「製パン王キムタック」15話あらすじ
父親に自分を名乗らないタック
パルボンベーカリーの2階の調理場で偶然再会したク会長とタック親子。ク会長は目の前の青年がタックとは夢にも思っていません。タックはパンを焦がしてドタバタしています。後ろを振り返るとそこに父親が立っています。一瞬沈黙。動揺してプレートなどを落としてしまいます。後片付けを手伝うク会長。
ク会長:君は新人研修生かね? 私も若いころパン焼きで四苦八苦したものだ。失敗ばかりしてた。
タック:あの。パンがよくパサつきます。どうすればいいのでしょうか?
ク会長:それは蒸発した水分と同じ量の湿気を入れる事で解決できる。湿度を維持する方法は体で覚えなさい。
粉だらけの顔にハンカチを差し出すク会長。タック泣きそうです。
ク会長:ところで君の名前はなんだ。
タック:単にキム君とお呼びください。
ク会長;いい目をしている。
タック:今日の教えを一生忘れません。ありがとうございます。会長に祝福あれ!
ク会長:ああ。ありがとう。
そこに大将が現れク会長を連れて行きます。タックは平身低頭のまま涙粒をぽろぽろ落とします。
ク会長が来ていると知ったマジュンは1階で待機しています。大将からソテジョとして紹介されるマジュン。
ク会長:君も明日の認定試験を受験するのかね。
マジュン:はい。受験します。
ク会長:頑張り給え。
ク会長はマジュンの肩に手を置き、タップして優しい目で見つめます。子供時代から味わった事のない父親のやさしさに触れマジュンは感動して泣きそうになってます。
車に乗る前にパルボンベーカリーのほうを振り返り『しかしあの青年は何故私が会長である事を知っていたのであろうか?』とつぶやきます。
厨房ではタックが父親のハンカチをうれしそうに握りしめています。
1階ではマジュンが父親が触れた肩の部分を愛しそうに触っています。
タックとマジュンの部屋
布団に横たわるタックとマジュン。
さっきタックがク会長と何を話していたのかいろいろ聞きます。
へまばっかりしてぶざまな姿を見せただけで大した話はしていないとマジュンに伝える。『でもいい人だったな。優しくて。あんな人がお父さんならよかったのに』とタックはつぶやきます。
父親はいないのかという問いに昔別れたというタック。父親に会いにいかないのかという問いに今はまだその時期じゃないと答えます。
タック:お父さんと最後に会った時お父さんは『お前は私にとって特別な息子だ』と言ってくれたんだ。だから自分が堂々と胸を張って生きていけるようになれば会いに行く。
マジュンは特別の息子という言葉に傷つき顔色が変わります。
世の中で一番満腹になるパン
パルボン先生は認定第一次試験を15日後に実施すると宣言し参加希望者を募ります。手を挙げたのはタック、マジュン、ミスン、パーマ頭のチェボクです。ミスンは合格した場合自分が研究中のケーキを店頭販売する許可をパルボン先生から取り付けます。
最初の題材は『世界で一番満腹になるパン』です。のちほど希望者各自に軍資金5万ウォンが手渡され、食材費は必ずこの5万ウォン以内に収めるよう言いつけられます。
ユギョンの若奥様対決宣言
若奥様はコソンビルの会長室に向かいます。ユギョンに会うためです。ユギョンにコーヒーを出すようにいいコーヒーを置くマナーがなってないとさっそくいびります。
どんなコネでコソンの秘書室に入れたのかという問いに正々堂々と実力で入ったと宣言するユギョン。正々堂々と入れる実力を持っているのなら他の会社でもよかったのに何故わざわざコソンなのという問いに、コソンに入る理由があるからコソンに志願したのですと答えます。
『見せるためです。病院からみじめに追いだされ、住む家も奪われた私シンユギョンがどんな女なのか。一度覚悟すればどんな事ができるかをです。』
若奥様は資料の紙束で自分をにらみつけているユギョンを引っぱだきます。お前みたいな元運動家で安アパートを転々とする女がする事などすべてお見通しよ。マジュン目当てでしょ?あきらめなさい!と言ってドアを開けるとク社長が不審そうに部屋を見ています。ユギョンがバラバラになった資料のコピー紙を拾い集めています。
疑惑
ユギョンの解雇を頼もうと室長室にいくと不在の室長の机の上の資料の中に『運命はあなたをもう味方にしていない』という紙を発見します。部屋に戻ってきた室長は紙がなくたっている事に気づきます。大奥様の夜の事は若奥様と室長しかしらないと若奥様は考えているので若奥様はすこしだけ室長を疑い始めています。
ユギョン退社を求められる
ユギョンを呼び出した室長。マジュンが数年前に釈放するよう働きかけた学生運動家がユギョンかどうか確認し、それなりの金額を条件にユギョンに退社を勧告します。室長はマジュン目的かと聞き、自分はマジュンとは赤の他人で関係ないと言いますが、ク会長夫人はそうは考えてないと室長はいいます。会社の退社期限は1か月とタイムリミットを切ります。
