ラスボスハンソンヘを演ずる(チンソヨン)
「ワンザウーマン」第13話あらすじと感想
辞任
「何故????」「何故このような噂でいつも苦しめられなけれあならないのですか!」
とっさにウソ泣きするヨンジュ。ヨンジュは自分の書面合意なく勝手にサンプルを回収してDNA検査にかけたのは個人情報保護法違反であるとし、サンプルを提供したハンジュグループに遺憾の意を表します。だがヨンジュは重要な案件を発表しなければならないのでこの件はこれくらいにすると流します。
「私カンミナは本日を持ってユミングループの会長職を退きます。」
ヨンジュは会社運営を通し、自分が未熟であった事を実感したと話し、今日みたいな事が起こったのも自分の不徳の致すところとだとします。これからの企業運営は各方面の専門家たちに任せ、自分の権限と持ち株はユミングループ大株主でハンスンウクに委託すると伝え報告を終わらせます。
追っかける人たち
「待ちなさいよ!」
会場を出ようとするソンへを追っかけて来たのはカンウナ。人前ではじをかかせたと散々悪態を着きます。「あんた私をライバルだと思ってるんでしょ。だから人前で面子を潰して蹴落とそうとしたんじゃないの?あんたが呼んだというテレビ記者がすでに報道して私を集中攻撃してるじゃない。」
無視して立ち去るソンへ。
一方会場を出ようとするヨンジュを追っかけてきたのはハンヨンシク会長。何の相談も無くいきなり会長をやめるとは何事だと不平を言います。これはユミングループ会長の去就の話なのでハンジュグループと相談するお話ではないとヨンジュは返します。
これからのヨンジュとの関係がどうなるか聞くハン会長。
ヨンジュはもう会長でもないので家にいる必要もないとしこれからユミングループとの相談はハンスンウクとするよう頼みます。
「もったいない。お前には価値がある。お前と一緒に進みたい。私の敵になってほしくない。たとえ嫁でもハンジュの一員だ。この頃お前のことを本当の娘のように思おうとしている。」
「そんな言葉で私が感激するとでも思ってました?私は本当の親子じゃなくてよかったと思っております。」
お辞儀をして立ち去るヨンジュ。遠目でその光景を観察しているソンへ。
自暴自棄
ソンへはオフィス書類を投げまくっている。DNA検査の結果がはらだたしくてしょうがない。室長にも八つ当たりします。なだめる新秘書。(11話からの突然の登場ですが、この頃ちょこちょこ顔を出します。まず何らかのキーパーソンと見て間違いないでしょう。)
尾行
ヨンジュ、スンウク、ノハッテ、ユジュンが乗っている車が二台の車に尾行されている。一台を急カーブで巻く。但しナンバープレートからこの車がサムゴリ派の物だと突き止めている。もう一台は急ブレーキをかけて強引に停車させる。車に詰め寄るとヨンジュの同僚だった。彼らの様子をビデオで撮影してユスンドクに送信した事を明かす。
「 あんた検事長の手先だったのね。」 「 違う違う。 」 「 チョ検事がどこに行くか調べろと頼まれただけだ。 」 「 そういうのを手先って言うのよ。」
「今潜入調査中なの。潜入調査でイボンシク捕まえたの覚えてるでしょ。今回も大物なの。だから検事長に送信したビデオ以外何も言っちゃダメよ。」「わかったよ。」
ヨンジュはユスンドクが完全に敵に回った事を知ります。
ノハッテはヨンジュの正体がだいぶ広まってきたのでハンジュグループを辞職して自分の立場を明確に示すといいます。それと倫理的観点から事件終結後に弁護士も辞めるときっぱり言います。
盗聴
検事長室に呼ばれたユジュン。これ以上ヨンジュに協力するなと警告します。ガン無視するユジュン。ユジュンが検事長と会う目的は二つ。ユスンドクがどこまで知っているか探り出す事、それとユスンドクのスマホに盗聴アプリを仕掛ける事。
「お前検事長舐めてんのか?」ユジュンの胸ぐらを掴みます。「お前ん家大金持ちなんだってな。金持ちは検察官に絶対勝てないんだよ。何故だかわかるか?脱税でしょっぴかれるからだ。お前ん家もそうなりていか?」凄むユスンドク。ユジュンは動じません。そして盗聴アプリの仕込みに成功。別の場所で二人の会話が筒抜けなのを確認するピルギュ(ヨンジュパパの弟分)。
「一つ教えてやる。チョヨンジュはユミングループ会長カンミナを演じている。一人二役だ。」
「 えっ?」初めてリアクションするユジュン。「それって名前を語る詐欺じゃないですか?こうしちゃいられない。ハンジュグループに教えてあげないと。」ユジュンがスマホをとりだすと「まぁ待て」と止めるユスンドク。「何故知ってて今まで黙ってたのですか?起訴しないと。」 「 全て把握してるんだけど決定的な証拠がない。だから待て。 」
