「キルミーヒールミー」のあらすじ
あらすじ アメリカ暮らしを続ける28歳の御曹司チャドヒョン。財閥唯一の直系子孫であるにもかかわらず帰国してグループに戻らないのは彼が5つの顔を持つ多重人格症を患っているから。やむを得ない事情で3か月間のみ一時帰国した韓国で彼は精神科の研修医と知り合い治療を受ける事に。多重人格はおさない頃に受けた衝撃とトラウマからの保護膜として形成されたものである事が判明します。チャドヒョンは自分の一番嫌な経験を記憶しておりませんが保護膜となって彼を守ったそれぞれの多重人格者たちは断片的にトラウマを憶えておりそれぞれの分散した記憶がジグソーパズルのようにひとつになった時に財閥企業が隠し続けていた闇の扉が開きます。
「キルミーヒールミー」の見所
見所 一番の見所はチソンが演ずる5つのメインキャラ。財閥御曹司で好青年のチャドヒョン、暴力的な性格でワイルドな シンセギ、のんべえのおっさんだが爆弾魔のフェリー・パク 、17歳の自殺願望青者 アンヨソプ 、ヨソプの双子の妹でアイドルやイケメン大好きの女高生 アンヨナ 。チソンがそれぞれを適切な時期に適切な場所で面白おかしく演じています。もうひとつの魅力は精神科医オリジンの各キャラに対する治療アプローチ。メインキャラチャドヒョンを生かして他を消すという平凡な解決方法ではなくそれぞれのキャラと向き合い理解し仲良しになって問題を解決しようとする新鮮な発想がこのドラマにおかしさと深みを与えています。癒し系キャラチャドヒョンと攻撃的キャラシンセギがオリジンを好きになり互いに競い合うという設定も面白いです。
予告
「キルミーヒールミー」を2倍楽しむ情報
「キルミーヒールミー」が「ジキルとハイドに恋した私」を打ち負かす
ドラマ「キルミーヒールミー」は2015年前半期の作品ですが下馬評としては大穴扱い。本命は同じ時期、同じ時間帯に同時上映された裏番組「ジキルとハイドに恋した私」。こちらは「キルミー」カップルのチソンとファンジョンウムより役者としては格上の不時着のヒョンビンと元祖童顔美女ハンジミンが出演。しかしふたを開けてみると「キルミー」が「ジキル」に大差をつけて圧勝。
韓国の情報サイトは「キルミー」が「ジキル」に圧勝し成功を収めた理由は同じ多重人格、財閥メンバーではあるが、「キルミーヒールミー」が財閥よりも医者と患者という役割を強調し普通の生活で起こりうる身近な話題を積極的にとりこんだので視聴者に広く受け入れられたからだと指摘しています。
ちなみに「キルミーヒールミー」の主演者として最初にオファーされたのはジキルのヒョンビン。しかし彼は断り「ジキル」に出演。拒否した裏番組「キルミー」に見事返り討ちにされました。
多重性人格とは
「解離性同一症(解離性同一性障害とも呼ばれます)は、かつては多重人格障害と呼ばれていた精神障害で、複数の人格が同一人物の中にコントロールされた状態で交代して現れるものです。また、日々の出来事や重要な個人情報、トラウマになった出来事(外傷的出来事)やストレスになる出来事など、通常なら容易に思い出せるはずの情報を思い出すことができません。」(引用元)
多重性人格障害者の数
「現在、解離性同一性障害は一般人口の3.1%の発生率をアメリカでは報告しているが、時には
60 解離性同一性障害(多重人格)の原因と治療について
ヨーロッパのデータでは、6~20%の大人の入院患者にみられるという報告もある。(Sadock
& Sadock,1990)また、男女の出現率もきわめて異なるものであり、女性対男性では5:1ない
し9:1というデータが出されている。(Sadock & Sadock, 1990)」(引用元)
上記を発表した町沢静夫先生は同じ論文でご自身が担当した解離性同一性障害46人中47.8%にあたる22人が身体的虐待、28.3%にあたる13人が性的虐待で症状を発生させたと指摘しております。
ミーミーファンクラブ結成
このドラマの韓国の熱狂的ファンたちが「ミーミーファンクラブ」を結成させました。ミーミーはキルミーヒールミーの最後の言葉を取り込んだ物。番組制作側でもこの存在を知りドラマの最後に「キルミーヒールミーを愛してくださった視聴者の皆様、ミーミーの皆様にお礼申し上げます。」と字幕を入れました。
「キルミーヒールミー」のレビュー
口コミ情報
心理学の勉強をしており、精神疾患でのこのドラマは興味を持ちました。
幼少期の出来事が、大人になった時の対人関係や接し方に通ずると。
お酒を飲んだら豹変する知人がおり、まさしくこの事だと思いました。
日本では放映出来ないであろうシリアスな場面が、この韓国ドラマでは見る事が出来嬉しく思います。
チソンの魅力が存分に発揮され、役者とはこういう方だと痛感しております。
もっともっと日本に精神疾患の深さと理解を問いたくなる作品です。
本当に良いドラマでした。
兎にも角にも、この脚本って凄いです。
こんな脳みそって、ほんまに凄過ぎます。
迷ったならばぜひ見てください!!!
Zeroの感想
- ちょっとシリアスで暗い部分もあるが全体的な雰囲気は明るい。そしてちょっと切ない。
- 最初から最後まで笑える部分が多いラブコメ。
- 笑いがドタバタではなくちょっと品がある。
- ヒロインオリジンの感じがよく素敵。
- チソンのカメレオン的七変化演技力は圧巻。
- よく考え抜かれた脚本と雰囲気に合う音楽。
- おとなしいチャドヒョンの別人格シンセギがちょい悪でめちゃかっこいい。
- あり得ない偶然性が少なくとも二つある。
- パクソジュンにもう少し見せ場を作ってあげてもよかったかな。
ZEROの星感情
キャスト&スタッフ
左側はチャドヒョンの別キャラシンセギ。彼が会社にでたほうがドヒョンより結果を出します。演じるのはチソン。彼が出演する作品は完成度が高いと言われています。(出典元:Flicker)
精神科医1年目インターンのオリジン。チャドヒョンやその他キャラと真正面から真剣勝負で向き合います。つっぱりのシンセギも彼女の言いつけはよく守ります。演ずるのは「彼女はきれいだった」のファンジョンウム。(出典元:Flicker)
オリジンの双子の兄オリオン。有名人気作家だがその正体は家族以外知られていない。演ずるのは「キム秘書は一体なぜ」でナルシスト御曹司を演じたパクソジュン。チャドヒョンの女子高校生キャラアンヨナのキス攻勢を受ける。(出典元:Flicker)
脚本は「太陽を抱いた月」「京城スキャンダル」のジンスワン、演出は「エデンの東」などのキムジンマン。全20話。
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