「赤い袖先」第6話あらすじ
救世主を探せ
「私の一挙一動が民に福も災いももたらす。自分には“私事”という物はない。」
当直でのサンの言葉を思い出しながらサンのために忠誠を尽くす事を誓うドクイム。
朝になりソ尚宮が女官たちをつれて世孫に水を捧げにやってくる。ドクイムは退去する際に詩経本を部屋の片隅にそっと置いていく。
庭でホンクギョンを見かけたドクイムは忘れ物だと言って扇子を手渡します。その際に自分が同徳会に参加しなければならないとささやきます。
同徳会でドクイムはサンの指示を伝えます。
①ファファン王女の養子チョンフギョムは権謀術数に長けた切れ者なので彼の動きを注視する事。
②自分の禁足令を解く事ができる人間を探し出す事。
チョンフギョムを監視する役はすぐに決まりました。だが参加者たちは世孫を救出できるほどの人物を探せない。
サンの元に戻ったドクイムは会議の内容を報告します。「人は探せたか?」「私は答えを見つけたようです。王后様です。この仕事は女人である私しかできません。」
王后バカにされる
1か月後に国内シルク量産まつりが開かれるので女官たちは繭をつくるのに大忙し。その事を協議しようと王后とファファン王女は茶会を開く。その場にはヘビンの命令でドクイムも参加している。
ファファンは自分の取り巻き連中の一人に王様の離宮を見学させるとぶっきらぼうに王后に伝達します。離宮は王様がいつ訪れるかわからない聖地なので空けておかなければならないと王后はたしなめますがファファンは王様から直接許可をもらえば問題ないと王后をないがしろにします。「あなた、遠慮せず離宮に遊びに行っていいわよ。」
なぞなぞ
王后の居間にいるドクイムと王后。「さっき私惨めだったわね。でも今日昨日に始まった事ではない。」
「つまらないわね。なぞなぞでもしましょう。」
「世の中で一番深い物は何?」「世の中で超えるのが難しい峠は?」「世の中で一番大切な花は?」
所変わってサンの部屋。「それでお前はなぞなぞを一つも解けなかったのか?王后は何と申された?」襖越しに話すサン。
「一番深い物は人間の心。一番超えるのが難しいのはポリ峠(ポリとは麦という意味がある。農業不作飢饉を示唆している。)一番貴重な花は木綿だ」サンが即答します。
「わたしだって王后に質問しました。3つの鐘を持つ王様は?」
ちょっと考えるサン。「世宗大王か!(世宗のセは3つ、ジョンは鐘という意味を持つ。)」
「はい。王后様はお答えできませんでした。」
「馬鹿者!ただのごろ合わせではないか。王后様は答えられなかったのではなく答えなかったのだ。」
「でも王后様は最後に意味深な質問を投げかけました。“世孫は私をどれだけ大切におもっておる?”」
「さすがに王后様だ。たわいのないなぞかけをして若い女官の緊張を解き知りたい事を知ろうとする。」
「ドクイム。ご苦労であった。」
「そのように私の名前を呼ばれるのも、私を褒めてくれるのも初めてですね。」
ドクイムの答え
ドクイムはサンには伝えなかったが王后をうならすなぞなぞの答えを出していた。
一番深い物は森羅万象の宇宙、一番超えるのが難しい峠はサンス峠(サンスとは100歳という意味がある。人間が100歳を超えられるかどうかは天の意思)、一番大切な花は個々人による。お腹が空いた人には稲穂の花、薬が必要な人には甘草の花、衣服が必要な人には木綿の花。
王后は繕い物をしている手を止め、この女官は賢いという目でドクイムを見ます。
「最後にひとつ聞こう。“世孫は私をどれだけ大切に思っておる?”」
「鏡です。鏡はありのままを反映します。王后様がよくなされれば世孫様は孝行を尽くします。」
ドクイムとのやりとりを回想しながら暗い居室に一人座る王后。果たして東から太陽が昇るだろうかとつぶやきます。
王后の特命
