「ワンザウーマン」第10話あらすじと感想
二日酔い
翌日部屋で起きるとものすごい二日酔い。断片的に昨晩の記憶を思い出す。電話をかけまくった事、自分からスンウクにキスした事など。外に出るとスンウクが酔い覚ましドリンクを持って待っていた。
「昨日のことなんだけど。記憶がなくて。あそこまでは憶えてるんだけど。」「あそこまで?」
そこにノハッテが現れる。すたすた立ち去るヨンジュ。キスのあとの対面で明らかにラブラブモードを期待していたスンウクは肩透かしをくわされしばらく天井を見つめる。
亀裂
ハンヨンシク会長はユスンドク検事長から自分に相談なしでイボンシクのリストを公表し、カンミナの名前を入れた事に抗議の電話を入れる。なにも知らされないと対応が難しくなると。
ハンヨンシクはこのすべての絵を描いた(恐らくイボンシク殺人も含め)ハンソンヘを呼びつけ娘の暴走に苦言を呈する。(ハンヨンシク会長は長女が自分のポジションまで脅かしているのではないか疑っている様子。)
「何故私をしかるんですか?」と開き直る長姉。「このような状況になったのはお父さんのせいじゃないのですか。今もあの時も。」
14年前に当時ハンジュグループのホテル部門を担当していたスンウクパパは系列のハンジュアパレルの帳簿に不審点を発見。ファッション工場に出向き直接調べようとするがそこで発生した火事で死亡。ハンソンヘはスンウクパパが不正をおこなったとするでっちあげの報告書を作成、ハンソンウクがそれをたてに役員会議でクーデターを起こしハンジュホテルを乗っ取る事に成功。
今の状況が当時の状況とそっくり。イボンシクゲート事件で苦境に陥ったハンジュグループ。ハンソンヘはその罪をカンミナになすりつけユミンホテルを乗っ取ろうとしている。
一方通知
ハンソンヘを訪ねたスンウク。14年前とまったく同じやり口だとコメントします。
ハンソンヘはあの時との共通点は「オーナーがだらしない点」といい、自分の野望を隠さない。
イボンシクリストに名前が載ったカンミナをホテル代表にするのはホテルのイメージを壊すので合弁ホテルの代表には自分がなりホテル名もハンジュにすると一方的にスンウクに伝えます。もし反対するならカンミナはさらなる苦境に陥るだろうとスンウクの一番痛い所をつきます。
彼女は合併前にハンジュホテル内の大リストラを実施し、同時にイェスマンでない役員たちも首切りにすると伝えます。
思いがけないカミングアウト
この前弁当をカンミナに持たせてくれたお礼にキムギョンシン理事(お手伝いさん)を外食に誘うスンウク。キム理事はスンウクパパ、ハンヨンシク会長両方と親しかったが、実はスンウクパパの情報をハンヨンシクに流していたとカミングアウトします。
あの時あんなことをしなければスンウクパパがあのように亡くならなかったかもしれないのにと自分を責めます。スンウクは告げ口してたから自分の父親が非業の死を遂げたのは違うとソンジュと同じ慰め方をします。
キム理事はスンウクがハンヨンシク会長と手を組めるかもしれないと意外な事を言います。もちろんハン会長が後ろでキム理事にそう言わせているのでしょう。
キム理事は今日ここでスンウクがしゃべった事は一つ残らずハンヨンシクに報告しなければならないので何もコメントするなとお願いします。「会長はいまだに私を自分が自由に扱える駒だと思っているようだ」とぼやきます。
あなたの事好きになったのに
昨晩無断外泊して忍び足でハンジュ家に入るヨンジュ。鬼姑がきっちり待っていた。「どこに泊ったのよ。検察の前のアパート?」自分の正体がばれたのかと思い焦ります。ですが鬼姑はどうやら検察からの取り締まりに備えて中央地検の近くにアパートでも借りたものだと勘違いしているらしい。
「私をおばさんですって。私の秘密って何よ。言いなさいよ!」
ヨンジュは昨晩ベロンベロンに酔っぱらった勢いに任せて鬼姑に電話して悪態をついた記憶がよみがえる。
「やい、おばさん。でかい面しているのも今のうちよ。全部秘密を暴いちゃんだから。私はカンミナじゃないのよ。私はチョ、チョ、チョ。。。」スンウクが受話器を取り上げる。
「なんで私に話せなくするのよ。以前ならなんでもしゃべれたのに。今は話せない。あんたの事すきになったのに。私はカンミョングクの娘だから。。。」
そこ光景を思い出して急に恥ずかしくなって何も言わず2階に上がるヨンジュ。「ちょっと待ちなさいよ。何も答えてないじゃない。思い当たる事がひとつやふたつじゃないのに。。。」
土下座パフォーマンス
自分が合弁後のホテル会長になったつもりのハンソンヘはさっそくリストラの嵐を吹き起こします。
いきなり解雇を言い渡されたハンジュ労働者がハンジュ本部ビル前に集まり「不当解約反対!」とシュプレヒコールを叫ぶ。
そこに通りかかった長姉ハンソンへは労働者たちの前に出て土下座します。
「皆さん、私を誰だかわかりますね。20年前に皆さんと同じ職場で皿洗いをしていたソンヘです。私はここにいる皆さんの顔をはっきり覚えています。私にとっては家族どうようの存在です。」ソンヘがウソの涙を流します。
「でも私たちは合併吸収される側なんです。皆様には申し訳ないですがどうにもできないんです。相手の要求をうけいれるしか。。。」土下座して地面に頭をこすりつけます。
なんだ、悪いのはカンミナじゃないかとささやき合う労働者たち。ユミングループ本社前に移動します。
