撮影の合間にグリコのパピコを食べているソンヘギョ(ハヨンウン)とチェヒソ(ファンチスク)。
「今、別れの途中です」第14話あらすじと感想
パリからのオファー
ヨンウンにオリビエからの正式移籍オファーを伝えるドフン。Sonoのバイヤーショーを高く評価しておりヨンウンに新たに立ち上げるブランドの高級服を担当してほしいとの依頼です。移籍条件として高級アパート提供はもちろんの事、車や売り上げの歩合制も契約に含めるとの事。
ヒルズの対応
ヒルズ百貨店を歩き回りながら部下から売上報告を受けるシンユギョン。アパレル衣服関係の売り上げは全体でみると12%ダウン。但しSonoだけは例外で売り上げを伸ばしている。
The Oneの役員会議室。ヒルズ側からSonoの手数料を海外の一流ファッションブランドと同じ20%に引き下げられ、売り上げコーナーもエレベーター前の特等席に移動されると報告されます。
「それでヨンウン、どうすればいいと思う?(チスクパパ)」
「ヒルズにそのまま残ったほうがいいと思います。もちろん売り上げに対するプレッシャーは相当なものになりますが国内ブランドの模範になります。(ヨンウン)」
チスクパパはドフンと会食でのやりとりを思い出します。
「ハヨンウンのヘッドハンティングなのか?」
「このお話の内容は私がまずハヨンウンさんに直接最初に伝えるのが筋です。どうぞお許しくださいませ。(ドフン)」
「やっぱりハヨンウンか。どこの会社だ?(チスクパパ)」
「申し訳ありませんが言えません。(ドフン)」
再び会議の場。「(ハヨンウンに対して)最後まで自分のプライドを守れると思うならやってみなさい。(チスクパパ)」
忙しい写真館
連絡なしにいきなり写真館を訪れるヨンウン。評判が評判を呼び写真館はおじいさんやおばあさんの待ち客でいっぱい。
ヨンウンはジェグクの仕事を楽しそうに手伝います。その様子を外で眺めているジェグクママ。
カップ麺のランチ。「ごめん、こんなものしか用意できなくて。」「今日も明日もあさっても予約でいっぱいじゃない。」「客も俺の寂しい心情を察知してか、行くなとか言ってくれる。俺今幸せだよ。」「こんなことしててパリの展示会逃したらどうするのよ?」「それならそれでいいさ。」不安顔のヨンウン。
オリビエ側の条件
The One会長室。
「オリビエ側の条件はどうなっておる?(チスクパパ)」
「ブランドを持っていないデザイナーに対する条件としては悪くないです。(ドフン)」
「具体的に言ってみなさい。」
「デザイン権、人事権、売り上げインセンティブ、年に2回のパリファッションショー出品など。正直デザイナーなら誰でも夢見る提案です。」
「とにかくヨンウンに有利になるよう努力してくれ。ヨンウンは娘みたいな奴だ。たとえば2シーズンだけじゃなくて複数年契約にさせるとか。」
「わかりました。お義父様。」「頼りにしておるぞ。」
ジミーの告げ口
会長室から一人出てくるドフンを見かけるチスク。
「何故会長室?」「会長と相談する事がありまして。」「どんな相談?」「言えません。」
ジミーをカフェに呼び出すチスク。
「ヌナは騙されてるんだ。お金目当てに決まってる。」「私彼の事好きなの。そして一番好きな所はそういう人じゃないから。」「なら調べてみるんだな。広告手数料15%引き上げたんだぞ。事実だ。」
スホをよろしく
ミスクのマンションを訪れるソ代理。キムチをもらうためとファッションショーの写真を手渡すため。世間話をする二人。「何故結婚しないの?」「次長(スホ)のようないい人が現れなくて。」「ならスホどう?」
ヨンウンパパ、妻の心を知る
ヨンウンパパが書斎でヨンウンママが弁護士宛に延々と書き綴ったヨンウンパパへの不満手紙を見つけて必死に読む。
自分にも反省点があったと認めたヨンウンパパは洗面所で髪を洗っているヨンウンママを手伝おうとするが「出てって!」と言われシャワーを浴びせられてしまう。「私がそんなに憎いのか?お前を愛していたではないか!」怒鳴るヨンウンパパ。「うるさい!」
