名場面で振り返る「今、別れの途中です」OST
「今、別れの途中です」第2話あらすじと感想
パリからソウルへ
ジェグクはパリからソウルの空港に到着した。スマホを開くとオリビエを始めファッション関係者からのラブコールのメールが溜まっていた。それらには目もくれず真っ先に自分がソウルについたとヨンウンにメールを送る。
不条理
ヨンウンは役員会議で集中砲火を浴びている。まずライバル関係にあるピアッチェがオリビエと契約を結んだ事を叱責される。ヨンウンは相場の三倍プラスインセンティブの オリビエだけが得をするピアッチェ方式の契約など結ぶべきでないと反論し国内SNSのインフルエンサーとコラボしてはどうかと逆提案します。
次にThe Oneのトップブランド製品で売り上げ1位をつづけてきたSonoが売り上げ2位に転落した責任を問われます。だが事実は売れなかったのでなく在庫がなかったのだ。遊びほうけていたチスクが追加注文発注書にサインし忘れたので生産が間に合わなかった。チスクはヨンウンが非難されている間その事には一切触れずだんまりを決めます。
結局会議でヨンウン一人が悪者になった。
ヨンウンが会議で反抗的だったことはすでにファン会長の耳に入っている。さっそくヨンウンを会長室に呼びつけ、出しゃばる時、引っ込める時をわきまえろとどやしつけます。
失敗の泥はすべてヨンウンがかぶり、スポットライトがあたるような所は娘にまかせろと言っているように聞こえます。
ヨンウンの事情
ヨンウンが本格的ファッションを学んだのはパリのファッションスクール。3年間の留学費用はすべてファン会長が出してくれた。チスクのパリでのお守り兼家庭教師をさせるため。
ファン親子は今のヨンウンがあるのは自分たちのおかげだ信じているのでヨンウンに不条理を強いてもへっちゃらだと思っているようだ。恩着せがましくその事を口にするチスクにヨンウンは自分はやるだけの事はやりそのおかげで留学中3時間以上眠った事がないと言った事があります。(この問題はヨンウンにとっては貸し借りが終わってます。他社に移動できるほどの実績もあるのに我慢しているのはそれなりに義理を通しているのでしょう。)
再開
PRビジョンの社長ソクドフン(キムジュホン)はインフルエンサーが所属する事務所とつなぎをつける人。
ヨンウンはソクドフンの事務所にチスクを連れて行きます。彼女の尻を叩き仕事をやってもらうためです。その前に車の中でドフンはヨンウンと電話で打ち合わせをします。その会話をドフンの隣の助手席で聞いているのはジェグク。実は ドフン とジェグクは仲良し先輩と後輩。チスクとジェグクのお見合いをジェグクママに頼まれてセットしたのも彼。ジェグクは思わぬ偶然でメールの返事もよこさないヨンウンに会える事を喜びます。
ドフンの事務所に集まったヨンウン、ジェグク、ドフン、チスの4人。しかしヨンウンはジェグクに対して相変わらずクールでドライ。透明人間扱いします。顔合わせを済ました所であとはドフンとチスクに任すと言わんばかりにヨンウンは別れを告げ立ち去ろうとします。まだ話の途中だとヨンウンの袖を掴むチスク。「まだ話が終わってないようですが。。。(ジェグク)」「そうですね。整理が必要ですね。(ヨンウン)」 チスクにジェグクが釜山のお見合い相手であった事を教えます。喜びすぎるチスク。「その事をこのタイミングでこんな風に?奇襲攻撃で簡単に(釜山の出来事を)整理整頓されてしまいましたね。」「すみませんが私は忙しいので。」そのタイミングで部下のナリから電話。「こっちの状況は整理したから」とジェグクにあてつけがましく言って一人その場を去ります。しかしジェグクもチスクとドフンを事務所に残してヨンウンを追っかけます。「いつも一方的ですね。」「変に誤解されたくないから。」「僕はまだ何も言ってませんが。付き合ってくれとも、結婚してくれとも。」「あなたどこに行くの?」「何故?」「あなたの反対の方向に進みます。」
同じ言葉を兄さんにも。。。
ヨンウンが立ち去ったあと電話をもらうジェグク。ジェグクママからだ。名前はミンヘオク(チャハヨン)。資産家の娘で大金持ち。大手流通業を運営している。チェグクパパは名医として有名だったが十数年前に他界。チェグクが帰国したにも関わらず実家に戻らずホテル暮らししているのでやきもきして電話してきたのだ。
「釜山のお見合いどうだった?」カフェにいる二人。「何度か会ってみたら?」
「やめてよ母さん。」「私にはお前しかいないの。お父さんが亡くなってからすぐにお前の兄さんもなくなって。お前が家族を作るのを早く見たいじゃない。」「同じことを兄さんにも言ってほしかったな。兄さんに好きだった人と添い遂げさせてあげればまだ生きてたかもしれないのに。。。。」「兄さんの10周忌には行くから。じゃあね。」
