名場面で振り返る「ベートーベンウィルス」MV
「ベートーベンウィルス」のあらすじ
あらすじ 架空の都市ソクラン市の職員トゥルミ(イジア)は町おこしの一環としてオーディションによって構成される交響楽団を作る事を提案しプロジェクトの責任者に任命されプロジェクトの補助金3億ウォン(約3千万円)を任せられますが楽団詐欺にあい補助金を全額失ってしまいます。当初入団予定だった楽団員たちも彼女の元を去っていき切羽詰まったトゥルミは市長に詐欺被害を報告もせず楽器演奏経験者のアマチュア寄せ集め新楽団を設立。そして主席指揮者として世界的名声のあるカン・マエストロ(通称カンマエ、役名カンゴヌ)を迎え入れますがカンマエは団員達のレベルにあきれさんざん悪態をついて楽団員たちと深い溝を作ります。楽団を去る事を決めたカンマエでしたが彼の同期生でライバル指揮者チョンミョンファンが楽団の演奏会にゲストとして招待された事を知り楽団に戻ってきます。そしてカンマエの特訓が始まります。2008年の作品。
「ベートーベンウィルス」の見所
見所 指揮者と交響楽団の話ですのでクラシック音楽満載で、豊かな心になります。ですがこのドラマの本当の魅力は脚本力とカンマエ演ずるキムミョンミンの演技力です。カンマエが発する言葉は悪魔のように辛辣。人格攻撃もいとわない。彼の批判は的を射ておりますが他人によくもここまでずけずけ悪態をつけるものかと半場あきれています。ですが最後までみてしまうとすっかりカンマエの人間的魅力のとりこになってしまいます。彼の攻撃的スタンスは最後まで一貫していて途中でナイスガイになったりしません。それなのに最終的には視聴者を彼のファンにしてしまう脚本の妙とキムミョンミンの演技力に脱帽です。日本では知名度が低い隠れた名作です。
「ベートーベンウィルス」の秘話
キムミョンミンの出演料は1話につき250万円、チャングンソクは120万円
韓国の大学教授が発表した芸能人のギャラに関する記事によると「ベートーベンウィルス」に出演したキムミョンミンのギャラは1話につき2,500万ウォン(約250万円)、チャングンソクは1,200ウォン(約120万円)だそうです。ちなみに当時最高額のギャラを稼いでいたのは「太王四神記」に主演していたペヨンジュンで各話の報酬は2億5千万ウォン(約2500万円)。(ネタ元原文)
「ベートーベンウィルス」が日本で漫画化される
「ベートーベンウィルス」は日本で木村琴々により漫画化されています。全7巻。(参照元)
「ベートーベンウィルス」という題名に託した思い
「ベートーベンウィルス」の演出家イジェギュは放映前に新聞社とのインタビューでこのドラマについていろいろ語っております。
このドラマの根底に流れるテーマは成長と希望。ベートーベンウィルスという言葉自体はドラマで使われない。しかしベートーベンで象徴される音楽に対するノスタルジアが演じる人たちや視聴者の中でウィルスのように広がるようにしたい。
「ベートーベンウィルス」の誕生秘話
このドラマの演出家イジェギュは3年間医療ドラマの構想を温めていたがうまい展開が見えず行き詰っていました。そして取材で大学病院を訪れた際にアマチュアオーケストラがある事を知りそこからオーケストラをテーマとしたドラマのヒントを得ます。3年構想の医療ドラマは結局ボツになりました。
口コミ情報
10年前の作品と感じさせない面白さでした。
チャン・グンソクssiがメインで始まりますが、中盤からググっとホントの主役に引き込まれます。
要点のみの短いセリフ、大人な対応、表情が緩んでいくさま、心の揺らぎとストイックな役柄を見事に演じています。
周りの団員の生活も丁寧に描かれていて、観終わっても役のままの皆の幸せを祈ってしまいます。
(引用元)
視聴する、しないのちょっとした判断材料
いいとこ、微妙なとこ
- 全体的に流れる豊かな音楽で心がなごむ。
- カンマエが本物の指揮者にしか見えない。
- 団員達の心温まるエピソードがちりばめられている。
- チャングンソクの男らしいキャラは彼の新しい魅力を引き出している。
- 人間の成長を丁寧に描いたヒューマンドラマ。
- 家族そろって安心して見れます。
- 俳優さんたちが一朝一夕で演奏家を演ずるのは無理があり、演奏中の演技が不自然。
- 後半にカンマエ、イジア、チャングンソクの三角関係が発生し、そちらにも時間が使われますがカンマエの毒舌と独善、団員たちとの心の交流が素晴らしかったのでそれらをそのままの割合で継続してほしかった。
- 自分が詐欺にあったからといって市長に報告もせず実績もないアマチュア演奏家たちをかきあつめて国際的指揮者カンマエにあてがわしたトゥルミ(イジア)の身勝手な行動は人間として失格とする声が韓国で多数上がった。
ZEROの星感情
キャスト&スタッフ
「ベートーベンウイルス」はカンマエの、カンマエによる、カンマエのためのドラマです。カンマエ役のキムミョンミンは韓国のリメイク版白い巨塔の主役も務めました。オリジナル版財前五郎の唐沢寿明と顔も似ています。(写真出典元:Flickr)
日本で人気が高いチャングンソクが演じるのは警察官でトランペット奏者カンゴヌ。絶対音感を持ちます。カンマエも彼の秘めた音楽の才能を見抜きます。 (写真出典元:Flickr)
「太王四神記」「マイディアミスター~私のおじさん」などに出演したイジアが演ずるのは楽団を結成させたバイオリニストトゥルミ。カンマエにいじめ抜かれるがカンマエを好きになってしまう。 (写真出典元:Flickr)
演出は「トラップ」「今、私たちの学校は」のイジェギュ、脚本は「オーバーザレインボー」などのホン姉妹。
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