
「御史とジョイ」第6話あらすじと感想
連行
イオンとジョイは旅芸人の中に紛れ込んでテソ、マルチョン、チメンスの山の要塞作業場に潜入する事を決めた。ジョイと仲間たちは町にいる旅芸人たちを訪ね。彼らのパフォーマンスを見物している。その姿をイバン(ポリの恋人だった地方長官の副官)が目撃した。イバンは 海運判事ホンソッキ からポリの親友ジョイが帳簿を隠し持っている可能性が高いと言われ帳簿を取り戻すためジョイを探していた。
「貴様、帳簿を出せ」とイバンはジョイの腕をつかむ。しかし隣にいたピリョンを見て「ポリの幽霊だ」と恐れ気絶してしまう。そのままマルチョンが奴婢たちをこき使っていた大邸宅に連行していきます。
一方帳簿のリストに名前が載っていた 海運判事ホンソッキ を訪ねたイオンは身分を明かし彼を尋問します。帳簿に沈没した貢船の品物が載っているのは何故かと追及します。ホンソッキは沈没船に救出船を出してその際に荷物も引き揚げたと弁明します。しかし役場にある出航記録簿を見せ当日出航した船は一隻もないと矛盾点をつきます。彼も連行されました。
催眠術
ピリョンは巫女のような神通力を持っており呪詛などもできます。今回は催眠術を使い縛られてイスに座らされているイバンに「知っている事をすべて話しなさい」と迫ります。
催眠術にかかったイバンは自分の生い立ちから好きになった女性、ジョイの姑に酒を飲まされてレイプされそうになった事などつまらない話を延々と続けます。困った事にピリョンは術を停止させる方法をまだ習得しておりません。後からイオンが連れて来たホンソッキにも同じ術をかけますが彼は我を忘れてぼーっとしたまま。
ドキドキした夜
旅芸人たちに加わる事が許されたイオン一団はマルチョンの大邸宅に招き入れそこで宿泊させます。
全員に部屋をあてがうと困った事に部屋がひとつ足りません。結果イオン、ユッチル、ジョイ、ピリョン、クァンスンの5人は一つの部屋で寝る事になります。(パルクは兵隊を動員するお使いに出されています。)
イオンとジョイは互いを意識してピリピリドキドキ。二人の感情を察知したピリョンとクァンスンはニヤニヤ。
「御史様、御史様」深夜暗闇の中ジョイがささやく声が聞こえます。イオンは眠っているふり。ジョイが顔をイオンの顔に近づけます。そしてイオンの枕元にある水差しを取り水を飲みます。その間眠っているはずのイオンは目をつぶりながらも唇をUの字にしてキスするポーズを構えています。そんなイオンを見てジョイは微笑みます。
パクスンの不安
宮の廊下ですれ違う パクスンと政敵である 弘文館 館長 。 館長 は忠清道に派遣された暗行御使から報告書がどんどん上がってきているので王様と相談しなければならんと当てがましくパクスンに言います。
パクスンは嫡男トスを呼びます。「 ホンソッキ が捕まった。私までたどりつくのは時間の問題だ。忠清道に行って奴を始末してこい。」「行っててきたばかりじゃないですか?」「つべこべ言うな。」「わかりました。ただ一つお願いがあります。私は父さんが催す接待や宴会などで費やされる費用が桁違いに大きいと不思議に思っています。山の中にあるテソの山の作業場とやらを見学してもよろしいですかね。」トスはテソの金の小づちを取り上げるつもりです。パクスンもトスが何を考えているのか察しております。「よかろう。」
山賊頭目3人の会話
テソ、マルチョン、チメンスの3人が立ち話をしている。この三人は友達でテソが兄貴分というポジション。「江華島の弾薬パウダーは俺が直接取引する。(テソ)」「表に出るの嫌いなんじゃなかったっけ?(マルチョン)」「いや、なんとなくそうしたい気分なんだ。」「貴族は庶子を子供だと思ってないぜ。利用しているだけだ。そろそろ縁切りしたらどうだ?(チメンス)」父親の愛に飢えるテソはチメンスが当たり前すぎる事を言っても耳をかさない。
潜入
イオンたちは旅芸人一団の中に加わりスムーズに山の要塞作業場の中に入り込みます。旅芸人の仮面をかぶるイオン。しかし中に入ると山賊たちに取り囲まれ仮面をはがされます。テソが現れます。「ここは大軍でもなかなか落ちない鉄壁の要塞。部外者は誰も入れない。でも例外もある。今日がその日だ(旅芸人のコンサート)。お前らの考えなんてお見通しなんだよ。」「そうかな?(イオン)」旅芸人たちの中に多くの兵士が潜んでおりました。
「あいつら世子の親衛隊だ。この国で一番強い兵士たちの集団だ。こりゃやべえよ。(マルチョン)」山賊たちは戦いに挑みますが押され気味。テソはマルチョンに帳簿を持って逃げるよう指示。「退却!」チメンスの指示が飛びます。
イオンは奴らを追いかけようとしますが山の中の戦闘は不利だと親衛隊兵士に説得され踏みとどまります。
帳簿を見つけたと報告するユッチルら。しかしパクスンとつながる帳簿はマルチョンが持って逃げました。
慰労会
ユッチルとパルクが食材を運びます。料理台の前に立つのはイオン。「何なさるんですか?(ジョイ)」「料理にきまってるじゃないですか。旦那は料理の腕は天下一品なんだから(パルク)。」「ひとつくらい取柄があってよかったですね。」ジョイが憎まれ口をたたきます。
今日の料理はサムゲタン(鳥スープ)。親衛隊や旅芸人ひとりひとりにふるまわれます。

イオンはジョイを連れて綺麗なお花畑でデートランチ。食後にイオンが二つの包みをジョイに渡します。「何ですか、これ?」「飴だよ。」ジョイは思いっきり胸キュンします。
悪党ではありますがテソが哀れに見えてきました。実の親と異母兄弟に利用されるだけ利用されて捨てられる。最後にイオンと手を組んで一緒に戦ってくれればと願います。
それにしても李氏朝鮮という国の庶子というのは悲惨ですね。「ホジュン」や「チュノ」でもそうでしたが。
少し調べてみました。父が貴族でも正妻でない母が奴婢なら奴婢、中人なら中人の地位だそうです。ひとつ前の高麗時代はそうではなかったそうです。李氏朝鮮の創生期に本妻と側室の子供の間で2代目のポジションを巡り殺し合いがあったそうで結果は正妻子孫の勝ち。それ以来庶子に対するしめつけがかなり厳しくなったとの説明文を見ました。
徳川家康は晩年までほとんど毎晩女性と一緒に寝ていましたがお伽をさせる女性のほとんどが農民出身と司馬遼太郎が書いておりました。でも百姓女性から生まれた男性たちもそれなりの地位が与えられました。
国によってずいぶん境遇が違うんですね。
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