「御史とジョイ」第10話あらすじと感想
いたずらの罰
自分の葬儀お膳の前で正座させられているイオン。「ですがおばあ様。」「黙れ。よりによって生きている事をかくしておるとはけしからん。世の中にはやってはいけないことが二つあるんだ。食べ物のいたずら、そして命のいたずら!」
罰としてお膳にあふれるばかりの葬式料理をすべて独りで食べさせられます。「ちょっとでも残したらただじゃおかないからね。」
その横でユッチルとパルクも正座させられ両腕を高くあげさせられています。
テソの決断
小屋の居間に座っているテソ、チメンス、チャマルチョン。
意気消沈しておとなしいテソ。「なんで鉱山吹っ飛ばしたんだよ、これからどうするんだ?(チメンス)」
「あまり責めるな。トスとかいうムカつく野郎が鉱山を乗っ取ろうとするし、隠密が官軍つれてなだれこんできたし。ああするしかなかったんだ。(チャマルチョン)」
「船で迎えにきたんだ。江華島に逃げよう。(チメンス)」
「もう金もコネもない。江華島に逃げ込んだってすぐに官軍が討伐に来る。どうすんのさ、テス。黙ってないで何とか言えよ。(チャマルチョン)」
「殺す。(テソ)」
「誰をさ?おやじ?それとも王様?(チャマルチョン)」
「両方。(テソ)」
「ぷははは。お前のおやじはいいとして俺たちは王様を見る事もできないんだぜ。宮に攻め込むわけにもいかないし。(チャマルチョン)」
「方法はある。(テソ)」
新キャラチョスンリュル
街角でしくしく泣いている3人の女性。田舎から状況してきた女たちを専門に不動産詐欺を働く悪党に騙されて全財産を取られたのだ。そこに現れた美男子。「私におまかせください。私がすべて解決いたします。」彼の名前はチョスンリュル(チャハギョン)。職業は外知部・今で言う弁護士。
犯人のめぼしはついている。商人風の男、お坊さん風の男、それと中年女、3人の似顔絵をみせます。3人の女性たちは異口同音に「こいつです!」と叫びます。3人の容疑者は実は一人。変装しています。「私にお任せください。私の名前はスンリュル(勝率)です。勝率がいいという事。そんな事言ってもわからないでしょうね。」
トッポンの憂鬱
縫物に身が入らないトッポン。島に来たジョイの事を思い出しております。様子を見に来た妹分パフェ。
「実の娘にあんなに冷たくするからよ。今日休んだら?今の状態だと何も手が付けられないでしょ?」
「そんな事くらいでやすめるかい!さっさと子供たちの朝ごはんの準備をしな!」
「娘さん漢陽の居酒屋で寝泊まりしてるんですって。また連絡するっていってたから一度訪ねてみれば?」
「あの子は禍の種の私なんかと一緒にいたらいけないんだ。生きてりゃそれでいいさ。」
報告書
イオンが作成した報告書が発表されました。「パクテソ、チメンス、チャマルチョン、カンハンギらは忠清道のソヤン村一帯で不法に銀を製造。武器の密貿易も行っている。彼らの首魁パクテソはパクスンの庶子。ホンソッキを殺害したパクトスはパクスンの嫡男。このすべてを証明する手紙を添付する。これら関係者をすべて捕らえ事件の真相を究明される事をお願いします。」
ジョイたちの計算
漢陽の呉服屋を見て回るクァンスン、ジョイ、ピリョン。生地一反が5両。一反で2着服を作れる。お金持ちの良い顧客が付けば1着15両で売れる。一反で25両のもうけ。でも郊外まで行って生地を買えばもっとやすい。生計の計算がたちました。3人は漢陽で定住する家を探す事にします。
王様の決断
イオンの報告書を呼んだパクスンは急ぎ王様の所に行って面会を求めようとするが王居の前には各閣僚をはじめ数十名の貴族たちが「パクスンに処罰を!」とシュプレヒコールをしています。「私は無実です」王様の部屋に向かって叫ぶパクスン。イオンが前にでて「パクテソ、チメンス、チャマルチョンらは地方官と結託して農民たちを搾取し、税金を着服した罪はは明らかです。このものたちは忠清道で銀を不正製造し江華島で武器と火薬の不正取引をおこなっていました。」
そこで王様のお出まし。土下座するイオン。「御史は報告を続けなさい。」
立ち上がり続けるイオン。「またパクテソの異母兄弟パクトスは海運判事ホンソッキを直接殺害しました。パクテソとパクトスは悪質ですのですぐに捕獲して尋問をお願いいたします。パクテスとパクトスの父親は領義政パクスンなのでパクスンも徹底調査をお願いします。」