揺れる心
トイレでドフンが顔の手入れをしているとジェグクがいきなり入ってきます。「ノックくらいしろよ。もうそろそろ普通の生活に戻りたいからさっさと二人でパリに言ってくれ。」「二人で?」ドフンはオリビエからヨンウンに引っこ抜きの話が来ている事を明かします。
一方ドフンはヨンウンを呼び出しジェグクのためにも一緒に行ってくれと頼みます。ジェグクがオファーを受けたのはポンピドゥー美術館で開催されるフランス写真協会が主催する最高峰の展示会。準備のためにやる事が山ほどあり、すぐにパリに行くべきだとドフンは話します。
SonoチームスタッフはPRビジョンルートを通しヨンウンへのオファーを知り大喜び。自分たちも連れて行ってもらえるとはしゃぎます。「でも何故私たちに黙っているのかしら?(ソンジュ)」「迷っているからじゃないの?(ナリ)」
「夢みたいな話なのに迷う事ないじゃない。(ソンジュ)」
チスク泣く
部長を呼びつけたチスク。他言無用と念をチスクパパから押され渋る部長からPRビジョンがThe Oneすべての広告を引き受け広告料も15%引き上げたという話を強引に聞き出します。
ヒルズ百貨店を訪れSono新配置場をチェックするヨンウン。そこにジェグクママから電話。「お茶でも飲みましょう。」わかったと伝えるヨンウンにミスクから電話。「時と場所は折り返しお電話いたします。」
ミスクの電話を取ると「えーん、えーん」と大きな鳴き声。「どうしたのミスク。体が痛いの?」「そうじゃないの。チスクよ。もう30分以上私に抱き着いて延々と泣いているの。こっちに寄れる?」
「私騙されてたの。」ドフンはそんな人間ではないと否定するミスクとヨンウン。「本人に直接聞いてみれば?」「彼が認めたら私たち別れなきゃならないじゃない。私彼の事本当に好きなのに。えーん、えーん。」
未練と別れる途中
スホもチミンも戻ってくるのでそろそろお暇すると伝えるヨンウン。
二人はソ代理と一緒にデパートに行って食事も済ませてくるから心配ないと伝えるミスク。「私がソ代理に直接頼んだの。」
チスクが泣き止みます。
「なんでそんな事するのよ!」
「ものすごく腹が立つ時があるわ。でもソ代理がいい人であると思う事もある。そういう感情がいったりきたり。今私ね、スホと別れているんじゃないの。自分の未練、欲望、希望なんかと別れているの。」
「あなた、そんな事できるの?ずーっと迷い続けたらどうするの?(ヨンウン)」
「そこが絶好の別れのタイミングよ。(ミスク)」
マンションに一人戻って来たスホは何故あんな事したんだと問い詰めます。スホの顔の変化から浮気を感づいていたと告げるミスク。スホはミスクの前で膝を屈して泣きながらすまないを繰り返します。
大喧嘩
ドフンのオフィスを訪ねるチスク。
「いきなりどうしたんですか?」にこにこ話すドフン。
「私の未練、欲望、希望を捨てるために来たの。事実関係は調査済みです。」
「私じゃなくて父さんのお金が好きなんでしょ?」
「非常に不愉快です。」
「どこまで私をだまし続けるつもりだったの?広告とか手数料引き上げとかおいしいとこを全部手にしたらバイバイでしょ。」
「ファン理事!」
「だってそうじゃない。お父さんに接近するために私に会った。広告契約結べてうれしい?」
「はい。広告契約したのは事実です。ですがこれは100%私の実力によるものです。」
「私がいなかったら契約取れなかったじゃない。」
「ファン理事のおかげの契約でしたらはなから結びません。それは社員たちを恥ずかしくさせる行為だからです。」
「ファン理事を好きな事、おかげでファン会長と親しくなれた事は事実です。でもこの契約で私の仕事はもっと大変になりました。今日のこのような話がでないようにもっと必死に頑張らないといけないから。」
