「赤い袖先」第3話あらすじと感想
避難
宮に虎が侵入したとイサンから聞かされドクイムは急いで女官たちの宴の広場に移動します。彼女の親友であるヨンヒ、ギョンヒ、ボギョンにひそひそ声で虎宮内侵入を伝え、祭りを楽しむ約500名の女官たちを朗読会を開くという名目で広場中央に集め、安全に非難させる事にします。
「朗読をする前に演習がございます。上からの言いつけです。宮に入った年別で一列に並んであの小門から出て行ってください。まずは牛の年に宮入した人たち。次はねずみの年。さあさあ。(ドクイム)」
女官たちが一人一人外に出ようとするとちっちゃな女官見習いが泣きながら走ってきて「虎が出た!」と叫びます。
皆パニくりますがソ尚宮(不時着ソダンの母役)が松明を掲げて「落ち着け!」と一括。冷静を取り戻します。
虎退治
ちっちゃな女の子からまだ家の中に子供たちが取り残されていると聞いたドクイムは迎えに行きます。無事子供たちを保護すると虎と鉢合わせ。唸り声をあげてドクイムに飛び掛かろうとしますがサンが放った火矢に驚いた虎はその場を立ち去ります。
今晩中に必ずしとめるといきり立つサンと親衛隊たち。だが賢い虎はトラップを軽々と避けて行きます。だが狙いを定めてじっと待っていたサンの矢が命中。ついに仕留めました。
意外な展開
次の日に世孫の講師(ドクイムはサンの事を世孫の講師と思っている)が毎日立ち寄る井戸の前でサンを待ちます。すると本物の講師ホンクギョンが現れます。サンに虎を回避させてくれたお礼を言いたかったのですこしがっかりしますがホンクギョンが官報(宮廷新聞)をもっていたので見せてもらいます。けが人の確認です。
幸い死者もけが人もいなかったが世子を含む虎狩り参加者全員が罰せられると書かれております。「そんなバカな!」
自分が昨晩世孫の隣にいたのなら世孫を止め、もっとたくさん死人が出て世論が騒ぎだしてから退治するようアドバイスしていただろうと話すホンクギョン。
弾劾
王様の御前会議。官僚閣僚たちは異口同音に世孫が許可なく宮の中で兵隊を用いた事を非難し、世孫を罰せよと王様に迫ります。
左大臣ホンジョンヨ(イサンの実母の叔父、老論派の政敵)は世孫は弓一発で恐ろしい虎をしとめたがそれほどの力量なら龍(王様の揶揄)を倒す事だってたやすいと忠告します。
「世孫が余を襲うだと!」あまりに荒唐無稽な話だったので王様は怒りだします。王様の目つきを察した官僚たちはここで非難を止めます。
「一旦始めたんだから何か形を残さないと。左大臣は何をやってるんだか!」ファファン王女(王様の末娘)は自宅の居間で養子のチョンベイク(本名チョンフギョム)に愚痴をこぼします。
チョンフギョムはさっそく左大臣に養母の苦言を伝えにいきますが「民を救う」という大義名分を世孫は持っていたからあれでいいと答えます。
その会話をふすまの奥で聞いていた堤調尚宮(女官の長)は左大臣に「王様に世孫の小さな不信感を植え付けるだけで十分」と話します。「小さな不審はやがてどんどん大きくなります。」
一方サンは王様の館の前で土下座して許しを乞うております。
ドクイムの真心
サンには二人の妹がいる。チョンヨン王女とチョンソン王女で二人ともサンびいき。ドクイムにいろいろ頼み事もするのでドクイムもよく知っている。
王様が好きな小説の複製作業を急がせようと相談しあう二人。小説を献上する際にサンを許してもらうよう頼む腹づもり。
それを隣で聞いていたドクイムは一晩でその小説を複写筆記します。
翌日複写本を持って王様を訪れる二人の王女だが王様に面会を拒絶される。二人は貞純王后を訪ねて王様との面会の橋渡しをしてもらうよう頼みこみますが断られます。「二人を王様が会わないとする王命は自分も聞いているので何もできない。」
