「御史とジョイ」第7話、8話あらすじと感想
第7話あらすじ
追跡
テソやマルチョンが根城にしていたソヤン商団の街中施設に部下を引き連れて入っていくパクスンの嫡男トス。彼は父親パクスンの命令でイオンに捕まった海運判事ホンソッキを始末する目的で忠清道にやってきました。牢獄にいたホンソッキを瞬時に刺殺。監視兼見張りをしていたピリョンはすかさず逃亡。山に逃げ込みます。しかし結局捕まってしまい底なしの井戸の上につるされます。「お前は御史の配下であろう?奴らは今どこにおる?」ピリョンはとっさに自分はパクテソの部下だと嘘をつきます。御史がホンソッキを捕まえようとしていたので先に捕まえて牢につないでいたと弁明します。
「テソは何をちんたらやってるんだ。早いとこ殺して報告すべきものを。つかえないやつめ。(トス)」
「ならお前山の要塞の場所知ってるな?案内しろ。」
「鉱山の要塞ですね。(ピリョン)」鉱山という言葉にぴくっと反応するトス。(そうか。そこでテソは金を作っていたのか。。。)
毒殺を記す物
テソやマルスンを追い出したイオンたちは山の要塞で旅芸人、親衛隊たちと宴会。芸人たちが歌や踊りを披露します。(たぶん本職でしょう。とてもうまいです。)踊りのどさくさにまぎれてイオンとジョイはキスしようとしますがユッチルに邪魔されます。宴の後親衛隊たちに別れを告げます。彼らは世子の死とともに宮を去ったので非正規軍。但し世子からもし自分にもしもの事があればジョイを助けるように言われていたのでジョイの出動要請にかけつけてきたのです。彼らは世子の死直前の処方箋を入手したのでイオンに差し出します。そこには通常量より多いトリカブトを世子が毎日摂取させられていた事がしるされてありました。
トッポンの殴り込み
江華島一帯で銃器の火薬を製造して売って設けたお金で清国に連れていかれた朝鮮女を連れ戻したり孤児たちを引き取ったりしているトッポン(ペジョンオク)。
女傑として名高い。彼女は引き取った人たちとともにひとつの村を作り上げそこで居住している。火薬の取引代金が5日遅れると報告を受けたトッポン。取引相手のコットゥ商団の施設に猟銃を片手に殴り込みに行く。「そこから中に入るな!」手代のカンハンギ(パクシナ)が警告する。隣にはテソとマルチョンの友人で山賊のチメンス。
「なめんじゃないわよ!」トッポンはいきなり猟銃をぶっぱなし商団の物品を壊します。(決済できないのは恐らくテソたちがイオンと親衛隊に急襲され、銀を作れなかったからと思われる。)「あんただけが取引相手じゃないのよ(カンハンギ)」「じゃ他で私くらい一度に大量の火薬を提供できる相手はどこにいるんだい?」「3日だけ待ってやる」と吐き捨ててトッポンはそこを立ち去ります。
姑との再会
深夜山の要塞の部屋で物音を聞くジョイ。外に出ると逃げる鬼姑の姿。追っかけるジョイ。その様子に気づいたイオンも追跡。途中大きなトリカブト園にぶつかります。「ここだったのか!」鬼姑から話を聞くジョイとイオン。彼女は息子(ジョイの元亭主)に差し入れに来たと言う。元亭主はギャンブルの借金がもとで山の中の工場に連れていかれ強制労働させられているらしい。自分は息子のそばにいたいので炊事婦を志願したとの事。工場の警備だが山が険しいので守備人員はほとんど配属されてないそうだ。ただ踏むと爆発するような罠があちこちに仕掛けられている。息子は火を起こす仕事を担当でなにやら金属を溶かしているらしい。
情けない元夫に腹をたてるジョイ。帰り際に姑にお金が入った小袋を渡します。「お前、前もくれたじゃないか。これをくれたらお前はどうするんだい?」姑はジョイのお金をもらわず立ち去ります。
それぞれの動き
テソはペッキリョンと呼ばれる銀製造現場でジョイの襲撃に備え踏めば矢がびゅっと飛ぶ罠をあちこちに仕掛けています。
トスは手下を引き連れてピリョンの案内で山を登っています。
イオンはユッチル、パルクに宮に報告するためトリカブト園の大きさを測定し、生産高を調べるよう言い渡します。ジョイとクァンスンには要塞の中にある不正帳簿を調べるよう申し付けます。イオンは単独でペッキリョンに向かいます。自分も一緒に行くと言ってきかないジョイですがイオンは同行を許可しません。イオンが心配でたまらないジョイ。
第8話あらすじ
逮捕
イオンはペッキリョンに行く途中に道に迷ってしまい結局戻ってきます。地方官庁に行き道案内と兵士たちの動員を官庁に頼みます。しかしその場で逮捕。そこにはホンソッキの死体が横たわっておりました。目撃者の通報で死体がすでに運び込まれていたのです。死体の服の中に「犯人は身分が高そうな身なりの背の高い男」と書かれたメモが挟まれています。
イオンは隠密の印である馬のメダルを見せますが偽物と決めつけられユッチル、クパルと一緒にそのまま牢獄に放り込まれます。
ジョイの機転
ジョイはホンソッキが殺された事、そしてイオンたちが捕まった事を知るとすぐにイオンの荷物を持って役場に直行。イオンは荷物から王様の命令書を官庁に見せて無罪放免。
