「梨泰院クラス」のあらすじ、見所、秘話、感想、登場人物他

※全国平均視聴率は11.894％、首都圏平均視聴率は12.957％。

パクセロイ（パクソジュン）

パクセロイは鋼鉄のような強い意志を持つ。ちょっとやそっとの事では動じない。商売は人と考える。人を引き付けるリーダーの資質を持つ。中卒、前科者、コネなし、大手企業「張家」の妨害工作。どれひとつとっても人生のハードルが高い彼ですがまったく動ぜず我が道を地道に歩き成功していきます。

演ずるのはラブロマンス、コメディ、シリアス、助演サブなどなんでもこなすオールマイティー俳優パクソジュン。彼は作品に出るたびにユニークな髪型を披露しますがその度に街の流行ヘアスタイルになります。今回の前髪ぱっつんいがぐり頭も流行りました。パクソジュンのプロフィール詳細はこちら。

チェイソ（キムダミ）

IQ162のチェイソ。スポーツ万能で喧嘩も強い。自己中で異性に興味を持たなかったがパクセロイに一目ぼれし、すべてをなげうって自分の人生を彼に賭けると決意。セロイをいろんな局面から救っていきます。「社長の邪魔者は全員ぶっ殺す」というのが口癖。恋のライバル、スアに「私のほうがあなたより社長の事を愛している。それはあなたが社長がいかに自分を幸せにしてくれるかを考えているのに対し、私は社長をいかに幸せにするかを考えているから」と言った言葉が印象的。すごい能力の持ち主なのになりふりかまわずパクセロイを自分に振り向かせるのに必死な所がいい。日本の女性視聴者は彼女の劇中ファッションについても大きな関心をよせていた。

チェイソを演じるキムダミは1995年生まれ。185㎝長身のパクソジュンと並ぶと小さくちびぽちゃのイメージがありますが実際の身長は170㎝あり、8頭身の抜群のスタイル。子供の頃から俳優を目指す。大学の演劇で学んでいる時に映画の主役に抜擢。出演作品は映画5本、ドラマ2本とものすごく少ないがその演技力は高く評価されている。「梨泰院クラス」で韓国最高峰百想芸術大賞最優秀新人賞を受賞。村上春樹の大ファン。全作品読破したが特に「ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編」がお気に入り。

チャンデヒ（ユジェミョン）

韓国最大手の居酒屋チェーン「張家」を一代で築き上げたチャンデヒ会長（ユジェミョン）。パクセロイの宿敵。「弱肉強食」を信条とする。子供の喧嘩に口を出しパクセロイに不条理を強要しようとしたことからセロイと彼の不幸が始まる。このドラマのメインテーマはパクセロイとチャンデヒの戦い。

演じるのはユジェミョン。1973年生まれ。劇中ではそれほど大きく見えないが183㎝、78㎏ある。今ではあちこちのラスボス、重要なサブとしてひっぱりだこ。役者人生は長いがそれほどスポットライトを浴びられなかった。ブレイクとなったのは「賢い医師生活」の生みの親シンウォンホが手掛けた「応答せよ1988」出演から。彼の演劇を鑑賞して感動したシンウォンホが抜擢。

オスア（クォンナラ）

パクセロイの初恋の人オスア。「張家」の室長。有能だが利己主義が強い。チェイソに嫌われている。演ずるクォンナラは高校生～30代を演じます。セロイの事を愛していますが口に出して言えない損な性格。いざ告白しようとするとイソの邪魔が入ります。本作品の2年前に放送された「私のおじさん～マイディアミスター」の時より５～10歳くらい若く見えます。「梨泰院クラス」出演時の実際の年齢は29歳。日本の視聴者はイソ派とスア派に別れます。（僕はイソに一票。）

演じるクォンナラは1991年生まれ。172㎝。50㎏。A型。無宗教。ガールズ歌手グループ出身ですが最近では女優としてすっかり知名度が定着。近年の話題作に毎年のように主演をまかされています。