王女たちは付き人として同伴しているドクイムを指さし、彼女は専門家たち6人が3日かかる複写作業を一晩で仕上げたと説明し、「そのわけを知りたくありませんか?」と尋ねます。
「なぜそのような事をしたのじゃ?」
「恐れながら申し上げます。虎の犠牲者に宮女がいます。女官たちは皆でお金を集め葬式を出したり実家にお金を送ったりしました。そのような悲劇を止めてくださった世孫様にお礼がしたくてしたものです。」
王后は王女二人の面会は禁止されているがあの娘に合わないとは言っておられぬ。「どうじゃ。その小説の複製本をお前が王様に直接お届けしてみるか?」
接見
王様の館の前で世孫が土下座している様子をちらっと見るドクイム。まさか世孫が自分が講師と思っている人物であるとは思わない。
ドクイムは複写本を持って王様に拝謁します。王様の前のお膳には6つの辛みそ。「お前が試してみろ。」ひとつひとつ味見するドクイム。「どれがうまい?」「恐れながらこちらです。」「そうか、そうであろう。わはは。」王様は上機嫌です。
複写本をちらっと見てさらに満足。「お前が書いたのか?実に読みやすい字だ。」王様は褒美としてドクイムに1両をあげます。「ほかに何か望みはないか?一生涯でこんな場面はもうこないぞ。」「恐れながら世孫様をお許しいただけないでしょうか?」
真っ赤になって怒る王様。複写本を手でびりびりに破ります。「命に値する罪を犯しました。」「うむ。望み通り死を賜る。一介の女官ごときがまつり事に口をはさむとは。何か言いたい事はあるか?」
「1両くださいましてありがとうございます。これで100両になりました。」話に王様が食いつくのを待つドクイム。ア(ラビアンナイトの心境でしょう。)「なんだ、その話は?申して見よ。」
ドクイムは子供の頃母親が自分の兄だけ連れて行って自分を宮に置き去りにしたので別れ際にさんざん悪態をついたと話します。しかし大人になって母親が死んだ父親の後を追って自殺し、兄は牢屋に入れられていると知ったと説明します。
「この話をする理由はなんじゃ?」「生きていたいのです。この100両があればその時の別れから一度も会っていない兄を救い出せます。そして兄に生きていてくれてありがとうと伝えたいのです。」
「はなからお前を殺すつもりなどない。お前が生意気だったのでちょっと脅かしただけだ。王女たちに伝えよ。以降このようないたずらはするなと。物事には時期がある。」
許し
王様の館のまえで土下座し続けるサン。龍が描かれる屏風を一片一片持った官吏たちがサンの回りで踊って六角の屏風壁を作ります。一つの屏風が開き王様登場。
「王様。お許しくださいませ。」「ここには宮を守る独自の兵士たちがいる。お前はそやつらを無視した。どうせ何もできないと馬鹿にして自分の力を見せつけたんであろう。」「違います。王様。自分や兵士たちは弓と剣を持っていました。そして目の前に虎がいました。これ以上犠牲をださぬよう。。。」「ほらみろ。お前は許しを乞うているくせに自分が悪いとは思っておらん。次に同じ状況が訪れても同じ事をするであろう。」
「なあ、サンよ。」サンを抱き寄せる王様。「お前が虎に直接立ち向かったと聞いてこの爺はどれだけ驚いたかわからんであろう。お前にもしもの事があれば余も生きていけん。」
懐柔
夜の街を歩くホンクギョン。5~6人の怪しい男たちに囲まれます。連れていかれたのは料亭の個室。左大臣が待っていました。彼はホンクギョンに世孫に過去の事は一切忘れるよう説得してくれと頼むつもりで連れ出したのです。
「左大臣が何を知りたいか当ててみましょう。私がどこまで知っているかです。」「東宮殿に放たれた矢文(罪人の息子は王様になれないという文)の出所がわかりました。」
