「赤い袖先」第4話あらすじ
10発殴りたい
池の水面で目と目を合わせてしまったサンとドクイム。サンは動揺して顔を隠していた扇子を地面に落とします。サンを直視するドクイム。「こら。世孫様の尊顔を見るとは失敬だぞ(側近)」
ホンクギョンが扇子を拾い上げサンに手渡します。ホンクギョンがその場で講師と呼ばれるのを聞いてすべて事情を察したドクイム。
世孫一行が立ち去った後に一人つぶやきます。「人の心をもてあそぶなんて!」
ヨンヒ、ギョンヒ、ボギョンらドクイム親友の三人は先輩女官から言いつけられて縫い繕いをしています。
そこに走ってやって来たドクイム。「これ全部私がやってあげるから、今すぐ石を投げに行こう!」
川辺で飛び石投げする4人。ドクイムが投げる石はトビウオのように川の水面をはねて遠くに飛びます。
「うまいわね。あんた。秘訣あるの?」
「ええ。水面で何度も叩く憎い相手だと思う事にするの。一発でなくて10発は殴らないと気が済まないわ。」
一方サンは書庫で3日も待つがドクイムを姿を現さない。
命が優先
世孫の役員会議。ホンクギョンが文矢を放った人間を突き止めたと報告します。
「お主、手ぶらではないか。証拠がないという事か。証拠のない確信などなんの助けにもならない。だからその話をここでするな。それよりも命が大切だ。虎狩りの際中だれかが私めがけて矢を放った。親衛隊の隊員に違いない。探し出せ。」
謝るべき
ドクイムたち見習いは正式な女官に昇級し、官位をさずかる事になった。 ヨンヒ、ギョンヒ、ボギョンら 3人ははしゃいでいるがドクイムは浮かない顔。東宮館(世孫の住まい)担当だからだ。
書庫で身支度を整えて風呂敷に荷物を入れるドクイム。「ここではむかつく奴も会ったし、いろいろあったけどいい思い出もたくさん。」
「むかつく奴とは私の事か?」サンがドクイムの後ろでに立っている。
「滅相もございません。」
荷造りしている姿を見て配属先がどこになったかサンが聞くとドクイムは東宮だと答えます。
「東宮の主人は自分なのでこれからもしょっちゅう会う事になるな。本位でなくそなたをだます事になったがそれに対して恨みなど持ってはいけないぞ、忙しい私がお前なんぞに気を使いたくない。3日もここで待たされて。。。」はいと答えるドクイム。
サンが図書の外に出るとドクイムは爆発。「この嘘つき。人をだまして。ムカつく。」書庫側の扉に向けて塩をまきます。
しかしサンは書庫の中に隠れていてその様子を全部見ていた。
「お前は命がいくつあっても足りなそうだな。」びっくり仰天したドクイムはサンにごまをすります。
テーブルの椅子に座るサン。「そこに座りなさい。」懐から時計を取り出して申の刻(午後4時前後)までの間ここで言いたい事を全部話して、その後に二人の間で起こった事はなかったことにしようと言います。「裏で陰口なんかたたくな。」
「以前のように私を講師として接してもいい。」「もう世孫様と知っているのにそんな事できません。」「知った上で陰で塩を投げていたではないか。」「王様がいない場所では王様の悪口はご法度ではないということわざもあります」と言い訳しながらも土下座して謝る。
「約束する。申の刻までは何を言っても許す。本心を申して見よ。」
「いくら末端の見習いとはいえ人を馬鹿にするのはひどいです。質素な服装で世孫様の講師といつわって。」
サンは自分は平素から質素な服装を心がけているといい、自分を講師と勝手に誤解したのはドクイムだと指摘します。「それよりも私がどんな服装をしていようと世孫だと知らなかった愚かな女官がいる事に驚いた。」
「誤解を解いてくださってもよかったのに。」「私が何故末端女官にそこまで気を遣わなければならん。」
「一言心からすまなかったと謝る事は出来ないのですか?それだけで全部終わるのに。世孫様は謝罪の仕方を知っておられません。」
「今私に下の者に謝る方法を習えと言っておるのか?」「はい。その通りです。名君主なら下の者に謝る方法を知っています。真の君主はいつも自分の振る舞いを反省し、百姓たちに頭を下げると聞きました。そうでない世孫様に私は今失望しています。」
