「ワンザウーマン」第4話あらすじと感想
警告
今日もこき使われるヨンジュ。ハンジュファミリーの晩餐を厨房で料理中。本心は嫌でしょうがないが保身のため従順なふりを装う。そこにユジングループ叔母さんからの電話。
叔母さんが誘ってもいないのに「今からですか?すぐ参ります。ゆっくりこられていいですよ。それではホテルで」と強引に約束を取り付けてしまい、堂々と料理作業から抜け出します。
「株主の間でね、あんたが頭をぶつけたって騒ぐ人たちが出てきたの。だから臨時株主総会で私がした事、悪く思わないで頂戴ね。それでも大株主が突然出てきてあんたの味方に回って事なきを得たんだから。。。。どうやっててなずけたの?」「何の話です?」
「アメリカから来た親戚でユミン電子大株主の話よ。お前にとっては大恩人でしょ。」
「Wow!」
「これまで姑の家でお前に何かしてくれたことなんて何もなかったわ。何にも持ってなかったから。それがお前のポジションよ。お前はあの家でごみくずのような存在だったの。これからユミンでもお前のポジションをよく自覚していてほしいわ。何言ってるかわかるわね?」
共通の財産
たくさんの資料をヨンジュに渡すスンウク。「これはカンミナという人間の履歴、ユミン電子幹部たちの経歴および注意事項、それ以外にカンミナがユミングループについて当然知っておかなければならない事項など。」
「とりあえずこれらをできる限り暗記して記憶喪失でなく事故による一時的精神的不安定というふうに理事たちを信じ込ませましょう。」
「何故です?」
「あなたに経営権が渡ったからと言って素直に言う事を聞く連中じゃない。金になるものを売ってしまうという事だってやりかねない。」
「なぜこれを私にくれるんですか?」
「あなたの家族は誰も助けてくれないんでしょ?」
「アメリカから来た従弟さんはここの家族じゃないんですか?」
「そうですね。。。」
「従弟さんはハンジュグループの財産を何一つ持ってないから家族じゃないってことですか?」「でも一時的ではあれ私たちが財産(ユミン電子の株)を共有しているので私たちが家族ともいえるわね」笑顔でそう伝えるヨンジュ。
「そうかもしれない。」
「そういう理由ならありがたく頂戴いたします。」
怨恨
居間にいるスンウクとノハッテ。
「(ハン会長が言った)母親(スンウクの母親)は受け入れたという言葉、どういう意味なんでしょう?(ノハッテ)」
「自分の悪事を隠すための戯言でしょう。(スンウク)」
「過去の事を掘り出して本当に大丈夫でしょうか?もちろんその間どうやって生きてこられたかは大体想像がつきますが。。。」
「想像がつきますですって?」
スンウクが回想します。
時は2011年。場所はロサンゼルス。スンウクはミナからの手紙を読んでいる。「スンウクオッパが知らなくてはならない事実があります。2007年のあの事について。」
「僕はミナがソンウンと婚約したと知らされていました。だからあの手紙はその弁明だと思って無視しました。」
「あれは母親の葬儀の日でした。僕は母親の遺留品の中にあった携帯電話から母親が送った一通のメールを見つけました。」
母親のメール
「そのメールを読んで私は理解しました。母さんは父さんが濡れ衣を着せられたと知っていながらも僕を守るためにアメリカに渡ったと。」
「ミナが言ってた2007年の事とはもしかすると父さんに関係した事かもしれないと考えるようになりました。」
「だから決心したのです。韓国に戻ってすべて元通りにすると。ミナを絶対さがさねばなりません。」
「行方不明申告をなされればいかがでしょう。」「では代役の女性はどうします?」「元の場所に送り届ければいいです。」「元の場所とは?」「困りましたね。」
「代打の女性ですけど。ハンジュの弱点になるかもしれません。武器です。その力を使うタイミングを見計らいましょう。」
「それでは以前連絡を取った中央地検のチョヨンジュ検事(ヨンジュ本人)と会う段取りを付けましょう。」(ヨンジュはハンジュグループ不正事件担当。その事で以前ノハッテと電話でやり取りした事がある。しかしノハッテもスンウクもチョヨンジュが記憶喪失のヨンジュである事はもちろん知らない。)
アップグレード返却
ミナのタブレットを開けようともがくヨンジュ。何度親指を押し付けても指紋認証してくれません。今ヨンジュはミナの個人情報を勉強しています。