「ほう。そんな事があったのか。何故王様にお知らせしない?何か王様を不機嫌にするような事でもかかれていたか。そうだ、あれあれ。1762年のサド世子事件。その事かな?言っておくがわしはあの事件と何のかかわりあいもない。」
「知っております。左大臣は一国の世子を殺す計画を練るほどの肝っ玉を持ち合わせておりません。せいぜい親玉の手ごま格です。」
自分は老論派閥に加わるつもりはないと言い頭を下げその場を立ち去ろうとします。
「お前とわしは同じホンの家名。思い出すよ。お前の父親が亡くなった時にお前の母親は親戚ホン家を訪ねまわって物乞いをしていたな。たしかわしの家でもお米を少し分け与えたと思うが。おぼえているか?」
「よくおぼえてますよ。あの時たしか左大臣は幼い妹にもうすこし大きかったらホン氏のどこかの家の側室にして暮らしを楽にさせてあげられるのにと言われました。私はそんな貴族の2号として妹を差し出すつもりはありません。妹が歩むのは光り輝いた場所です。」
「お前、まさか!」
「まもなく東から朝日が昇ります。その時には妹も立派な乙女です。左大臣も手遅れになるまえにこちら側にこられてはいかがでしょう。もちろん私の下で働く事になりますが。」
ばれる
王様から許され土下座生活から解放されたサン。ドクイムに会いたくて早速深夜の書庫を訪ねますが夜通し待ってもドクイムは現れません。
一方次の日に世孫が許されたとのニュースを聞くドクイム。「世孫様が許されたんだから世孫様の学問師匠も許されたに違いないわ。」走って書庫に行きますがサンはいない。
宮内でサンの妹 チョンヨン王女 とばったり出くわします。「この前さぞかし怖かったでしょ。私にはただの好好爺にしか見えないんだけど他人にはおっかない王様なのよね。」世孫が自分の主なので当然の事を下までだと答えるドクイム。複写本は王様が破って燃やしてしまったのでもう一度複写する報酬を王女におねだりし王女から指輪をせしめます。(目標の100両をため込んだのに相変わらずがめついです。)
向こうの池のほとりでたくさんのお供を連れたサンを見つけた王女。「あら、兄上だわ。」ドクイムとサンのところに向かいます。「兄上。この娘が王様爺様に兄上の許しを頼んだのよ。」妹の付き人がドクイムだと気付くサン。側近に内輪をよこせといい、内輪で顔を隠します。「ソンドクイムというの。怖い思いしたんだから。」下を向くドクイム。だが池の水面が反射して顔を隠すサンの素顔が丸見え。「!!!」水面で二人の視線が合います。
「赤い袖先」第3話感想
「赤い袖先」 はビジュアルがいいです。世孫を取り囲んで虎の屏風を持って踊っていた官吏たちが一瞬にして六角屏風壁を作り、その屏風のひとつが空いて赤い服の王様が入ってくるしびれるような演出。綺麗な池の水面でサンとドクイムが目線を合わせるおしゃれな演出。CGの虎も迫力満点。見てて楽しいです。
あやしい雰囲気満点の美男子ホンクギョンが自分が世孫の人間である事を敵側にはっきりさせた回、そして今までドクイムの強力な後ろ盾と思われた提調尚宮が敵側のボス的存在である事がわかった回でした。
「赤い袖先」日本での視聴方法
「赤い袖先」はKNTVで2022年4月より放映スタート(全話日本語字幕付き)。2011年3月11日金曜日20時~22時30分に第一話第二話先行無料放送実施。KNTVは日本で最初に韓国ドラマを放送する事にこだわる韓流専門チャンネル。
KNTVはスカパーから視聴可能
その他KNTVで視聴な可能な話題最新作に「ワンザウーマン」(2022年3月18日スタート)、「ホンチョンギ」(2022年2月19日スタート)がございます。
コメント