「警察授業」第14話あらすじ(ネタバレ)
もう二度と会わないから
チャンジェギュを捕まえたソノとガンヒ。しかしキーカードを使って射撃訓練場に侵入した事で罰を受けます。ソノには無期停学、ガンヒ、 ボムテ、ジュンウクに懲戒処分。
停学で学校を去るソノはガンヒとキャンパスを歩いています。証拠となる帳簿も入手したしあとはドクマン教官が事件を解決してくれるのを待つだけだから心配するなとソノはガンヒに言い安心させます。「次危ない事したらもう二度と会わないから」とガンヒはソノにくぎを刺します。
帳簿の分析結果
入院中のドクマンを訪ねるソノ。ソノは帳簿を調べた結果現金と物品という二通りのやり方で「けやきの木後援会」というルートを通して警察関係者に流れていると説明し、2年前からその額や物品価値が跳ね上がったと伝えます。ハン部長の名前が受領者のリストに頻繁に出てきますがチュジェイルという名前に一番の大金が流れていると報告します。口座名はキムイック、ソミヌ、イジュウォン。
イジュウォンという名前を聞いてドクマンの目が光ります。殉職したチェヒス教官の夫の名前だからです。
ソノは何故わざわざ後援会を設立しなければならなかったのか強い疑問を持ちますがドクマンは「それよりもこいつらの親玉がまだ捕まっていないのがもっと重要なポイントだ」としソノの疑問を一蹴してしまいます。
ソノ逮捕される
ソノとドクマンが病院の廊下を歩いているとチーム長とチュ刑事がやってきてソノに手錠をかけます。容疑はチャンジェギュをネットカフェで逃亡させた罪です。
チュ刑事の前に座るチャンジェギュとソノ。チャンジェギュは「横の男はネットカフェであんたたちが俺を捕まえようとした時に非常口をアンロックして逃がしてくれたんだよ」と証言します。すべてハン部長が仕組んだ罠です。
ハン部長の部屋に怒鳴り込みに入ったドクマン。ハン部長の胸倉をつかみ「俺の学生に手を出せば地獄の果てまで追い詰めてやると言った警告を忘れたのか」と迫ります。
「上司によくこんなマネができるな」と反駁するハン部長に対し『俺の前にいるのは賄賂をもらった犯罪人にすぎない』とドクマンは言い放ちます。
ハン部長は警察支援金をもらったまでだとしらを切ります。そしてその金がどこでどうやって作られたかは自分は知らないと開き直ります。「ドクマンよ。カンソノを救いたいのなら帳簿を持ってこい。」
チェヒスとの対話
チェヒス教官を呼び出したドクマン。大学の講堂で二人対峙します。
「君が犯人なのか?」口座の名義が殉職したチェヒスの夫である事、彼女が大学に赴任してきた時期とけやきの木後援会が設立されたタイミングが合っている事、ハン部長やコ教授と会ったにもかかわらず嘘ついてごまかした事などを根拠として挙げます。
「すべて状況証拠ね。」「知ってるかどうかわからないけど けやきの木後援会 は警察官を支援する団体なの。殉職者家族への葬式代、再スタートの支援金など。たとえ不法賭博で得たお金であろうとも役には立っているの。」「何故けやきの木後援会が不法賭博場を開いてまでそんな事をするのかしら。。。」「木ではなく森を見て。そうすれば自然と犯人は目の前に現れるわ。」「私が犯人か証言者かを見極めるのはあなたの役目よ。」
チェヒス教官は意味深な言葉を残して去っていきます。
別れましょう
一方チュ刑事はハン部長が犯人一味だというドクマンの言葉を信じます。拘留中のソノにノートパソコンを貸し出してチュジェイルの居所を突き止めさせドクマンに住所を教えます。
ソノがパソコンをいじっている間にガンヒがやってきます。面会の許可はおりないので電話で話す二人。
「次なにかあればもう会わないって言ってから1日もたってないわ。あなたの選択の中に私への思いは入ってないの?いろいろ考えたわ。。。別れましょう。。。」
その後チーム長は証拠不十分でソノを釈放します。ハン部長は証拠を捏造してでもカンソノの拘留を引き延ばせと指示しただろとチーム長をどなりつけますがチーム長は帳簿を差し出しぼそっと言います。「裏取引です。」
チュジェイルの正体
ソノが突き止めた住所をたよりにチュジェイルを訪ねるドクマン。チュジェイルのチュは(株)。警察の防弾チョッキなどを作る株式会社ジェイルでした。その会社の帳簿をひとつひとつチェックしていきます。すると会社員のひとりが怪しげに外で電話をかけているのを目撃します。ダッシュでその男の所に行きスマホを取り上げます。通信先の番号は飛ばしナンバー。その男を締め上げると彼は警察が来ればこの電話に連絡する事が取引を継続させる前提条件の一つだったと明かします。「おかしいな。2年前はつながったのに。」「相手はどんな人間だった?男か女か?」「男性でした。」
最後の詰め
ドクマンはソノを引き連れて拘束中のコ教授に面会に行きます。
「おまえたちけやきの木後援会を隠れ蓑にあれこれ悪さをしやがって。帳簿を見て全部調べはついているんだ。」
「なぜチョルチンが死にかけたか知っているか?」「あいつは何が一番重要か区別がつかなくなったんだ。」コ教授はそう言いながら彼が覆面をして鉄パイプでチョルチンを殴ったシーンを回想します。チョルチン襲撃の犯人はコ教授だったのです。
「俺たちはあんたら警察を助けるために不正賭博場を開いたんだ。そこで作ったお金でお前たちの正義を守ってやってたんだ!」
「誰が?ソサンハク部長教授がか?」ドクマンがそう言うとコ教授の顔色が変わります。大学内に潜んでいた大物はソサンハク教官だったのです。
ラストレッスン
国立警察大学の講堂で講義を進めるソサンハク教官。
「毎年学生に聞かれる質問です。犯人の犯罪動機に情状酌量の余地があるのであれば、そしてもし自分が同じ立場だったら犯罪を起こさなかっただろうかと疑問に思うときに、どうするか。つまりそんな考えを持つ自分が警察官にふさわしいかどうかという疑問です。」
「私の答えはいつも同じでした。人間だからありえる事。そしてそのような事で悩めるからこそ警察官になれる資格があると。」
「ですが今年の私の答えは違います。犯罪者には絶対正当性を与えてはいけない。それがたとえ家族、友人、恋人であろうと。。。」
(何か自分自身に対して語っているように聞こえます。)
廊下を歩くソサンハク教官に電話がかかってきます。電話内容を聞いて呆然とします。ドクマンとソノが近づいてきます。
「警察授業」14話 感想
警察官を主人公にした韓ドラに「ライブ~君こそが生きる理由」という名作があります。犯人逮捕というステレオタイプではなく、警察官がいかに日常いろんな不条理を耐え忍んで生きていくかをテーマにした作品。これを見ると一生懸命頑張っても報われない警察官たちが可愛そうでしょうがなく思えました。
自分の教え子の数が現役警察官全体の三分の1を上回ると ソサンハク教官がしゃべった事があります。彼としてみれば可哀そうな教え子たちに何かできる事をしてやろうと自分なりに考えたんじゃないですかね。そしてせっせと「けやきの木後援会」を作り上げたがハン部長のような悪党どもの悪事のツールに利用されどんどん流されていったのではないかと。少なくともそのように思いたいです。彼が根っからの悪人だったらかなり気分が萎えてしまいます。
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