ドクイムを呼び出す王后。王后は出会ったその日からファファン王女の傲慢さを見て見ぬ振りしなければならなかったとぼやき、王様や万民が納得する方法でファファン王女の権威を失墜させてコントロールできるようにする大義名分を見つけくるようドクイムに命じます。期日はシルクイベントの日まで。うまくこなせば世孫の禁足令を解くよう働きかけると約束します。
一日中ファファン王女を追い落とす方法を居室で考えるドクイム。「ごはんも食べないで何ふさぎこんでるのよ!」親友であるヨンヒ、ギョンヒ、ボギョンがやってきます。ギョンヒはドクイムを励まそうと絹の生地を見せます。これは通訳官であるギョンヒの父親が清国から持ってきたもの。「とってもきれいでしょ。でもね、全部ファファン王女に買い占められちゃったの。シルク行事の日にこの生地で衣服を着飾るんですって。」「!!!」「キョンヒ、ありがとう!答えを見つけたわ!」
ファファン王女ひっぱたかれる
今日はシルク行事の日。国内のシルク生産高を高め国内産シルク着用を激励する趣旨の集まりで主催者は王后。王后は華々しく花道を歩いていきますがファファン王女の取り巻き連中は王后を無視してファファン王女の着物をほめそやします。「このシルクは清国製なの。気に入ったなら分けてあげてもいいわ。(ファファン)」
ファファン王女の前でピタッと止まる王后。「ファファン王女は膝を地面につけなさい!」抵抗する王女を王后の側近たちが強引に跪かせます。「自分が何をしたかわかっているの?土下座しなさい!」「こんな事をしてタダで済むとおもってらっしゃるのですか?私が王様に今日の事を告げれば。。。」王后はファファン王女を容赦なく平手打ちします。
王様の間。王后は王様に自分はファファン王女より7歳年下で遠慮する部分があったが国内シルク使用を奨励する集いで清国の服を着飾る王女に母親として道理を諭すためにやった事だと説明します。
「ファファンは頬を叩かれるくらいの事をしでかしたわけだ。。。。これからは母親として心に含まず言いたい事を言いなさい。(王様)」
「それでは申し上げます。恐れながら世孫の禁足令を解かれるのはいかがでしょう。外出禁止令は王様の世孫に対する愛情から来ているものだと承知しております。ですが長続きするとかえって世孫によくありません。」
出来事いろいろ
サンは禁足令が解けてドクイムを居室に呼び出します。ですがドクイムはしばらくの間王后のため働かなければならないのでここに居られないと答え引き下がろうとします。「何故?」ドクイムは人差し指を天に向け、「王后様のほうが世孫様より上の方ですから」とお茶目に答えます。
サンはドクイムがそのまま王后の人間になってしまうか心配です。
王様はサンを会議の広間に呼び出します。自分はサンにひどいことをしたがそれはすべてサンを大切に思っているからだと弁明し彼の手をやさしく握ります。
今回の禁足令解除はドクイムが王后を動かしたとうすうす感ずいているホンクギョン。ドクイムを警戒するホンクギョンはサンに自分がドクイムと別途に合って任務を与えていいかどうか伺いを立てますがサンにきっぱり拒絶されます。
夜に兄への差し入れを持って宮の中に入ろうとする小学生くらいの女の子。通行手形がないのを理由に門番から入宮を拒否されます。その光景を目にしたドクイムは自分の通行証を使って彼女を宮の中に入れてやります。やってきた女の子の兄はホンクギョン。彼はドクイムにお礼を言いますが今後自分と妹に貸しを作るようなまねをしないでほしいと釘を刺します。
「もう二度と妹さんと会う事はありませんので心配不要です。」
ホンクギョンはドクイムの両肩をつかんで顔を引き寄せてドクイムの耳元でささやきます。「果たしてそうかな?」
(ホンクギョンは自分の幼い妹をサンの側室にしようと企んでいます。そして最大のライバルになるのはドクイムであろうと見越しています。)