最凶のインフルエンサーヘリン
The Oneがコラボする相手として選んだのは国内最多のフォロワーを持つセレブヘリン(ユラ)。所属事務所と契約を済ませます。SNSではすでにSONO ブランドとヘリンのコラボが話題になり反響も大きい。しかし正式発表披露の17時間前にヘリンがゴネます。「やっぱ無理。こんなダサい服着れないわ。私のいう通りに手直しして頂戴。」デザイナーたちが吟味を重ね制作したものを変更するのは不可と断ります。しかしへリンは自分がヘリンでいられるのは自分の感性があるからだと一歩も譲らない。ヨンウンは韓国に3つしかないカルチェの限定版アクセサリーをプレゼントするのでそれで合意をみようと提案しますがヘリんは手直ししないと絶対着ないと宣言します。実はヘリンは一部フォロワーたちから国内ブランドとの初コラボを非難されていた。外資ルシアに鞍替えするため The Oneに無理難題を押し付けている様子。
ヘリンコラボのSNSニュースと画像はすべて削除。残り少ない時間の中でヨンウンとスタッフたちはモデル事務所に電話をかけまくります。この新作品にヨンウンの昇進がかかっている。
その様子をドアの外で聞いていたジェグクとドフン。
待ち受け画面1
ビジョンPRの大きな試着室で問い合わせの電話をやめないヨンウン。数十人のモデルリストにバッテンが付けられています。ジェグクが近寄ってきます。「なぜそんなに必死?」「一生懸命なんじゃなくてこれしかできないから。」そこにチスクから電話。受けずに切ります。待ち受け画面の写真を見るジェグク。パリの夜道です。露出も構図も甘く一目でアマチュア作品だとわかるとけなします。「レンズを通してじゃなくて目でみているような感じを受けない?露出とか構図とかよくわかんないけど道の向こうに何があるのか、雨がどれくらい強いのか想像させてくれるわ。ならプロなんじゃないの?誰かを感動させたから。」
10年前のパリのアーティストストリート。荷物をたくさん運んでいるヨンウン。道端の露店に飾られている写真の中で待ち受け画面になった作品に目を止めます。これいくら?20ユーロ(約2,600円)支払って持ち帰ります。
会社デザイナーなので人に名前を知られる事もないのにそんなに一生懸命仕事してつらくないかとジェグクは聞きます。ヨンウンは社名ブランドデザイナーは個人の名前は紹介されないがデザイナーとしての誇りは持っていると話し、年に12作品を世に送るが同じデザインは絶対ださないと豪語。夏にヒットしたから同じものを冬用にリセットして販売するのはデザインじゃなくてビジネスだと切り捨てます。「人がどう思おうと気にならないわ。自分自身が納得し、満足すればそれでいいの。」
「あんたって釜山でもかっこよかったけどソウルでもいけてるね。」
「こうしてられないは。戻らないと。手伝って。」選んだ服を運ばされるジェグク。
エレベーターのキス
2人きりのエレベーターで社名ブランド商品を高く持ち上げるジェグク。「裾が地面につかないように気を付けてね。」「こんな事やらされるのを期待して帰国したわけじゃないのに。。。」
「あんた時間たくさんあるって言ってたじゃない。」「あんたにだけ時間フリーなんだ。」「昔ならときめいていたかもね。」「今はだめなのか?」「あなた本来は上司のお見合い相手でしょ。この歳になってトラブルに巻き込まれるのはまっぴらごめんよ。噂になれば会社も辞めなければならないし。一度話が業界に出回れば再就職も難しくなるし。やだやだ。」
「俺が理由じゃないんだな?」「あんたに私の女性ホルモンが反応した事は認めるわ。でもエンディングが見える映画ってつまらないじゃない。」
「明日パリに戻る。一度くらい正直なってくれてもいいじゃないか。もう会う事もないかもしれないし(この言葉はジェグクの最後の切り札でしょう)。」
だまってジェグクにキスするヨンウン。
「でもよりによって何故ユンジェグクなの?私が言えるのはここまで。」意味深です。
エレベーターがひらきます。(4階から1階の移動なのに随分長い会話とキスでしたね。スカイツリーエレベーターのノンストップ移動の時間くらい必要に思えますが。。。)
待ち受け画面2
服をヨンウンの車に運ぶジェグク。「来年のパリコレに来る?」「クビになってなければね。」「そうならないでほしいね。スマホの電話番号とメールは変えないから(「さっきもう二度と会わない」という切り札を使ってキスという褒美をもらったじゃんかよ。それから数分も経たぬうちに次の攻勢にうつるとは結構図太いですね。)。」車で走り去るヨンウン。
ヨンウンがメールで待ち受け画面の画像を送ってくる。「お気に入りのようだったので」というメッセージもつけられている。