「ところで私がカンミナじゃなければ本物は今どこにいるのよ?」カンミナの写真を見ながらヨンジュがつぶやく。
叔母さんが夫の家ではごみくずのような存在と言った言葉を思い出して腹を立て夫の不倫相手と最近やったやりとりを回想してむかついています。「いくらそういう関係でも私はルールを守ってるわよ。毎晩きっちり家に帰してるじゃない。(不倫相手)」「だから腹たつのよ。家では寝る事しかしない役立たず男!」
ヨンジュはだんだんミナに同情するようになっています。
「たとえ人の人生だろうときちんと生きないとね。待ってなよ、あんた。このポジションをアップグレードしてすんなり返してあげるから。」
ヨンジュのマンション
第三次長ユスンドク(キムウォネ)はチョヨンジュ検事が失踪した事に腹を立てています。ハンジュグループの不正をうやむやにすると期待して彼女に任せたのに彼女の失踪により他の指名で担当が入れ替わりそうだからです。それと失踪直前彼女が イボンシク絵画詐欺師事件を嗅ぎまわっている話を部下から聞き動揺します。(どうやらイボンシク事件の不正側と関りを持っていそうです。)
すぐにヨンジュと一番仲がよかったとする アンユジュン(イウォングン)をヨンジュのマンションに向かわせます。
到着するとヨンジュのルーム玄関の前に配達牛乳がたくさん並べられていて、それを調べている男がいます。
「ここで何をされておられるのですか?」「いや。この部屋の前に住んでいる者でして。。。」この男はハンスンウク。(個人的な感想。韓ドラお得意の偶然?)牛乳泥棒を見るようにスンウクを眺め退散させます。
ソウル地検に戻ったユジュンはユスンドクにチョヨンジュ検査はずいぶんマンションに戻ってないようだと報告します。
「休暇を出す前に犯罪者を見つけると言っておりましたが。。。」
「イボンシクの事か。」
「知っておられたのですか?」
「その事知ってるのはだれだれだ?」
「僕以外知らないと思います。僕にも秘密にしてくれと頼んでいましたから。」
恐ろしい記憶力
ハンジュ本部ビルに入るスンウクとヨンジュ。「あの資料を一晩で覚えるのは無理だったろうから今日はあまり発言をしないように」と念を押すスンウク。
「あのエレベーターの前にいる眼鏡の男。ユミン電子社長ファンマングン。1988年オリンピック特需で入社して出世街道まっしぐら。2007年スマホ需要の急速拡散を予想できず左遷。役員入りは同期ではびりっけつ。あのエレベーターは会長室につながってます。このビルの構造について説明しますか?」
「全部覚えたの?」
「私暗記が得意みたい。というか暗記する時早く覚えなきゃと切実さを感じます。」(実はヨンジュは検察試験受験中に地下駐車場で再開した友達やくざ2名に首から下を土の中に埋められて検察試験問題集を突き付けられ、これを全部暗記しないと土から出さないと脅された事があります。)
「私は過去の記憶はないけど馬鹿じゃないから自分で対応できます。あまりとやかく言わないでくださいね。」
一刀両断
緊急理事会で役員たちがヨンジュを責め立てます。精神に問題があるという噂が流れている。トップの健康問題は株価を下げる。留学経験も経営学も学んだことがない。最近財閥の妻が会社を任されたが不渡りを出した等。要するに自分たちが経営を見るので操り人形でいなさいと言ってます。
「つまりお飾りになれって事ですね。(やっぱり我慢できないわ。)」
「そちらの叔母さんの長男のユミンケミカルのオギヨン専務。私のように頭をぶつけてないオ専務は前分期株価を27%も下落させました。」
「おい。売上は黒字だ!(オ専務)」
「1千万ウォン使って1万ウォン儲けるのが自慢ですか?」
「そちらのお義母様の一番下の弟のユミン保険ソミング代表。ユミンケミカルをほしいとお義母様に頼み込んで賭博スキャンダルでユミン保険に左遷されましたね。 家庭主婦が社長になったから潰れたと言われましたがそうでなく失敗やヘマをしてもどっかの系列会社に社長や代表として受け流す家族、一族経営体制が会社をつぶすんです。」
「次はユミン製薬の叔母さん。動脈硬化の開発で大失敗したのにその薬が不能治療にてきめんだと噂になり大成功されたでしょ。人生ってそんなものだ一番理解しているお方が他の人間に転がり込んだ運は我慢できないのですか?」
「自分たちの偏見がみっともないという事もわからず言いたい放題であればこれから皆様と対話をしたくなくなりますので引導を渡す事になります。」
