「ワンザウーマン」第5話あらすじと感想
検事詐欺師?
自分の部屋でデリバリーのおばさんとの事を思い出すヨンジュ。「あのおばさんは私が誰だかはっきりわかっていた。カムジャタンが大好物。あのおばさんの“ 令監様 ”(検事の愛称)という呼びかけ。」「だれか私の事を令監様と 呼んだ記憶があるわ。 令監様って検事令監様って事? 」「わたしは頭がいい。対応能力もいい。法にも詳しい。という事は私は。。。」
「わかった!私は検事を装う詐欺師だったんだ。やくざだけじゃ足りなくて詐欺師だったなんて。」
そこに旦那がやってくる。「何故スンウク兄さんに家まで送ってもらったんだ?」
ここでもヨンジュは瞬発力を発揮して辻褄の合いそうな話をすらすらでっち上げて旦那を追い出してしまう。「やっぱり私詐欺師みたいね。」
ヨンジュの父親
ヨンジュの父親は刑務所にいる。元やくざ。しかし彼は14年前にヨンジュが目撃したハンジュ工場の火事の放火犯として無期懲役判決を受けている。彼の名前はカンミョングク(チョインギ)
彼の弟分で駐車場でヨンジュと再会した二人のやくざが面会に来た。この二人はヨンジュが自分たちを忘れてしまったようで何かおかしいと報告しようとしたがヨンジュがお国のために頑張っていると自慢げに語るカンミョングク の姿を見てその話を持ち出さずに帰って行った。
初出勤の朝
ユミングループ初出勤の日、ハンジュグループ会長の言いつけでヨンジュの運転手から経営アドバイスまでサポートする事になったノハッテ。「よろしくね、2重スパイさん。」
ユミン本社ビルに入ると社員が一斉に並んで礼をします。
「会社の事はよくわからないでしょうから基本的にサインしてください。面倒な案件は外しておきましたから(ノハッテ)。」
最初の役職の社員が持ってきた稟議書にさらっと目を通すヨンジュ。
「これって攻撃的なマーケティングと書かれてますが、結局は宣伝に大金を使い、小売店のマージンを上げる事じゃない?」
「そのようなやり方があります。(社員)」
「そのいつものやり方が嫌なんです。新開発製品なんですから宣伝費用を削って開発費にもっとお金を使ってください。」
ちょっと微笑むノハッテ。
2番目の役職の社員が持ってきた稟議書にさらっと目を通すヨンジュ。
「ブルートゥースイヤホン?5年かけても初期投資を回収できなければ終わってるじゃないですか。名前だけ変えて又やる意味がありますか?」
3番目の役職の社員が持ってきた稟議書にさらっと目を通すヨンジュ。
「モバイルヘルスケアプラットフォーム構築事業?法的問題はどう解決されるのですか?」
「よくわかってらっしゃらないようですが最近法律が通りました。」
「最近通過したのはデータ3法です。これは医療関連ですので制限が多いはずです。規制も多いですし訴訟で引っかかればどれだけ複雑になるかお分かりですか?解決案も含めるようにして再度提出してください。」
ノハッテがいいねサインを送ります。
初ランチ
ハン会長は長姉との食事の約束をキャンセルしてヨンジュをランチに誘う。
「わざわざこんな場所でごはんを食べなくてもお話ならおうちでうかがってもよかったのに。」
「いや。ユミングループ総帥の初出勤の日に一緒にランチを取るという事は象徴的な話になるんだ。」
「ところで飛行機で向かおうとしてた済州島の新ホテルだが。事故のあとにほったらかしっぱなしだな。どうだろう。ちょっと味噌もついた事だしハンジュグループと合弁で再スタートするという案はどうかな?」
「ユミングループ総帥との初ランチでユミンファミリーの悲劇を悲しい出来事の一言で済ませて合弁の話ですか?正直自分は実家でごみくずとして扱われてたみたいですけどその時の記憶はないのでこだわりやわだかまりはありません。ただ一言申し上げるならそんな調子で人のホテルを手に入れようとしないでください。正直ユミンはハンジュよりホテルの規模はだいぶ大きいですし。」
「人には生まれつきの器というものがあり、それは隠せないものなのに、私は何故お前のそれをいままできづかなかったのだろうか?」
「それではもっと深く気づかれる前に退散させていただきます。」
カンミナの情報
スンウクがやってきてソファでリラックスしているヨンジュにカンミナの個人情報を探したか聞きに来ました。
まだだと言うとスンウクは「何をしてたんだ」と怒り出します。
情報がないから仕方ないじゃないとヨンジュ。ファミリーの中でごみくずみたいに扱われていたミナは外に出るたびにその行動をすべて鬼姑にいちいち報告しなければならず、だれと会ったか、友達はだれかいちいちチェックされる。そんな生活が嫌で一日中家にこもるようになり、家族やお手伝いさんたちに自分の事を話す事はほとんどなく、友達づきあいもしなかったとヨンジュが調べ上げた事を説明します。