「お前の考えはよくわかった。私とお前の間には何もなかった。いいな。」
墨担当
女官としての本格的な訓練が始まった。いろいろなお稽古事を修練する過程でドクイムの達筆さが指導係の目に留まり彼女は世孫が字を書く時の墨担当に任命される。
一方この頃サンは側近女官たちに癇癪を起こし、俸禄を減俸したり、ふくらはぎを何回か叩かせたりしていた。理由は彼女たちが世孫に色目を使おうとしていたからだ。その話を聞いたドクイムはますますサンの近くで働く事を嫌がります。
サンが筆を使う時にあれこれ補佐する仕事が始まる。「何故お前がここにいる?」「お気づきで?」「一つの部屋の中で一定時間一緒にいる。気づかないわけないだろう。」「申し訳ありません。すぐに担当を変えさせるようにいたします。」「ここの主は私だ。お前があれこれ決められるとでも思っているのか?まあいい。毎日お前の事を見ていればお前の事をなんとも思わなくないだろう。仕事をそつなくこなせ。」
夕暮れに部屋を退室すると外は雨。ホンクギョンとぱったり会う。二人は相合傘で歩く。ホンクギョンはドクイムが世孫を講師と勘違いしてたのに、それを教えないですまないと謝ります。「結局、みんな知っていたんですね。私一人馬鹿みたい。」「世孫様は何故そなたに身分を偽ったのだろうか?」「末端女官を一人をからかったのです」「意外だな。世孫様がそんな面をお持ちになられるなんて。」
スパイになれ
ドクイムも含め見習い女官たちは18歳になりした。女官の儀式を迎える前に皆一時帰郷が許されます。家族がなくいく場所のないドクイムはヘビン(サンの実母、サド世子の妻。へ嬪と書きます。嬪は王様の側室や王子の妻に与えられる最高官位)の家に呼ばれます。
「月日は早いものね。」
回想シーン
幼いドクイムとドクイムの兄はヘビンの前にひれ伏しています。「私はどうなっても構いません。ですがどうか妹だけは助けてください(ドクイムの兄)。」
ドクイム兄弟の父親はサド世子に仕えた人間。サド世子が殺される時に一緒に殺されました。
ヘビンはドクイムを養子にする家を見つけ、仕切りを治して宮廷女官の見習いにさせます。謀反人(サド世子)に味方した人間は逆賊だから宮に支える事ができないからです。
「ヘビン様のおかげで生きながられる事ができました。」
「ではその恩をそろそろ返してもらう事にしよう。世孫をぴったり監視してその一挙一動を報告しなさい。」
「恐れながらそれは宮廷の法を破る事になります。(ドクイム)」
「私はその法を守って来た。そして大切な人を失った。恥?体面?もうこれ以上大切な人間を失う事はできない。」
ヘビンはドクイムに通行手形を渡します。
「これでいつでも宮から外に出られるわ。私は実家にいるので何かあれば報告しに来なさい。」
いちゃもん
宮を歩くドクイム。それを見かけたファファン王女。(王様の末娘。サド世子の妹。サド世子殺しに加担した人間。)「あれは王様に世孫を許せと直訴した見習い?」と側近に確認します。
ドクイムに後ろから近寄り彼女の後ろに結んだ髪をつかんで引っ張って倒します。
「貴様。許さん。」「一体何をしたと申されるのですか?」「今お前のスカートの裾が王様だけが歩く事ができる王様専用の道に触れたのだ。」「いいえ、私は。」「この見習いに棒叩き百回の罰を与えよ」とファファン王女は側近に指示します。
「待たれよ、叔母様。」サンが割って入ります。自分も同時刻同じ場所にいてその様子を見ていたが問題はなかったと説明。この見習いは東宮(世孫)担当なのでファファンがちょっかいを出す事は出来ないと言い放ち、彼女を引き取ってその場を去ろうとします。
「お待ちください。(ファファン王女)」宮廷女官の事は長である王后に任せるべきだと主張します。
裁定
王后の部屋で話し合うサン、ファファン王女、王后。部屋の端でドクイムが土下座しています。
たとえ踏んだとしても棒叩き100回はやりすぎで死んでしまうかもしれないと憂慮する王后。
