「製パン王キムタック」第9話あらすじ
ジングの回想
風車ジングの回想シーン。
パルボンベーカリーの大将が刑務所でパン作りを囚人に教えています。その中にジングの顔も。
ジングを新しい弟子としてパルボン先生に紹介する大将。お前にとってパンとはなんだという先生の問いに『焼く香りをかぐたびに再度人間らしく生きていきたいと思わせるもの』と答えるジング。
彼の左腕に彫られている風車の入れ墨を見つけで『人間の縁とは奇妙なものだ』とつぶやくパルボン先生。
ジングの憂鬱
ジング:あの時何故先生がそのような事を言われたのか分かりませんでした。でも今はわかります。先生はあの時点でタックがいずれここを訪れる事をお見通しだったんですね。
パルボン先生は自分が始めた事は自分に返ってくるという意味の難しい漢詩で返答します。
自分のせいでタックの12年を無駄にさせた事を悔やみ泣き崩れるジング。どうしたらいいのでしょうと泣きながら先生に教えをこいます。時を待てが先生の答です。人間は互いを影響しあうのでタックに助けが必要な時は助ければいいと諭します。
ク家の豪邸に潜入
棒きれを持ってク家に侵入したタック。若奥様をつるし上げて家の中をめちゃめちゃぶっ壊そうと決心しております。自分を奮い立たせて家の中へいざ突入という瞬間『だとするとお前は正しく生きてこなかったんだな』というパルボン先生の言葉を思い出して踏みとどまります。そして作業場の前で両手で天を仰いで湿度を感じ、作業内でパン作りをするク会長の姿を見て復讐心が完全に萎えます。黙ってク家を立ち去るタック。
シンユギョン現る
ソウルの地下道で新聞紙をご座代わりに昼寝をするタック。近くで許してくださいと嘆願する少女の声が聞こえる。物乞いをさせている娘の稼ぎが悪いと父親が責め立てているのだ。娘を殴ろうとする瞬間タックが中に入ろうとするがそれよりも一足先に大学生風の女性が止めに入る。大学生風の女性に殴りかかろうとする父親の前に割って入るタックでしたが娘の父親に頭突きをくらって倒れてしまいます。だが現場で一番キレていたのは大学生風の女性で重たそうな掛けかバンで何度も何度も父親を殴ります。もみ合っている際にカバンがほぐれ中身のビラが散乱します。ビラの内容は政府批判。(1970年代、80年代は軍事独裁政権下であったので反政府学生運動が盛んだった)父親が不穏分子がここにいると騒ぎ立てたせいで警察走って近づいてきます。ダッシュで逃げる女性。掛けかバンは現場に置きっぱなしだったのでそれを拾って彼女を追いかけるタック。何とか警察を振り切り、女性にカバンを渡したタックはそこで別れます。
地下道に帽子が落ちてます。さっきの女性のものです。タックが拾い帽子のつばの後ろを見ると韓国大学シンユギョンと書いてあります。必死にユギョンを探すタック。
学生運動家アジト
ユギョンは大学の学生運動家たちの校内アジトに戻ります。ク家次女チャリムもそこのメンバーでアジトに戻ってきたユギョンにコソン創立30周年パーティーの招待状を渡します。ユギョンはまったく興味なかったのですがチャリムが日本に留学中の弟も呼び戻して参加させると聞き目が光ります。タックだと思ったからです。
夫婦バトル
コソン食品創立30年記念パーティーの日に理事の一人が辞表をク会長に手渡します。コソンの株を売って大金を手に入れたので余生は遊んで暮らすとの事。ク一族の承認なしに株の売買はできないと指摘するク会長に対し理事は買い取り主が若奥様である事を告げます。妻のパーティー控室に急いで移動するク社長。株売買について問いただすとク社長と同等になるためと答える。妻としてもビジネスパートナーとしても。もしクヒョンジュン(タックの事)を戸籍から外せば自分の持ち株はすべてク会長に一任するがそれを拒否すれば株主としての権利を行使すると脅します。
若奥様:効果てきめんね。ここ数年顔を合わせて1分以上話す事なんてなかったのに、今日は1分以上続いてる。
ク会長の腕に自分の腕を絡めてパーティー会場に行きましょうと促す若奥様。ク会長はその腕を振りほどいて一人立ち去ります。
タック、ストーカーになる
帽子に書いてあった大学でユギョンを探すタック。遠目でユギョンを発見。近づいて話しかければいいものを知らず知らずで一定の距離をあけてユギョンを尾行します。ユギョンの行先はコソンの創立パーティー会場。ついにパーティー会場まで来てしまったタック。ユギョンは尾行されている事に気づいてて、刑事かもしれないと疑い、チャリムに会社の人を使って追っ払うよう頼みます。チャリムが報告した相手は室長。そして室長は会場前にいる若者がタックという事に気づきます。タックは悩んだ挙句会場に入ろうとすると室長の配下の者たちに囲まれどこかに連れ去られてしまいます。そして人気のない所でボコボコにされます。もちろん室長もその場にいます。
因縁の対決の始まり
チャリムはユギョンを若奥様に紹介しますが、普段着のユギョンを見てマナーがなってないとさんざん悪態をつきます。(この作品の後半を盛り上げる因縁のバトルはここからスタートです。)そこでマジュン登場。
ファザコンのマジュンは真っ先にク会長のもとに行きパルボン修行を黙っていた事を詫びますがそこに若奥様が割り込みます。久々の再開に狂喜する若奥様。指をさしてあれが弟のマジュンと教えるチャリムに他に弟がいるでしょと聞くユギョン。弟はマジュン一人よという答えにがっかりして帰ろうとするユギョンはどこかの令嬢とぶつかって飲み物でドレスを台無しにしてしまう。ここでも若奥様に悪態をつかれる。
再会1
会場の出口付近でユギョンに声をかけるマジュン。
マジュン:お前俺の事知ってるよな。どこかで見た事あるけど思い出せない。
ユギョン:ええ。お互い知ってる仲よ。ずーっと昔一晩一緒に過ごしたから。
マジュン:俺に会いに来たの?
ユギョン:いいえ。他の人よ。
マジュン:誰?
ユギョン:タック。キムタック。あんたがあれほど勝ちたがったのに全然かなわなかったキムタック。
ここに来れば会えると思ったけど来なければよかった。ここの会場で彼を記憶している人はいないみたいだから。
マジュン:お前まさか。
マジュンは子供のユギョンに臆病者と言われた事を思い出します。
立ち去るユギョン。
再会2
タックは室長配下のものに山のほうに車で連れて行かれますが車の中に置いてあるスパナで連中をやっつけて何とか逃げます。
一方ユギョンは大学構内のアジトに戻ります。アジトの入り口前で音がしたので緊張するユギョン。角材をもって音の方向に近づきます。
すると血だらけの手がユギョンを掴みます。帽子を返しながら『お前は本当にあのユギョンなのか』と聞くタック。『昔の流行歌の続きがどうしてもわからないんだ。覚えているだろ、あの歌だよ。』
タックと気づくユギョン。ケガで意識を失ったタックに抱き着きます。
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