悲しい顔をするスンウク。「あなたって正直な人ね。」
「こうしましょう。会長としての決済をうしろに伸ばして時間を作ってその間に彼女の事を調べるわ。」
「カンミナから最初に探してあげないと。ギャラリーに行きましょう。カンミナが最後に目撃されたのはギャラリーですから。」
「私も一緒に行きましょう。君がだんだんミナとダブって見えてきて。交通事故や麻薬事件の事もあり心配ですから。」-
ヨンジュのやさしさ
1階にヨンジュが降りると絵画詐欺師イボンシクの姿が。ヨンジュをミナだと思っている彼はずーっとヨンジュを観察しています。
外で車に乗ろうとすると頭痛が発生。頭を抱えるヨンジュ。怪しい影がヨンジュに近づきます。怪しい男の手がヨンジュに伸びようとした瞬間スンウクに抑え込まれます。「誰だお前は?」
今朝2番目の稟議書で却下したブルートゥースイヤホンを製造する子会社の社長だった。
「朝連絡を受けてこうしてやってきました。すでに作ったものもすべて廃棄する事になります。」「こちら新製品です。新しいテクノロジーが入っているので今までの物とはまったく別物です。だから一目見てもらおうと思って。。。」
「だからと言っていきなり押しかけるのはいかがなものでしょう。それなり手続きをへて面会を。(スンウク)」
「正式な手続きを踏んでいればその間に契約が解除されます。(社長に向かって)わかりました。本件私のほうから社長に連絡を入れます。(ヨンジュ)」
その様子を影でうかがうイボンシク。
(現役のころは悪徳検事として有名であったチョヨンジュですが弱者には優しいようです。)
ミナよりかっこいい
一旦は会社ビルのロビーに戻り頭痛が収まるまでまつヨンジュとスンウク。
「ところで私は思うんですけど、ミナも日頃攻撃をうけていたんじゃないかと。これだけ尽力や財力を使っても探せない。もしかするとよからぬ事が起こっているかもしれない。あるいはカンミナが自分自身で姿を隠しているのか。」
そこにハンヨンシク会長が現れる。
「ほうぼうでお前に対する不満が多いようだ。サインすればすべて終わるものをお前が複雑にしたと。」
「父のやり方通りにしなければならないとは思いませんけど。」
「最終決定権が会長にあるのはその通りだが、だからと言ってなんでも会長の思い通りにできるわけではない。」
「頭をぶつけたとはいえ、あまりにも大きく変わったんじゃないか?」
「お義父様は私についてどれだけ知っておられるのですか?人間は元来複雑で多面的な存在です。皆に自分が知らない姿を見せれば皆は変わったと言うのではありませんか?」
「今のありのままの私としてで接してもらう事はできませんか?」
「話の続きは上でしよう。」
いってらっしゃいというスンウク。
「さっきは私がミナと重なるとかなんとか言っておきながらこういう時は私を突き放すのね。」
「いいや。君はミナとは違う。ミナよりかっこいい。(スンウク)」
スンウクが去ったあとにうれしくてにやけとはにかみが10秒以上止まらないヨンジュ。
検察召喚
上にいくと義父は自分は国税庁に最近目を付けられていてハンジュグループの美術絵画購入を担当していたミナも近々ソピョン地区検察に呼ばれる事になったと伝えます。
一方スンウクとノハッテはチョヨンジュ検事をハンジュグループ不正追及のため仲間に引き入れようと考えていたが行方不明で連絡がつかないので前回ヨンジュを麻薬の疑いで拘束しようとした 時に毅然とした態度を見せたアンユジュンを仲間にいれるかどうか検討している。理由は彼の行動が正義感にあふれていて賄賂などに屈しないと踏んだため。
なくなった絵画
ハンジュグループ長姉ハンソンへはハンジュ美術館を訪ねカンミナが前回購入した絵画とハンジュファミリーで購入した絵画を全部引き取ったという話を聞く。絵画はミナ(ヨンジュ)が交通事故に遭ったさいに持っておらず家に保管されていないので消えてなくなったという話になる。
ハンソンへはこの情報が館長の口をふさぐため、それとミナとハンソンへを両天秤にかけるような言葉を発し、その態度が気に入らなかったため部下を使って館長を殺してしまう。(ハンソンへは平気で人を殺す人間だったのだ!)
ハンジュグループの絵画売買はハンソンへが担当していた。目的はハンジュグループのマネーローンダリング。だが3年前のイボンシク詐欺事件を契機に退き、その後はカンミナが任されていた。
「交通事故」は長姉の指示?