ク会長は外出する際にユギョンを指定して正面玄関まで見送るよう頼みます。エレベーターの中でユギョンと一緒に並ぶク会長はユギョンがマジュンの友達かと聞き、今は友達でなく大学以来会ってないと答えます。ク会長は自分の妻が人一倍過保護なのでユギョンに失礼な事をしたかもしれないがあまり気に留めるなと慰めます。ユギョンは少し微笑みます。
ベーキングソーダ事件
タックは世の中で一番満腹になるパンをどう解釈していいかわからず苦悩します。一方マジュンは2年間の苦労を開花させる時が来たと意気揚々で、時間をおしまずパン作りに没頭します。
深夜厨房に何者かが忍び入ります。そしてマジュン、ミスン、チェボクの試験用に使う小麦粉のタッパにベーキングソーダを混入させます。その怪しい作業中タックが入ってきます。音の方向に進むと侵入犯はすでに立ち去ってましたがベーキングソーダのビニール袋が残されていました。タックがベーキングソーダ袋をチェックしているシーンをあとから来たマジュンが目撃します。
翌日マジュン、ミスン、チェボクは自分の生地が変質して使い物にならなくなっている事に気付きます。カプスおじさんの話によりますと小麦粉にベーキングパウダーを混ぜると発酵しなくなり、生地が再生不可になってしまうとの事。パルボンの認定試験に落ちたチャレンジャーが腹いせにたまにそれをするんだとか。
騒ぎを聞いてかけつけたパルボン先生にミスンは事故なので小麦粉を再度購入するお金を軍資金に補充してほしいと頼むが食材管理も試験に含まれているとしてはねつけられます。
タックとマジュンの殴り合い
窮地に陥ったマジュンはタックの仕業だと思い込み部屋にいるタックに掴みかかり『薄汚い乞食野郎(これはチビマジュンがチビタックによく投げかけていた言葉)』とののしって二人は本格的な殴り合いを始めます。ジングが止めに入り二人はパルボン先生の前に引き出されます。
パルボン先生:喧嘩の理由は聞かん。どっちが先に手を出したかも聞かん。双方暴力を使った事が問題だ。罰としてこれから1週間厨房への出入り禁止を言い渡す。
マジュンは必死に反論しますが受け入れられませんでした。認定試験は12日後ですので5日しか準備ができない事になります。
究極の選択
パルボン先生はタックがベーキングソーダを手に持っていたのなら疑われても仕方がないと言います。身の潔白を証明するために何をすればかいいかタックに聞かれ3人分の小麦粉をタックの軍資金から捻出しろと言われます。3人分の小麦粉代を補填しなければ3人は試験に不合格はほぼ決定的になるがタックは一人残って合格するかもしれないが疑いはますます晴れない。補填すれば3万ウォン(約3千円)が飛んでしまうのでタックは残り2万ウォン(約2千円)で第一次試験をやりくりしなければなりません。タックは究極の選択を突き付けられます。
タックママ動く
コソンの株をタックママの指示で買いまくっていた代理人の名前はナ社長。実は若奥様がマジュン呼び戻しのため購入していた株の資金源はナ社長。すなわち後ろで糸を引いているタックママが出したお金です。ナ社長は突然若奥様にお金の返金を催促します。口約束では満期から2~3年返金を延長してもいい事になっていましたが契約書には2年と書かれており、今がその満了時。返金を渋る若奥様。現金が難しいようならコソンの株でもOKとナ社長はうながします。実は最初から株を狙っています。
ジング犯人を見つける
ガス爆発の時もソーダ事件もジングはパーマ頭のチェボクを疑っています。ジングは厨房で領収書を拾いますがその時にチェボクがそこで領収書を落としたことを思い出します。領収書には食品150ウォンと印刷されていてベーキングソーダの値段150ウォンと一致します。
ジングがチェボクの部屋に入るとチェボクは預金通帳を隠します。それを取り上げて中身をチェック。大金が振り込まれている事を確認。屋上に連れて行きタックも呼び出します。
タックに通帳を見せチェボクがもらった大金はコソン食品の室長から出ていると教えます。ガス爆発の切れ目もベーキングソーダを入れたのもパーマ頭のチェボクの仕業でした。
ジングはタックの決定に従うといいます。こやつをみんなの前に引きずり出してガス事件とソーダ事件の真相を暴露すればお前への疑いやパルボンスタッフが抱えている疑問はすべて解決するといいます。タックの足にすがりそれだけは勘弁してくれと哀願するチェボク。お店を出させてくれるという甘い誘惑にさそわれてしまったと涙するチェボク。『俺は目を失うかもしれなかったし、運が悪ければ命を落とすところだったんだぞ!俺にとって認定試験がどれだけ大事か知っているのか!』とチェボクの胸倉をつかんで怒鳴るタック。
コソン食品の本社ビルへ
長女チャギョンがユギョンがコソンの秘書室に入ったという事を次女チャリムに話し、チャリムはすかさずその事をマジュンに報告するとマジュンはユギョンを訪ねてコソンビルに行きます。一方タックもジングとチェボクと一緒にコソンビルに入ります。
コメント