不機嫌なサン
ソ尚宮(不時着のソダンママ)に女官たちが押し寄せてきます。世孫の機嫌が極めて悪いのでお風呂の世話をするのが嫌だと揃ってぼやきます。世孫の機嫌を直せるのはドクイムしかいないとわかっているがドクイムは王后の館にいてここにはいない。
ソ尚宮は仕方ないので世孫を子供の頃から世話している老尚宮を連れてきてサンが入っているお風呂場に入らせます。老女官は心を静める薬をお湯の中に入れると伝えますが「私が腹を立てているので怒りを鎮めるだと!」と逆にサンの怒りを買い追い出されてしまいます。
困り果てた女官たちの前に王后からのお使いでやってきたドクイムが現れます。宮女たちは問答無用で強引にドクイムの腕をつかみお風呂場に引きずり込みます。
湯船に入っているサンは昨晩ホンクギョンとドクイムが顔を近づけ合っている光景を思い出してムカムカしていたのです。
板チョコ腹筋
風呂場に入って来たドクイムに用事が済んだらさっさと出ていけと伝えます。「はい。薬剤を湯の中にいれます」と答える声で相手がドクイムだと気付きます。
サンはドクイムにあっちを向けと言い裸の上半身を羽織で隠します。
サンは昨晩ドクイムがホンクギョンと密会していた事を責めます。「見てらっしゃったのですか?」「ああ。」「では何故講師様が宮女をもてあそぶのをおしかりにならなかったのですか!講師様がいつも宮女を愚弄している事を知っておられるでしょう。そしてそこから情報を得ようとしております。世孫様は優秀な部下は責めず力なき宮女をお叱りになるられるのですね。」
「他の宮女などどうでもいい。私が気に掛けるのはただ一人。。。私の人間だけだ。」
「もしかして私めを心配なされたのですか?」「ああ。」「心配をおかけして申し訳ありませんでした。」「ならいい。」
お湯をいれようとするドクイムを見てサンは立ち上がり自分がやると言います。はだけた羽織から丸見えのサンの板チョコ腹筋。ドクイムはそれに見とれて前のめりになり湯船につっこみます。見つめ合うサンとドクイム。
(この湯船のシーンは韓国の視聴者にとりわけ好評だったようです。)
「赤い袖先」第6話感想
今回は王后が主役の回でした。名前は貞純王后。正直ドクイムより美しく貴賓があります。演じているのはチャンヒジン。第二のチョンジヒョンと言われるほどの美貌を持つモデル出身女優です。1983年生まれでアラフォーですがだいぶ若く見えます。
歴史評価で見ると貞純王后は悪い女性です。イサンは1800年に48歳の生涯を閉じますがその後に幼い王様をすだれ政治で操ります。彼女こそがサンの父親を死に追いやりサンと対立する政治勢力老論派の首長です。サンがなくなった後は息子で11歳の純祖をすだれ政治で操り、サンが行った改革をすべてぶっ壊し、サンの優秀な側近たちに死罪を与えたり、流刑に処して老論派天下を復活させました。
ドラマ「袖先赤いクットン」では今のところサンの力強い味方として描かれていますがドラマ「イサン」では最初から悪玉の親分的存在で描かれています。
2022年に日本のミニシアターで「チャサンオボ」という映画が上映されております。これはサンの腹心中の腹心チョンヤクチョンがイサンなき後に粛清され貞純王后に島流しにされる話です。
「赤い袖先」日本での視聴方法
「赤い袖先」はKNTVで2022年4月より放映スタート(全話日本語字幕付き)。2011年3月11日金曜日20時~22時30分に第一話第二話先行無料放送実施。KNTVは日本で最初に韓国ドラマを放送する事にこだわる韓流専門チャンネル。
KNTVはスカパーから視聴可能
その他KNTVで視聴な可能な話題最新作に「ワンザウーマン」(2022年3月18日スタート)、「ホンチョンギ」(2022年2月19日スタート)がございます。
コメント