館長に会おうと美術館に行ったが、そこで長姉ハンソンへとぱったり会う。長姉は館長が休暇に出ていないといい、ヨンジュが交通事故に遭った日にミナが自分が購入した3億ウォンの絵とハンジュグループが購入した50億ウォン分の絵が見つかっていないと伝えます。それらは当日ミナが引き取ったので早く記憶を取り戻してどうなったか教えてほしいと話します。
車に戻って大騒ぎするヨンジュ。そんな事大した事ではないと返事するスンウクとノハッテ。「約53億ウォン(5億3千万円)の価値がある絵が消えてなくなったのにどうしちゃったのよ?それが財閥の考え方なの?」とヨンジュは怒ります。そんな金ミナの預金から埋め合わせればいいし、自分が支払ってもいいと豪語するスンウク。」
実はスンウクはミナ(ヨンジュ)を車でぶつけた男を訪ねて行って男の妻から男のスマホ通話履歴を入手していたのだが(男は現在昏睡状態。)ミナを待っている間その中のひとつのダイアルに電話すると数十メートル先に立っている男につながったのだ。その男は長姉の側近。彼女の美術館行きに同行していた男。
長姉の推理
ハンソンへは部下からカンミナが14年前の放火事件を嗅ぎまわっていると報告を受けた。
カンミナは推理する。そのネタを使って離婚を成立させようとしていたのではないだろうか。絵画の一件はどういう事か。
結局はその方法を諦めて計画を軌道修正して絵画を盗んで逃亡しようとした。
だが交通事故後のあの性格の変わりようはいったいなんだろうか?
ハンソンへは実家のキムギョンシン理事(お手伝いさん)に電話してある事をやってほしいと頼みます。
ナッツスープ
ヨンジュがハンジュ家に戻ると先代から家を取り仕切る家政婦のキムギョンシン理事が食事を用意して待っていた。おいしいと言いながら完食するヨンジュ。ハンソンへがキム理事に頼んだのはナッツ成分が入ったスープをヨンジュに与える事。
部屋に戻ると夫がなれなれしく近づいてくる。手にはタルトケーキのお土産。「大丈夫。くるみじゃなくてチーズだから。」ヨンジュはスンウクと最初に会った時に彼が自分のピーナッツ袋を取り上げた事を思い出す。旦那をさっさと追い出しスンウクに電話します。
「カンミナってもしかしてナッツアレルギー?」「ああそうだ。匂いを嗅いだだけでもだめなほど深刻だ。」「どうしよう?キム理事が作ってくれたナッツスープ完食してしまったわ。」「明日病気だと言って休め。それでは失礼する。」
昼間自分はミナよりかっこいいと言ったくせにそっけなく電話を切った事で怒るヨンジュ。だがその場面を思い出してニヤニヤします。慌てて自分で自分の顔をひっぱたきます。「馬鹿ね。何ときめいてるのよ。」
シュレーディンガーの猫
スンウクはソピョン地区の アンユジュン 検事を訪ねる。アンユジュンはヨンジュの後輩。ヨンジュも中央地検に移動するまでソピョン地区の検事として働いていた。スンウクはハンジュグループについてアンユジュンにあれこれ聞いてみる。(彼が協力者になれるかどうか探りをいれているようだ。)「情報を提供してくださるとおっしゃったのに情報を求めるためにいらっしゃったのですか?」
スンウクはアンユジュンにメモリーカードを差し出す。
スンウクが立ち去った後メモリーカードを調べると14年前のハンジュ工場放火事件の詳細記録が入っていた。「それってハンジュグループの長男が死亡した事件じゃないのか」とアンユジュンの同僚検事が言う。「あぁ。今やって来た人のお父さんだ。」「ならハンジュファミリーじゃないか。なぜハンジュグループの事を嗅ぎまわっているんだ?」「さあ。もしかするとシュレーディンガーの猫、いや人間かもしれない。」「なにそれ?」「箱の中に猫が入っているが開けてみないと猫が生きているか死んでるかわからないという事。」
アンユジュン はヨンジュとの会話を思い出す。あこぎな検事やってると亡くなったおばあさんが悲しむとヨンジュにぼやいたところヨンジュは「 シュレーディンガーの猫 って知ってる?私がどうあなたの目に写ろうが蓋を開けてみなければわからないって事」と意味深な言葉を投げかけます。
深まる疑惑
ハンジュ家に戻ってキム理事を呼び出す長姉。キム理事は権力争いみたいなことを家に持ち込むなと長姉をたしなめます。キム理事は長姉のいいつけを守らずナッツ成分ではなく100%大豆成分のスープを差し出したと報告します。「でも何か変ですよ。ミナさんはナッツ成分がはいっていない大豆のスープを飲んだあと病気になって休んでいます。」
ミナとヨンジュは一卵性双生児の可能性が極めて高いですね。同じ日に生まれた同じ顔で同じ身長の二人。ホームページに紹介されているお父さんの姓はチョヨンジュのチョではなくカンミナのカンです。これは想像ですがヨンジュのお父さんはなんか事情があって生まれてからすぐミナをユミングループカンジャンス会長に預けたのではないでしょうか。
長姉ハンソンへが殺人鬼である事が判明。ミナをオークションの日に車で襲わせたのも長姉だったのです。そしてタイミングよくハンジュファッション工場の放火犯として刑務所にいるヨンジュの父親 カンミョングク が登場。スンウクの父親に横領の罪を擦り付け火事を装い殺した事件にも間違いなく関連しているでしょう。これからどう暴かれていくのか。。。
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