「おい、お前!それでも家族の一員だからお前をそのイスに座らせようと配慮したのにありがたく思わないのか!配慮は私たちの義務じゃないのよ。(会長の妹)」
「私がやさしく言ってるのも義務ではありませんよ。だからおだやかに言っている時に早く私を選任してください。」
「ここにいる皆さん。自分たちが無能であるにもかかわらず私の父親カンジャンス会長は住むところを与え、刑務所から出してあげて、会社の代表のポジションまで準備しました。」
「よく考えてください。チャンスは一度です。お父さんなしでは何もできない烏合の衆の頭数だけを信じて進むのか、それともお父さんの血筋である私を信じて進むのか。」
(ごみくずみたいな存在ですって。ごみくずがどんだけ恐ろしいのかあんたたちを踏み台にして見せてあげるからとヨンジュは心の中でつぶやきます。)
手引きした男
バーでビールを飲む イボンシク。テレビ画面にカンミナがユミングループ総帥に満場一致で選任されたとのニュースがが流れます。
「おかしいな。あの女。海外にいるはずなのに。船まで連れて行って乗せたのに。。。」
イボンシク は絵画オークション当日の様子を回想します。
電話するミナ。「準備できたわよ。私も、絵も。」そこに受話器の向こうの相手イボンシクが現れる。
「だいじょうぶ?」「ああ、心配ない。途中俺を感づいて追ってきた女がいたけど車にはねられてお陀仏さ。」
「カンミナじゃない」「わかってます」
「準備できた?」
「はい。そろそろ突入する時間です。」
「せっかく上に上がったのに自分で自分を引きづり降ろすなんて。」
そう語るのはハンジュ長姉ハンソンへ。
ユミン会長室にノックもせずずかずかと入り込む男達。「カンミナさんですね。ソピョン地区の捜査官です。カンミナさんが麻薬投与したとの通報を受けました。ご同行願えますか?」
ここで頭痛が襲い頭を抱えるヨンジュ。事故の後遺症でたまに頭痛がヨンジュを苦しめます。痛がりながらもヨンジュは「刑事訴訟法第199条。あれ今何言ってんだろう?」検察時代の自分の姿を断片的に思い出すヨンジュ。「令状。令状を持ってますか?私は行きません。任意同行は被疑者の自発的な意思がなければ。。。」頭痛で苦しむヨンジュ。
そこに入って来たスンウク。「強制連行されるのであれば不法逮捕になります!」
スンウクは頭痛で苦しむヨンジュに近づきささやきます。「心配ないですよ。もしカンミナに仕掛けられた罠ならひっかかりません。同行しても大丈夫です。(スンウク)」「わかってます。私カンミナじゃないから。」「知ってたの?(スンウク)」「あなたも知ってたの?」
ここでソウル中央地検の調査員が新たに現れます。結局中央地検捜査官について行きます。
ビルの1階で ソピョン地区チームの指揮を取っていたのはヨンジュの後輩のアンユジュン。二人は結局顔を合わせておりません。
ソウル中央地検取調室
取調室で無意識に取調官のイスに座るヨンジュ。指摘を受け調査を受ける席に移動。
「麻薬供給者でなく麻薬投与被疑者なので簡易検査で陰性なら問題ないわね。供給側でなんとか捜査の目をかわそうと私の名前を出したのかもしれないけど。」
ヨンジュの知識にびっくりする別室のミラーから中の様子を見ている捜査官たち。
「それが変なんですけどソピョン地区の麻薬ディーラーたちがハンジュグループの嫁が麻薬を購入したと陳述したんですよ。」
「陳述だけで会長室までずかずかはいりこんだんですか?」机を軽く叩くヨンジュ。
「でも情報を提供した側は確信をもっていたようなんですけどね。」
調査官は始終なめられっぱなしで、逆に調査方法がなってないとヨンジュに説教されます。
「どこかでたくさん見た記憶があるんだけど」と別室から調査の様子を見ている取締官。
「こんな資料じゃ全然だめよ。もっと被疑者に不意打ちをくらわせる何かを突き付けなきゃ。」
カムジャタン
自販機の前に立っているといきなりヨンジュの背中を叩くおばさん。デリバリーに来た食堂のおばさんです。
「あんた、この頃全然姿を見せないじゃない。3日に1度はカムジャタン(豚の骨付き肉とじゃがいもを煮込んだスープ)を食べないと居ても立っても居られないと言っていた人が。」
「あっ、令監様。お待たせしました。こちらご注文の。。。」とあっちへ行ってしまう。
人が入れ替わった?