王后は半年間俸禄を減給するという線で事を収めようとします。
しかしファファン王女は引き下がらずドクイムの行為は王様の権威を落とす事だとし、王后を説得してしまいます。
「一人の女官見習いの事で叔母と甥が争うのはよくない事。ファファン王女の申し出を受け入れましょう。」
「それでは」とファファン王女がドクイムを連れてそそくさと立ち去ろうとすると王后は手作りの餅を作ったと話し強引に引き留めます。
王様登場
そこにやってきた王様。「3人揃ってそこで何やっとる?」
どれどれと自分もお餅を口にしようとしますがファファン王女に止められます。先日お餅を食べて4日寝込んだ事を心配しての事です。
「???」部屋で土下座しているドクイムに気づく王様。「お前はあやつだな。ソンドクイムではないか。」王様がドクイムの名前を憶えている事に少し驚くファファン王女と王后。王様に事のあらましを説明します。
王様は女官の小さな事で王后が煩わされるのはよくないとし裁定を彼女の担当主であるサンに委ねます。「万民がな納得するような解決案を提示しなさい。」
「もし宰相が王道を侵すのであれば躊躇なく首をはねます。ですが民百姓の場合には一時投獄しますが、命は奪いません。時期に釈放します。民百姓は天が賜けたものですので王様と言えどむやみに命を奪えないという事を世間に示すためです。この者は他の場合と違い宮女です。ですが王様の道に落ち葉が舞い散れば掃除しますし、凍ればお湯をまきます。宮女は王様の手足という事です。大した問題ではありません。ですが叔母様の心を不快にさせた罰は受けなければなりません。減俸半年の罰とします。」
「うむ。名案である。」
偵察
その晩ヘビン(嬪)に呼ばれるドクイム。「最近世孫が妓生館(女性が接待する料亭)に入り浸っているという噂が立って居る。何か知らぬか。」「いいえ。知りませぬ。世孫様はそのような所に行かれる方ではないと思いますが。」「そう思うか?」「いいえ。私ごとき末端女官が世孫様を判断するなどもってのほかです。」「では今晩見てまいれ。」
夜の盛り場。ドクイムがサン一行を尾行しています。妓生館に入るのを見届けると垣根を越えて中に潜入。すると四方八方から刃を突き付けられます。剣人たちの後ろにホンクギョンが立っています。「講師様!世孫様はどちらにおわせですか?」「あなたは我々がここで何をしているか知っておられるのですか?知っていようが知っていまいが答えはひとつ。」「殺せ!」「!!!」
「やめい!」向こうからサンがやってきます。
「赤い袖先」第4話感想
イサンの実際の生涯はストレスとの闘いだったそうです。小さい頃父親が米櫃に入れられて餓死させられるのを見てトラウマが残ったであろうし、王様になるまでの間に実際に何度も命を狙われましたし、王様になってからも自分の父親を殺した人間たちと一緒に政治をしなければならなかったです。そりゃそうですね。
サンとドクイムの恋はちょっと弱気でなよなよ男子に対し、なんでもズバズバものを言って若干いじめモードが入っている女子。サンにとってこのような人間は唯一無二の存在であり最高の癒しになったでしょう。
「赤い袖先」日本での視聴方法
「赤い袖先」はKNTVで2022年4月より放映スタート(全話日本語字幕付き)。2011年3月11日金曜日20時~22時30分に第一話第二話先行無料放送実施。KNTVは日本で最初に韓国ドラマを放送する事にこだわる韓流専門チャンネル。
KNTVはスカパーから視聴可能
その他KNTVで視聴な可能な話題最新作に「ワンザウーマン」(2022年3月18日スタート)、「ホンチョンギ」(2022年2月19日スタート)がございます。
https://sk-drama.com/each-epi-summary-review-characters-ratings-of-one-the-woman/
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