10年前のパリを思い出すジェグク。アーティストストリートの露天商に飾ってあった自分の写真が無い。「売れたの?」「あぁ。20ユーロ。」「誰?」「わからん。若い女性。」
ジェグクはスマホを取り出します。「ヌナ。俺だけど頼みをひとつ聞いてくれない?」
もうひとりのカリスマモデル
Sonoの新作品発表会開始まであと15分。「メインモデルがきてないじゃないか」と責めるコグァンス生産部長(チャンヒョクジン)。この人は会議でヨンウンをやり玉にあげた人。ヨンウンをはじめヨンウンチームのナムナリ(キムボジョン)、チョンソヨン(ハヨン)、アンソンジュ(ムンジュヨン)は皆不安顔。
そこにドフンにエスコートされてシンユジョンが歩いてくる。この人はヘリンと人気を二分するカリスマモデル。ヒルズ百貨店の常任理事。ヒルズグループ会長のただ一人の相続者。どえらい知名度とポジションの人。
「お待ちしていました。ようこそ。」シンユジョンと握手するヨンウン。
ドフンに電話で猛抗議するヘリン。「あんたたちこの私をふったわけ?舐めてんの?」「今朝はっきりやらないと自分で言ったじゃないですか。フラれたのはこっちですよ。」「ならなんでシンユジョンがそこにいるのよ。二股かけてたって事じゃない!」「シンユジョンさんはお目が高いので一目でSono新作品の価値を見抜きました。時間が緊迫しているにもかかわらず快くご参加を承諾してくださいました。」ドフンは電話を切りドヤ顔でヨンウンチームスタッフたちにガッツポーズを見せます。
ジェグクとシンユジョンの電話会話
「私そういう場所には参加しないの。(シンユジョン)」「何故?国内ブランドだから?彼女たちだって海外に負けないくらい立派な作品を作っている。彼女たちだってアーティストなんだ。(ジェグク)」「知り合いがいるんだ。会社はどこ?」「The One。」そのタイミングで秘書が シンユジョンにThe One、ハヨンウンと書かれたメッセージを持ってくる。
「誰だか知らないんだ」
今日はチェグクの兄ユンスワンの10周忌。墓前の前で線香を焚きお祈りするジェグク、ジェグクママ、その他関係者たち。
タクシーで仁川国際空港に向かう途中電話でやりとりするジェグクとシンユジョン。「あんた知ってて彼女を私によこしたわけ?(シンユジョン)」「いきなり何言ってるの?」「ハヨンウンが誰だか知らないんだ。」ジェグクはタクシーを止めます。愕然とし目はうつろ。
「今、別れの途中です」
新製品ブランドの撮影現場に到着したヨンウン。「やるべきことをすべて前倒しにして。シンユジョンの話題がホットな今売って売って売りまくらなきゃ。」はりきってナリに指示します。
「ところでチーム長。あのカメラマンは?。。。」うしろにジェグクが立っています。パリ行きを止めたようです。
「何故ここに?」「なにか問題?」「そうじゃないけど。」「今日のカタログ誌、俺が担当する事になりました。」
「ひとつ聞きます。ユンスワン(ジェグクの兄)を知ってますか?」
長い沈黙。ヨンウンが心の中でつぶやきます。
すべて忘れようとしていた。でもその名前が再び私の前に現れた。
「知ってるわ。」「何故知ってるの?」
再度心のつぶやき。
一時熱かった私の青春。でも終わってしまった。吹っ切りたいけど吹っ切れないその名前。だから私は。。。。
ヨンウンが口を開きます
最近流行っている年上女性系恋愛ドラマ。2021年11月にはこのドラマ以外でも「メランコリア」で年下男子パターンが同時進行中。ソンヘギョは「ボーイフレンド」、チャンギヨンは「恋愛ワードを入力してください」でこのパターン2周目に突入。すこしお腹が膨れてきて次はどんな手で話をつなげるのか興味を持って見ていたところ第2話目で急展開。ヨンウンがジェグクの兄さんの恋人でどうやらその死にも関与しているらしい。タイトルの 「今、別れの途中です」がジェグクでなく死んだスワンに対する思いと知ってびっくり。 ロミオとジュリエットより厳しい環境ですね。どうやって乗り越えるのか、ハッピーエンディングにはならないのか。このドラマの見所となるでしょう。
ひとつ気になる所がありました。ヨンウンはスワンを愛して愛して愛してそして燃え尽きました。その結果ヨンウンは異性に対し体は反応しても心が反応しない人間になってしまいました。ですがスワンの10周忌に黙々と働いていました。通常ならお墓に行けなくても彼の事を思い出してブルーになるところです。もしかしたらまだスワンの死を知らないのかな。もし知らなくて後で知ってその死がどういう形であれ自分と関連しているとわかったならばジェグクとは無理でしょう。
早く続きが見たいです。第1話の視聴率は全国平均で6.4%。第2話は8.0%。いい感じです。
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