チョスングォン（ユギョンス）

パクセロイが刑務所を出所、遠洋漁業出稼ぎに出て資金を集め梨泰院でオープンした居酒屋「甘い夜」の創設メンバー。

おでこに深い切り傷の跡。前職は暴力団。刑務所時代物事に動じないセロイを気に食わなく思っていたが、彼の人間の器の大きさに感動し、彼の弟分になる事を決心。自分から何かを展開するのではなく言われた事をきっちり守るタイプ。「甘い夜」の仲間たちを誰よりも大切に思う。時におっかなく、時にコミカル。義理堅い。

演ずるユギョンスは1992年生まれ。170㎝。A型。映画が好きで15歳の時に単独で映画会社を訪ねて自分を使ってくれと売り込んだ事がある。断られたにもかかわらずそこで言われた「お前は度胸があるのでものになるかもしれない」という言葉を胸に大学でも演劇を勉強する。ドラマよりは映画出演が圧倒的に多い。「梨泰院クラス」の翌年に公開されたネットフリックス配給の「地獄」が世界的にヒットし、そこで悪役を務めたので知名度がさらに上がる。

マヒョニ（イジュヨン）

二十歳まで男だったトランスジェンダー。パクセロイと工場で知り合い「甘い夜」の料理長に抜擢される。彼女の料理の腕に不満を持つマネージャーのチェイソは彼女の解雇を提案。セロイは2倍の給料が入った封筒を手渡し、このお金に値する仕事をしろと激励する。チェイソの地獄の特訓を耐え抜き満足のいく料理を作る事ができるようになる。以降イソとは親友になる。サバサバした性格。スングォンをいじくりまわしてよくいじめる。「甘い夜」の全国フランチャイズ化に大きく貢献。日本の視聴者にはマヒョニ派も多い。

1992年生まれ。もちろん女性として生まれる。162㎝。A型。大学時代は体育科を選択。やりたい事は特になかったが日曜日限定の演劇サークル部に入り演技に目覚める。大学2年から演劇科に転校。本の虫。授業中に隠れて本を読むのが発覚した事が続き罰を受けた事も。彼女の貸出量のすさまじさに大学図書室は彼女の貸し出し枠を一般より増量したというエピソードが残っています。彼女のお気に入り作家は青森出身の恩田陸。ほぼすべての作品を読破したとの事。映画もドラマも主演、助演オファーが相次ぎ順風満帆な役者人生。そのボーイッシュな顔立ちを生かし野球少女がプロを目指す映画の主人公にも抜擢。

キムトニー

「甘い夜」創設時期にアルバイト募集で採用された人。皮膚の色は黒いが父親は韓国人で韓国語が達者。母国語はフランス語だが猛特訓して英語も使えるようになる。梨泰院という国籍が入り混じった人種のるつぼエリアを象徴する人物。「甘い夜」が株式企業になってからは姿を現していないので辞めた模様。最終回で自分が経営する居酒屋で飲んでいるスングォンとマヒョニの前で「彼女にフラれた」と泣く。「たかがフラれたくらいで」となぐさめるスングォンに対し「彼女もいないあんたに何がわかる」と切り返されてマヒョニの爆笑を誘う。

演じるのはクリスライアン。フロリダ在住のアメリカ人。1990年生まれ。180㎝。韓国語ができるという事で韓国のドラマや映画、CMにちょこちょこ起用される。但し基本的な生活のホームベースはフロリダ。

チャングノンはチャンデヒの長男で「張家」の跡継ぎ。「張家」の長男である事を鼻にかけ世の中お金で何でも解決できると思っている。クラスでいじめをしているのを転校生のセロイに止められ結局ぶちのめされる。「張家」とセロイの険悪な関係が始まります。この事件でセロイは学校を辞め、セロイの父親は長年勤めていた「張家」を辞職します。その後チャングノンは謝ってバイクに乗っていたセロイの父親を車でひき殺してしまいます。しかし父親チャンデヒの強力をもらい替え玉ひき逃げ犯を刑務所に送ります。グノンの仕業だと確信しているセロイは人生の目標をチャンデヒとチャングノンに罪を償わせ謝罪させる事にセットします。

