「製パン王キムタック」第3話あらすじ
再会
タックがダッシュで家の庭に行くとそこは豪華な立食パーティーの真っただ中。母親をたすけてくださいと叫ぶタック。追いついた室長が何でもありませんと言い力ずくで引き戻そうとします。
『ちょっと待て。この子はパン工場で見かけた子だな。何故この子がここにいるんだ?』そう言っている当人を会長と気づくタック。『会長。僕のお母さんを助けてください。今表門で悪い奴らに捕まっています。』
会長ファミリーが表門に出向くとミスンが頭を下げる。『タック、きちんと挨拶しなさい。お前のお父さんです。』真っ青になる若奥様と唖然とする子供たち。
一方大奥様派の家政婦がミスンが男の子のこぶつきで再度現れたと報告する。
室長を問い詰めるク社長
ク会長:わけを聴こう。あのミスンではないと報告したな。何故嘘を。これも妻の差し金か?
室長:いいえ。私はク家の団らんを守りたかっただけです。
ク会長:それは私の仕事だ。他人の家の事に首を突っ込むな。次干渉したらただじゃおかないからな。
タックの居場所が決まる
応接間で迷惑そうな顔をしてミスン親子をにらみつける若奥様と子供たち。そこに満面の笑みを浮かべた大奥様が入ってくる。
大奥様:若いころの息子にこれほどよく似ているとは。
そこにク会長が入ってくる
ク会長:君の望みはなんだ。何故子供を連れて来た。お金か?
ミスン:いいえ。お金は要りません。この子をあなたの息子としてこの家で育ててください。望みはそれだけです。
若奥様:私はこんな下賤な子と一緒に住むなどまっぴらごめんです。
大奥様:嫌なのかい?なら息子に2つの家に通わさせるしかないね。子供が父親と暮らすのは当たり前の事だ。
動揺する若奥様。
ク会長:お母さんがそうお望みでしたら引き取って育てます。(大奥様とク会長は大ヒットドラマホジュンでも親子を演じています。)
ミスンに感動する大奥様
場所は大奥様居室。
ミスン:今になって図々しくも子供を引き連れて前に出てきたことをお詫びします。でも追い詰められて他にあてがなかったんです。
大奥様:そうだったのね。口に出さなくてもどんな苦労を味わったのかだいたい想像がつくわ。今になってでも来てくれて本当にありがとう。
封筒に大金を入れてミスンに差し出す。今までの苦労の対価だと大奥様はいう。今日はこれだけだと近い将来住む家も与えて身が立てるように何とかすると付け加える。
だがきっぱり断るミスン。これをもらってしまえばお金のために子供を産んだと指をさされても何も言えなくなります。私は自分の息子にだけは堂々と胸を張って生きていきたいのです。
大感動する大奥様。
嫁にミスンの爪の垢を煎じて飲ませたいと一人つぶやく。
もともとわがまま放題に育ったマジュンをあまり好んでいない大奥様はミスンとタックの一番強い味方になります。
家族のやりとり
応接室で気まずい雰囲気の子供たち。
タックに比較的好意的な次女チャリム。(この子供は数年後にトッケビで王様の妃、そして主人公の妹を演じます。)タックの歳を聴く。するとマジュンと同じ年だがマジュンより5か月早生まれなのでタックはマジュンのお兄さんだと言う。ブちぎれたマジュン。こんな乞食みたいな汚い奴が自分の兄であるわけがないとののしる。そこにミスンが入ってくる。早く家に帰ろうとせがむタック。だが今日からここがお前の家だと突き放すミスン。タックはもう何も悪い事しないからと必死にミスンを説得しようとするが、立派な人間になるにはこういう所で育たなくてはならないと言い放ち出ていく。
ミスンが出て行った後もわんわん泣くタック。いつまでも泣き止まないタックを酒気帯びた若奥様がいきなりひっぱだく。『子供になんて事をするんだい』としかる大奥様。義母様は自分が好きな事を好き放題お決めなさるのに私はこれくらいの事も許されないのかと愚痴る若奥様。この子がこの家でどんな目にあうかよく見届けてくださいと宣言する。
お酒でふらふらとした足取りでク会長に近づいた若奥様は子供は引き取って育てるのは認めるが絶対に戸籍に入れないと言い放つ。これを破った場合にはコソン食品の自分の持ち株をすべてライバル会社に売り払うと脅迫する。
一方タックの前では涙を見せなかった強い母親ミスンは帰宅後に号泣する。
シャーペン事件
ク家で孤立するタック。だれもが彼を無視しています。だが実母ミスンにはみんなやさしく接してくれていると嘘の手紙を送って喜ばせます。
そんなある日長女チャギョンが当時としては珍しかったシャーペンがなくなったと騒ぎます。ク社長の日本出張からのお土産です。マジュンはタックの仕業だと濡れ衣をきせます。シャーペンはタックの机から見つかりましたが実はマジュンが仕掛けた罠。お前はパン泥棒といい窃盗常習犯だから泥棒はお前だと言い張るマジュン。マジュンにつかみかかってぶん殴ろうとするのを大奥様が止めます。
タックを居室に連れて行った大奥様は孫のふくらはぎをちいさなムチで5回叩きます。
大奥様:お前の仕業でない事はわかっている。でももしお前の見方をすればお前はこの家でますます孤立する。そして暴力は何の解決にもならないし、状況をもっと悪化させることになる。
タック:怒ってもいけないし、暴力をふるってもいけない。そしたら僕はどうしたらいいのですか?
大奥様:揺るがない事。どんな悪意や困難にも揺るがずまっすぐ進む事。するといつかお前の善意をわかってくれる人が出てくる。今おばあさんはお仕置きをしているのでない。それを教えているんだ。
(その後タックは大奥様のこの教えを守っていきます。)
父親の作業場
深夜いい匂いに気づき寝床から這い上がるタック。知らずの内にいい匂いがする方向へ寝ぼけながら足を進めます。そこは庭の離れに建てられているク会長用のパン作り作業場です。以前チャリムにそこはお父さん以外だれも足を踏み入れてはならない立ち入り禁止場所だと釘をさされています。寝ぼけまなこで作業場に入ると厨房には手作りパンの食材が準備されております。厨房の奥から颯爽と現れたのはク会長。両手で天を仰ぎ手首をゆっくり回しています。このしぐさは小麦粉に入れる分量を量るため湿気を手で探るク会長独自のやり方。パン粉ねからオーブン焼きまで尊敬のまなざしで食い入るように父親を見続けるタック。
作業場にいるタックに気づいた室長がタックの後ろから口をふさぎ強引に作業場から外に連れ出します。必死に抵抗し再度作業場内にダッシュで入り込むタック。勢いあまってお膳にぶつかってしまい大きな音をたてます。その音でタックが中にいる事を知るク会長。
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