「釈放されたですって!(長姉)ハンジュグループで手を回したの?」
「調査結果に手を加える事は不可能です。(部下)」
「髪の毛に含まれた成分は半年は消えないんでしょ。あなたいままで何してたのよ!鎮痛剤の中に混ぜたりしてたんでしょ。人が入れ替わわったわけでもないのに。」
一方ハン会長はヨンジュを連行した事でかんかんになって 第三次長ユスンドク をどやしつけている。「なんて事してくれたんだ!」
もう少しカンミナでいて
「それにしてもカンミナって強運の持ち主ね。麻薬団の罠を私がすり抜けさせてあげたし、私が彼女をユミングループの総帥にしてあげた。彼女のために今度は司法試験でもパスさせてあげようかしら。」ハン会長にハンジュグループ法律担当者として派遣されたノハッテにエスコートされたヨンジュがスンウクに言います。
「カンミナじゃないっていつわかったんですか?」
「株主総会の時変だと思ったわ。」「でもお宅は私を総帥にしたわね。私が違うと知っていながらもそうしたの?」
「どうしましょう?(ノハッテ)」
「本物をさがすまでちょっとの間代役をお願いしてたんですよ。」
「では何故私の正体を隠し代打にしたのですか?」
困った顔で見合すスンウクとノハッテ。
「あなたたち、なんか企んでいるわね。いいなさいよ。」
「あなたが遭った事故だけど。故意だと思います。」
「私とカンミナ、どっちが狙い?」
「カンミナに麻薬事件を仕掛けたのを見るとやはりターゲットはカンミナだと。。。」
「あなたたち、おっかない人ね。今になってそんな重大な事を明かすなんて。カンミナとして生きる理由なんかじゃない。」
「だから見つけるまでの少しの間です。(スンウク)」
「命がけでピンチヒッターする理由なんてないわ。すぐやめるから。」
「詐称で監獄いきますよ。ハンジュグループが黙ってみてるはずないですから。(ノハッテ)」
「みんなグルだったと共同犯説をとなえるから。」
「そこに行くまでに無事でいられると思いますか? (ノハッテ) 」
「なら早いとこカンミナを見つけてよ。事故だの麻薬だのこれ以上やだから。」
私って検事?
家に戻ると麻薬容疑で連行された事で鬼嫁にさんざん嫌味を言われます。「よさんか!」ハン会長は取調室でのヨンジュの堂々とした態度を褒めます。そして明日からは仕事が忙しいので家事はしなくていいと伝えます。。
自分の部屋でデリバリーのおばさんとの事を思い出すヨンジュ。「あのおばさんは私が誰だかはっきりわかっていた。カムジャタンが大好物。あのおばさんの“ 令監様 ”という呼びかけ。」( 令監 は李氏朝鮮時代の下級、中級役人官吏たちへの総称。現代は検事に対する親しみを込めた愛称としてよく使われる。)「だれか私の事を令監様と 呼んだ記憶があるわ。 令監様って検事令監様って事? 」「わたしは頭がいい。対応能力もいい。法にも詳しい。という事は私は。。。」
あらさがしをするためにドラマを見ているわけではないですが気になった事が2つ。
自分の職場であるソウル地検に連行されたわけですからデリバリーのおばさん以外誰も彼女に気づかないのは不自然です。せめて隣の京畿道に出かけた時に発生して京畿道地検に拘束されたくらいの演出配慮があってもよかったんじゃないかなと思います。
暴力団の陳述一つで令状もなしに会長室に乗り込んで連行していくのも不自然。韓国の検察は時に大統領でさえ罷免し逮捕できるくらいの権力を持つスーパー司法機関である事は知られていますがいくらなんでも財閥のトップを証拠もなしに取り調べるのは不自然。無実だった時のバックファイヤーが半端じゃないので検察もそこまで愚かではないでしょう。
それは別にしてヨンジュの理事会での啖呵はほれぼれしました。相変わらずイハニ独断場のドラマです。
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