何も知らないヨンジュがユミンビルに入ろうとすると「あっ、カンミナだ!」「この人でなしめ!」と叫びながら一斉に生卵をヨンジュに投げつけます。
起訴
ヨンジュはノハッテと話し合い、こんなことで時間を取られるのは無意味なので生卵事件は放っておく事にします。突然中央検察から招集の電話が入ります。生卵を投げたハンジュの人間が訴えられて地検に拘束されているのでハンジュ担当のユスンドクの秘蔵っ子であるヨンジュに取り調べてほしいとの事。被害者であるカンミナは訴えていないはずだとヨンジュが言うと、訴え出たのはカンミナの夫との事。
ハンソンウンはニュースで生卵事件を知り怒りまくる。「ちくしょう。卵投げた野郎は一生監獄から出れないようにしてやる。」
ハンジュファミリーでソンウンがヨンジュにぞっこんであると気付いてない人間はもはや一人もおりません。
「私の人生にまったくプラスにならない男ね」ヨンジュは旦那の愛情をその一言で切り捨てます。
取調
ヨンジュは検事として卵を投げた労働者風の人間と対面する。彼は透析の娘を抱えていて今解雇されたら大変な事になると事情を話します。ヨンジュは彼のぼろぼろの靴を見て祖母が履いていたぼろぼろの靴を思い出します。
なるべく穏便に済ませたいヨンジュは一言謝罪さえすれば自分が丸く収めると言いますが労働者風の男は拒絶します。「悪いのは私じゃなくて不当解約をしようとしたカンミナだ!」
男からハンソンヘの土下座と彼女がした説明について聞かされます。「あの女!」ダッシュで出て行きます。
噛み合わない
ヨンジュが会いに行ったのは合弁プロジェクトを推進する責任者スンウク。リストラの事でスンウクをなじります。スンウクはこれはハンジュの内部問題であるし、合弁をする場合リストラが伴うのは健全な経営をはかるためある程度仕方ない事だと話します。弱者の見地からものを見るヨンジュとビジネス経営者という見地から物を見るスンウクとでは話がかみ合わないのは仕方がない事です。二人の間にぎこちない雰囲気が流れます。
密約
ハンヨンシク会長の前に現れたスンウク。「私は会いたくない相手じゃなかったのか?」「私と会長が手を組む事が可能かもしれないという情報をもらいまして。。。」「それとホテルが合弁してもハンソンヘだけ儲かって会長には何のメリットにもならないという話も聞きましたので。」
株式譲渡契約書をハンヨンシクに差し出す。ユミングループの株10%。スンウクが出した条件はカンミナ検察召喚の中止と合弁に伴う労働者解約の中止。
「わたしからもひとつ条件がある。(ハンヨンシク)」
ニュース速報
テレビニュースはハンジュとユミンの電撃合併を報道しています。名称はハンジュを使い運営はハンソンヘとハンソンウンが共同代表で行う、合併に伴う労働者の解約はないと伝えています。(ホン会長が出した条件はミナ旦那を共同代表にする事だったんですね。)
弟が共同代表に組み入れられた事ではらわたが煮えくり返るハンソンヘはハンヨンシク会長に怒鳴り込みに行きますがハン会長はスンウクから株を10%無償で譲り受けたのですごくいい取引になったとコメントし、ハンジュがソンヘのものでもないのに何故ソンヘが怒るんだと逆に聞き返します。
カンミナ検察呼び出し中止と労働者解約なしの電撃合弁成立に驚くヨンジュとノハッテ。そこにスンウクがユミングループの株10%をハンジュに譲渡するとしたニュースが飛び込む。テレビインタビューを受けるスンウクは父親がよく引用していたアメリカ人権運動家の言葉「壁が倒れるとそれは橋になる」を紹介し、ユミンとハンジュの間にある壁を橋にすると話します。
「今ハンスンウク代表はどこにおられますか?」「まだホテルにいるはずだ。」
急ぎホテルに向かうヨンジュ。
あの青年はあなただったのね
ホテルのロビーでスンウクをつかまえたヨンジュ。
「壁が倒れるとそれは橋になる。。。 14年前同じ言葉を聞いた事がるの。」
ヨンジュは14年前スンウクが自分にそう言った事を回想する。
「あの時の青年。あれあなたね?」
「あの時の女の子はミナじゃなくて君だったの?」
「ええ、そうよ。あの言葉を聞いて自分も変れるかもしれないと思ったの。だから覚えていたの。もしかするとその言葉があったからここまでこれたのかもしれない。」
「僕が好きになったのは病院で会ったあの時のカンミナだったんだ。」
「私はカンミナじゃない。」「こんな私でいいの?私の父はあなたの。。。」
「人をよく知ってしまうと最初のイメージとはぜんぜん違う事がわかる。でも本当の愛はそこから始まる。」
キスする二人。
お互いの愛を確かめ合ったヨンジュとスンウク。ハンヨンシクとハンソンヘに戦いを挑む態勢を整えました。トップ財閥の10%の株。いくらになるんでしょうね。いずれはハンジュファミリーの不正が暴かれおまけ付きで回収される事になるでしょう。ハン会長に無理やり舞台の上に引き上げられたハンソンウン。ハンソンヘとの対決は不可避です。ヨンジュがますます必要になってきます。
時間系列の疑問。スンウクはいつお見合いしたのか。この部分がしっくりいきません。話の流れからすると放火事件が発生し、すぐスンウクパパに濡れ衣を着せ、スンウク母子を追い出した。ソンジュと最初に出会ったのは放火事件で父を失った日。なのにスンウクはその後カンミナと交際を始めている。父親という大黒柱もなく流浪の身に落とされたのに。前会長が当時はまだ生きていて強引にお見合いを進めたという事でしょうかね。それから結婚話が流れてアメリカに行った。それでもちょっと苦しいです。
コメント