「私は仕事とファン理事を結び付けた事は一度もありません。」
ドフンはこれ以上こんな嫌な話は聞きたくないので出て行ってくれとチスクを部屋から追い出します。
ヨンウンの決断
ジェグクが営業を終え写真館の外に出るとヨンウンが待っていた。
夜の公園を歩く二人。「私パリに行かない事にしたの。契約期間は売上を見て1年単位。オリビエは今ちょっと話題になったハヨンウンがほしいだけなの。」
「一年を二年、三年に作れないだろうか?(ジェグク)」
「家、車、アトリエ。世の中にタダなんて何もないわ。もらった分だけ返さないといけない。もし売り上げが芳しくなかったらお金儲けのために安い素材で高い服を作る命令を自分が出さなければいけなくなるの。それって成功?パリに行けば成功になるの?」
「本心は行きたいわ。何も考えずにパリに行ってしまいたい。でも自分の服をそこまでしてしまうのはだめ。」
「でも本当は行きたくて自分が行ける口実を探そうとするの。するとあなたの前途を妨害する事になりかねない。あなたが機会を失うかもしれない。」
「あなたを手放しているんじゃないの。自分の未練や欲望を手放しているの。」
もう一度
バーでお酒を飲むドフンとジェグク。「好きなんだからもう一度説得してみれば?」「好きだからこそ説得できない。今ちょっと話題になったからワンシーズンだけ利用しようとする魂胆が明け透けて見える。」「でも実力があるじゃないか。(ドフン)」「パリで東洋の女が成功するには実力だけじゃだめなんだ。時には卑屈になりご機嫌取りもしなくてはならない。俺は自分の女にそんな事させられない。そういう事を俺もあの女も知り尽くしているから心が締め付けられる。」
「でもね、先輩。もう一度だけアタックしてみる。そうしないと気が狂いそうだ。」
ありがとうと言わないで
ジェグクママの家を訪れるヨンウン。自分はだてに年をとっていないので今別れる事が互いに良い事だといずれはわかると話すジェグクママ。「私の言葉を理解して言う事を聞いてくれてありがとう。(ジェグクママ)」「私たちは誰か他人のために愛しあったわけでもなく他人のせいど別れるのでもありません。ありがとうという言葉は必要ありません。彼はパリに行きます。私も大切に思う事や人たちを愛していきます。(ヨンウン)」
ヨンウンもジェグクもお互いの部屋で一人声を出して泣きます。
チスクパパの決断
ヨンウンがパリ行きを断ったと聞いてがっかりするSonoスタッフたち。ヨンウンにチスクパパから呼び出しがかかります。
「断ったんだって。何故?」
「今まで気づきませんでした。でもいざ出て行くかどうか決める段階でSonoなしで生きる自分を想像できませんでした。学んだ事があります。私のためにSonoがあるのでなくSonoのおかげで今の自分がある事を。」
「お前が大変だったのは知っている。仕事とチスクの世話同時進行。お前はお金のために仕事する奴、上にのし上がる事ばかり考える奴だと思ってた。」
「そうでしたか。(ヨンウン)」
「だがお前はいつも全力投球。一日も無駄にせず働いてくれた。そしてチスクの親友にもなってくれた。私は間違ってた。人を見る目がなくて恥ずかしい。」
「私もひとつ学んだ。Sonoはハヨンウンの物だ。だからお前はSonoとともに独立しろ。」
「会長!」
「お前が作ってお前が守った。独立して自由に育ててみなさい。」
「The Oneと離れた完全に独立した会社を立ち上げる。Sonoはお前のブランド名だ。利益配分は五分五分でどうだ?」
「あまりにも好条件ではございますが、今まで一度もそんな事を考えてなかったので少々戸惑っております。」
インタビュー復活
ヨンウンに前回断ったヌーベルバーグファッション雑誌の記者からオリビエの提案を断った事からヨンウンをインタビューしたいとの連絡がある。「私、ハヨンウンさんがどんな人間か知りたくなりました。もちろん質問事項はSonoが中心になります。(雑誌記者)」