イオンは役場からペッキリョンに詳しい道案内と兵士数十名を借りて山に登ります。
仲たがい
ピリョンの案内でペッキリョンの近くまでたどりついたトス一行。途中テソが仕掛けたブービートラップにさんざん悩まされます。
頭にきてかっかしているトスはようやくテソと対峙。「欲しいものはなんだ?(テソ)」「この工場全部。そしてお前は消えろ。もしこの事を宮に報告すればお前は謀反で罰せられるぞ。(トス)」
テソはトスの顔面を思いっきりぶん殴ります。テソ勢力とトス勢力の戦いが始まります。そのどさくさに紛れてピリョンは逃げます。
爆発
イオンが兵士を連れてペッキリョンの入り口に到着。ピリョンが走りながら近づいてきます。彼女を保護しようとすると敵から矢の攻撃。大きな戦いに発展する前にテソが「こんなもの、こうしてやる!」と爆弾の導火線に火を点けます。(銀工場をそっくりよこせと言ってきた異母兄弟の言葉にやるせなくなったんでしょうね。)導火線の火を消そうとして銀鉱山坑道の入り口に入るジョイ。しかしイオンが中に入って彼女を追い出してから火消作業にかかろうとします。そこで爆発。イオンは完全に生き埋めになってしまいました。坑道入り口は岩にしっかりふさがれています。号泣するジョイ、クァンスン、ピリョン、ユッチル、パルク。「俺の銀が!」と一人悔しがるトス。
葬式
イオンの実家ではイオンの葬式が行われています。こんな事になるなら強引に科挙(国家公務員試験)を受けさせなければよかったと後悔するイオンの祖母チョウ夫人(ヤンヒギョン)。イオンを育てた人。イオン(二言)と言う名前も「男に二言はあってはならない」という意味を込めてこの祖母が付けた。政治が嫌いなイオンに世子が清国の人質から解放されすぐに戻ってくると知らせ、帰国した世子を助けるポジションが必要だとし、イオンに受験を決心させます。
一方トスは実家に戻り御史が大勢の前で事故で死んだので彼の死で疑われる事はないと父親パクスンを喜ばせます。
テソその後
「テソはどうなった?」パクスンがテソに聞きます。
爆風でけがを負ったテソ。そこにトスが近づきます。「俺の大切な銀をすべてだめにしやがって。(トス)」「貴様のものではない。俺が作ったものだ。(テソ)」「お前は父上の後ろ盾のおかげで金儲けできたんだろ。父上はお前の物はすべて俺の物だと言ってくれた。お前を殺せとも命じられた。」その瞬間トスは剣を抜きテソを斬ろうとしますが逆に反撃され殺されそうになります。そこにイオンが連れて来た兵士たちがテソを捕まえにき現れたので逃走します。
パクスンはテソが鉱山をだめにしただけでなく火薬の無駄遣いまでしたとののしります。「自分で自分の財産をつぶすとは。まったく馬鹿な奴だ。」
テソの決別宣言
テソがものすごい形相で部屋に入ってきます。「何しに来た!」テソが剣を抜きます。「貴様気でも触れたか!ここをどこだと思っておる!」「俺を殺せと命じたのですか?本当ですか?」
パクスンは鉱山が崩れて動揺したテソが聞き間違いをしたと弁明します。「父と子、二人で話し合おうではないか。トス。お前は出ていけ。」
ニタニタして外に出ようとするトスを剣でけん制して家系図を突き刺します。これはパクスンにとって世の中で一番大事なもの。発狂して家系図でテソを殴りつけます。その手を力で抑えてパクスンからもらった数珠のアクセサリーを引き裂き地面に捨てます。
トスが前に出てきてテソの頬を何回か軽くひっぱたきます。「お前、なんか悪いものでも食べたのか?」トスの首を絞めるテソ。「俺がお前を殺せないと思うなよ。殺さないだけだ。」
「お前は自分自身で道を選んだ。。。すぐに死ぬ事になる。今日の事を思い出して血の涙をながすであろう。(パクスン)」
テソは父親に「父上のご健勝をお祈りします」と拝礼してその場を去ります。
パクスンはすかさずトスにトスが今までやってきた罪をすべてテソになすりつけようと話します。
再登場
真夜中に召集された大臣たち。
「いったい、なんじゃこんな夜更けに。(王様)」
「王様。忠清道の御史が事故で死んだ事を報告いたします。暗行 御史 を送っては成果をあげられない実態。派遣している弘文館の責任を問う時期だと思われます。どうか 弘文館館長を罷免なされませ。(パクスン)」
部屋のふすまが開けられる。現れたのはイオン。「王様。忠清道の調査結果をご報告いたします。」
イオンは生きてましたね。つかの間の休憩。主人公ですし、コメディですし中盤でイオンが死ぬのはありえません。
鉱山爆破の際に粉塵でジョイの顔が真っ白になりました。かなりつらい撮影だったと思います。韓ドラは俳優にここまでやらせるんですね。
ファザコンをやめたテソ。これからどう進むのか。イオンと手を組んで打倒パクスンに進むのか、あるいは庶子の差別をひっくり返す義賊として活躍するのか。いずれにせよ後半戦のキーパーソンのひとりになるでしょう。
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