ、ソンジュンギのかっこよさ、イソンミンの圧巻演技力の高さで次を早く見たいと思わせる魅力がありました。視聴率も最高26.9%。これはケーブルドラマ史上第二位です。(ケーブル視聴率第一位は「夫婦の世界」 、それまでの二位は「Skyキャッスル」 、三位は「梨泰院クラス」。)ですが最終話の展開がドラマの人気と評判をすべてぶちこわしてしまいます。視聴者は当然そうなるだろうと期待していた結末にはならず、あと味も胸糞悪いです。正直矛盾だらけでさっぱりわかりません。放送終了後しばらくの間ネット上で非難の声がおさまりませんでした。韓国ドラマ史に残る最悪結末ドラマ。このドラマは元々はウェブ漫画。そちらの結末はまとも。テレビの制作者たちが結末をいじってしまったために大きな悲劇を招きました

Filmarks 4.1点。 (何故そんな高い?)

キムテリの演技がすごすぎる「二十五、二十一」

「二十五、二十一」のFilmarks 評価点は4.4と最高レベル。「人生ドラマ」「終わってほしくなかった」など賞賛するコメントがたくさんみられます。ナムジュヒョクとキムテリの恋愛が中心の青春もの、友情もの、スポコンものですがハッピーエンディングではないのに大成功を収めた作品です。個人的には結末が寂しかったせいか似たようなカテゴリーでハッピーエンディングの「ラケット少年団」のほうがよかった感想を持ちます。ただキムテリの演技がすごすぎ。ソンイェジンやパクウンビンにも負けていないので彼女の演技を見るだけでも見る価値あり。撮影時の彼女の実年齢は30歳くらいですがどう見ても役柄と同じ高校生にしか見えません。

韓ドラの進化を感じる「私の解放日記」

個人的な話になりますが自分の韓ドラ神作品は「ディアマイミスター~私のおじさん」「賢い医師生活」シーズン1と2,「ミセン」の4作品。そして「ディアマイミスター~私のおじさん」の脚本家パクヘヨンが次に書いたのが「私の解放日記」だったので襟を正して見るしかありません。

出口も答えもみあたらないつまらない人生から抜けようともがく3兄弟+ミステリアスな隣人異邦人の話。変わろうとする意志や決意があるので毎日少しづつ変化があります。しかし大きなうねりや起承転結のようなものはありません。あるのは現実的で等身大の生活パターン。明確な結論なしでエンディングを迎える珍しいパターンのドラマなのに視聴者の心をとらえたのは鋭さ満載の脚本家の台本の力でしょう。人生の教訓になる言葉で作品はあふれています。そして俳優のレベルが高い。異邦人を演じるソンソクが特にいいです。Filmarks 評価点は4.1。

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