ジェグクに電話するヨンウン。「インタビューするのでインタビュー写真の撮影をお願いしていいかしら?」「なんだよ、お願いって。」「だめ?」「そんな事でいちいち頼み事すんなよ。場所と時間だけ言ってくれればいい。あんたの写真を撮るのは俺しかいないだろ。」
翌日Sono事務所でインタビューが始まります。写真を撮っているのはヨンウン。「Sonoという名前の名付け親だそうですが、どのような意味になりますか?」「私でなくパリにいる無名フォトグラファーが付けた名前です。」撮影の動きを止めファインダーから目を離すジェグク。「Sonoはエコー。遠くまでこだませよとつけてくれました。それが始まりです。」
「オリビエのオファーはデザイナーなら誰でも夢見る事ですが断った理由はなんでしょうか?(記者)」「10年前の自分なら断らなかったでしょう。ファッションのメッカパリで仕事する事事体成功を意味しますから。でも私にとって成功はそういう物ではありません。」
「ハヨンウンチーム長の成功とはどんなものですか?」
「自分自身で素材を選び、型を作り、夜を明かし、朝になればたくさんの消しゴムくずを見る事。時間はかかっても国内ブランドに対する先入観、偏見、固定観念をひとつひとつ覆しながらこの場所で自分が好きな事をやる事。そういうのが遠くまでこだまする事。私にとってそれが成功です。」
「Sonoの名付け親フォトグラファーが聞けば喜びますね。紙面を通して何かお伝えしたい事はありますか?(記者)」
「ありがとう。ありがとうございます。」
にやりとするジェグク。
別れ宣言
The Oneの実務者会議でSonoの売り上げを伸ばすために斬新で鋭い分析結果を報告するドフン。座長はチスクだがドフンは完全無視。報告後ドフンは何も言わずそのままエレベーターに一人向かいます。おっかけるチスク。
「なにか言う事ない?」「何もないです。」「人間って誤解する事ってあるじゃない。」「相手を十分信頼しているのであれば素早く結論付けるべきではなかったです。」「これ以上言う事がないならもう会う必要もないわね。(チスク)」チスクに振り向くドフン。「今別れようと言っておられるのですか?」「そういう意味じゃないの?(チスク)」ドフンは「わかりました」と答え一礼して一人立ち去ります。
パリに一緒に行こう
昼間に散歩するヨンウンとジェグク。
「パリの展示会おめでとう。」「そっちこそ自分がやりたい仕事をやれておめでとう。」
ヨンウン心のつぶやき。(春に出会い、今夏が終わりかけようとしている。)
「秋になる前にパリに戻らないとね。私は心熱く過ごせたし、幸せだったし、あなたを愛していた。」
「俺、チケット買ったんだ。」航空券を差し出すジェグク。「ひとつは俺の、もうひとつはあんたの。」
「Sonoハチーム長としての決断。わかるよ。認める。尊重する。全部受け入れるよ。」「でもそれ全部忘れてこれひとつだけ答えてくれ。」「兄貴、母さん、デザイナー、写真。それらを全部横に置いて男ユンジェグクが女はヨンウンに最後にもう一回だけ聞く。」「一緒に行こう。ヨンウン。」
第11話の感想で「 これからヨンウンとジェグクは別れてそれぞれの道を歩み成功を収めパリで劇的に再開、別れ解消というパターンじゃないのでしょうか。 」と予想しましたが当たりそうです。
ドフンとチスクの恋は思ったより複雑化しました。チスクが誤解だと分かった時点で抱き着いてあやまってドフンがよしよしと頭を撫でてやれば円満解決。愛しあっているのなら普通そうなりそうです。今まで順風満帆だった二人に脚本家がひとつの葛藤を作り上げました。雨降って地固まる。二人は元に戻るでしょう。
来週2回でこのドラマは終了です。
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