演じているのはアンボヒョン。1988年生まれ。188㎝。A型。学生時代はボクシングをしていたので筋肉質。2007年よりモデル活動。2014年より俳優活動。2018年まで売れない時代が続きましたがそれからはコンスタントにきちんとした役をもらっています。彼が2016年の「太陽の末裔」のアルファチームの一員である事を今回調べるまで気づきませんでした。「梨泰院クラス」では強がっているが実は臆病である事を目の動きで表現した事が大きく評価されています。映画ではなくほぼドラマ出演一辺倒の人。

チャングンス（キムドンヒ）

チャンデヒ会長の次男だがお妾さんの子供。金銭的には不自由しなかったがいつも異母兄であるチャングノンにさげすまされて惨めな幼年、青年時代をすごす。結局家によりつかなくなる。そんな中ひょんなことから友人チェイソと一緒に知り合ったパクセロイ。人生で初めて立派な大人を見たと感激し、「甘い夜」で働く事を志願します。「甘い夜」創設メンバーの一人。パクセロイと「張家」の悪縁を知ったあともセロイを慕いついていきますが自分が好きなイソが「もし張家のトップになれるくらいならあなたとの事を考えてもいい」と言った事から彼はダークサイドに進みます。イソとしては自分のセロイに対する気持ちは揺るがず彼を諦めさせるために無理な事を言ったつもりだったのですが。

演ずるのはキムドンヒ。Niziuを育てたJYパークの事務所所属。俳優一筋でアイドルグループ活動はやっていない。Skyキャッスルでは受験生を演じていました。1999年生まれ。179㎝。AB型。プロテスタント。デビューは2018年。出演ドラマ5本と映画2本出演でまだ駆け出し俳優。だが甘いマスクで人気急上昇中。

カンミンジョン（キムヘウン）

チャンデヒとともに「張家」を立ち上げたカンボホムの一人娘。「張家」の役員で「張家」の大株主。人に対する義理は守るが実利はしっかり確保するやり手の切れ者。チャングノンが次期会長になれば「張家」が危ないと考えている。その事に気付いたセロイは彼女の仲間に引き入れようとする。パクセロイの父親は彼女に仕事を叩きこんだ人。

演じるのはキムヘウン。1973年生まれ。MBCでアナウンサーを5年勤めてから役者に転身。それ以降毎年どこかのドラマに主演や助演で顔を出すベテラン俳優。「浪漫ドクターキムサブ」１と２でも脇役だが本作品のように強烈なインパクトのあるポジションが当てられている。映画よりはドラマ出演のほうが圧倒的に多い。

パクソンヨル（ソンヒョンジュ）

パクセロイは「張家」の悪だくみにより最初にスタートしたお店から追い出され、不動産詐欺で窮地に陥りましたが平然としてまったく動揺しませんでした。そんなセロイが人生で唯一これからどうしていいかわからないと心が折れた瞬間が父親の死を知った時です。セロイにとって父親はそれほど偉大な存在でした。国内の経済不況で「張家」が倒産しかけた時に救ったのは彼のレシピ。そして「甘い夜」の看板メニューも彼が考案したチゲがベースです。

演じているソンヒョンジュは1966年生まれ。177㎝。兄は高名な写真家ソンホンジュ。どこにでもいそうな親近感のあるイメージからあちこちの映画やドラマで引っ張りだこ。2022年のドラマの中ではZeroが一番面白いと思っているイムシワン主演のドラマ「トレイサー」でラスボスを演じています。

イホジン（イダウィ）

チョイソと同じくらいパクセロイの成功に貢献した男。彼はセロイやチャングノンの高校の同級生でチャングノンに3年間いじめられ続ける被害者。その後韓国で一番の金融関連大学に入学。自分へのチャングノンのいじめを止めに入って退学になったセロイに恩義を感じていて囚人のセロイに面会に行き謝意をのべ打倒張家のため協力しあおうと復讐を持ちかけます。彼はファンドアドバイザーとなりセロイの父の死亡保険金を数年間で数倍にも増やしセロイのビジネス基盤を作り上げた。カンミンジョンとセロイをつなげたのもこの人。ドラマ中彼はセロイと一緒にビールを飲むシーンがありますが演じているイダウィは本来お酒が全く飲めません。

イダウィは1994年生まれ。167㎝。60㎏。B型。子役出身なので出演ドラマ数27本、映画28本と多くベテラン俳優で韓国民に顔はよく知られています。