パクスンは自分は犯罪と無関係だが王宮を騒がした罰を受けて辞職するといい、それで本事件をすべて幕引きしようと王様にお願いします。だが閣僚や大臣たちはこの事件を最後まで調査するよう王様に嘆願。
「関係者たちを尋問しろ(王様)」(この時代の王宮の尋問とは拷問とほぼ同じ意味になります。)
家探し
ジョイとクァンスンは仲介業者に連れられて漢陽で購入する家候補を見に行きます。案内されたのは荒れ果てるだけ荒れ果ててぼろぼろの古家。ねずみやゴキブリが這いまわっています。
「どうです?この物件。お得ですよ。米60俵でどうでしょう?」「いくら漢陽でもそれは高すぎるわ?30俵に負けられない?(クワンスン)」「なら55俵まで勉強します。嫌ならいいですよ。他にも買い手がたくさんいますから。」
そこに弁護士チョスンリュルが現れます。「貴様また地方からやってきた民の女性をカモにしようとしているな。」
「何をおっしゃいます(仲介業者は人相書きの変装詐欺師)!」
「貴様の罪は明白。引っ立てぃ!」
同行した4~5人の官吏たちが詐欺師を連行していきます。
幼馴染
「あやうく詐欺に引っかかるとこでした。ありがとうございます。」「あっ!あんたスンリュル!」「ジョイじゃないか!」二人は同じ村で育った幼馴染。スンリュルはジョイをあたかも恋人にするように思いっきり抱きしめます。
tvNドラマ
— らん (@pakupakuchoko) December 9, 2021
漢陽(ハンヤン)で独り立ちを始めたジョイの前に現れた男友達? スンユルはジョイの故郷の幼なじみなの?#御史とジョイ #InspectorNjoy#tvNDrama #어사와조이 #차학연 #최승율 pic.twitter.com/jo0IFwHBIo
スンリュルはずーっとジョイに片思い。ジョイが結婚する時も猛反対した。「私だって顔も知らない人に嫁ぐなんて気が載らないわ。でもお父さんが決めた事だから従うしかなかったの。」
スンリュルは漢陽の不動産情報にも詳しくこざっぱりと綺麗で立地がいい家を紹介します。「ここなら30俵でいいよ。家主とは僕が話をつけるから。」感激したのはクァンスン。ジョイに家探しのお礼にスンリュルと一緒に居酒屋に行ってきなさいと小銭を渡します。喜ぶスンリュル。
やきもち
ジョイはピリョンを探していた。パクトスがホンソッキを殺した証拠などないとパクスンが言い張っているので証人として招集するため。途中居酒屋で仲良くやっているジョイとスンリュルを見てやきもち。スンリュルはジョイの唇や頬まで触っている。スンリュルをにらみつけてるイオンに二人は気づきます。一緒にピリョンの所に行こうと言うジョイに忙しいからと断るイオン。
捕物帳
イオンは官吏たちを引き連れてチャマルチョン、チメンス、パクトスを次々捕獲します。チャマルチョンは捕まる前に居酒屋の屋根にパクスン関連の帳簿を隠しておいたので帳簿は確保できませんでした。一方お寺で拝礼を繰り返すパクテスはそのおかげで逮捕劇から逃れる事ができました。
一方イオンは弘文館館長に世子がパクスンの手の者によって毒殺された可能性が高い事をほのめかします。
ジョイを演じるキムへユンの年齢は25歳。もっと若く見えますね。ジョイと同じように頭がよく学生時代は毎回のように成績奨学金、学校奨学金、国家奨学金をもらっていたそうです。
高校1の時に俳優になると決心。本格的に演技スクールに通い出します。ただセリフなしのちょい役、画面にもはっきり映らない通行人など50作品以上でエクストラを演じた苦労人。彼女のブレイクは200人の競争相手と競って勝ち取った2019年の大ヒットドラマ「スカイキャッスル」助演のポジション。脇役ながら高い評価を得ます。同じ2019年に「偶然見つけたハル」で初主演。「御史とジョイ」は2作品目の主演。華々しい経歴はありませんが役者としては着実に実力を積み上げてきました。
ドラマではイオンたちの反撃が始まりました。ただパクスンたちは手をこまねいてそれを見ているはずがないでしょう。
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