俺も仲間に入れて
スンウクの部屋のドアをどんどん叩くソンウン。スンウクは真向かいにあるソンジュの部屋でソンジュと協議中。隠れるヨンジュ。スンウクがドアを開けます。
「あの女どこにやった。DNA検査のサンプル入れ替えたのもスンウク兄さんの仕業だろ。俺だってあの女がミナじゃないって分かってたんだ。」
「 何が言いたい?」
「 俺も仲間に入れてくれ。俺にはあの女が絶対必要だ。 」
「 すべては金のため。そういう事か。 」
「自 分だけ良い子のふりすんなよ。俺たちみたいな人間たちは皆そうやって生きてるのに何故違うフリするんだ!何故? 」
「 怒鳴るのを見ると俺が羨ましいんだな? 」
「 今日はかえるけどとにかくよろしく頼むよ。 」
汚職検事
現役検事長が過去14年にわたり捜査対象者から賄賂を受け取っているとする記事が外資系の新聞社から特ダネとして発表された。スンウクが仕掛けた物。署名付きの小切手などいくつかの証拠品も一緒に掲載された。
新聞記事を見て動揺するユスンドク。ハン会長に電話するが居留守を使われる。
決裂
ソンヘはハン会長に記者会見以降ヨンジュがハンジュ家に戻ってこないといい、何かやましい事があるに違いないと話します。
ハン会長はヨンジュが本物か偽物かが重要でなくその疑惑を持っていたにも関わらず自分に何の報告もしなかった事がもっと深刻な問題だといいます。「他に隠している重要な事があれば今話しなさい。」
「今までお父さんに報告せず成果を上げた事がたくさんあります。でもその中のひとつでも失敗すればしかられる。あとどれくらい成果をあげれば評価してもらえるのですか?そしてそれなりのポジションを与えてもらえるのですか?」
「話を歪曲するな。今までお前にたくさんの物を与えたではないか。」
「ホテルのお話?グループのお荷物を私に押し付けたのです。今までグループ全体のキーとなる仕事を任された事はありません。お父さんが捨てたものを私が引き継ぎ育てたのです。私はそこいらにいるコマの一人にすぎません。」
「それがわかっているなら当分の間ホテルビジネスから離れろ。」
「わかりました。。。」
社会正義の実現
ヨンジュの部屋に怒鳴り込むユスンドク。
「お前こんな真似してタダで済むとおもってるのか?でっち上げと名誉毀損で訴えてやる。」
何故私を責めるのです? 」
「知 っているのはお前しかいない。 」
「あれまぁ。名誉毀損だのでっち上げだの騒いでおいて、罪をお認めになられるんですか? 」
「今までよく目をかけてあげたのに不意打ち喰らわせやがって。 」
「面倒を見ておられたのでなく利用されておられたのです。体良くこき使って。後ろ盾も財力もない私ですから、何か問題が起きれば簡単に切り捨てられます。 」
「お前の目的はなんだ? 」
「社会正義の実現です。 」
「俺一人叩いたところで何も変わらない。 」
「でも賄賂を受け取ろうとする瞬間自分も検事長みたくなってしまうと戒め踏みとどまる人も出てくるでしょう。 」
密約
「最近窮地に立たされているようですね。」ユスンドクの事務所を訪れたソンへ。
「どうです。この辺でハンヨンシク会長の資料を全部お出しになりませんか?」
「私に刀を振り上げろと?私のメリットはなんです?」
「新聞沙汰になられたので検事を続けるのも難しい。ハンジュグループの常任理事の椅子を用意します。」
ヨンジュはドア越しに隠れて二人の会話を盗み聞きしています。
「イボンシクを片付けたのはハン会長の仕業だと思ってたがあなただったんですね。私がハンジュグループのどんな弱点をもっているかご存知ないでしょう。最初にハン会長から頼まれたのはハンジュではなくあなたの事でした。あの交通事故。もうお忘れですか?」
顔がひきつるヨンジュ。
「昔の話ですし、証拠が残っているわけでもない。」
「私ね。保険を掛ける主義なんですよ。」
「 もしかして私と関連があるのですか?」
「 私が証拠をすべて出してしまえば渡し損になりかねない。」
「 たかが老人一人。誰も関心を持たないでしょう。」
怒りでわなわな震えるヨンジュ。
「 関心は持たなくても敵対する人間が興味を持つかもしれませんね。
ソウル中央地検に変なやつがいます。ハンジュ工場放火魔の娘です。
これがユミングループ会長と顔がそっくり。 」
「 チョヨンジュ検事ですね。 」 ソンへはここに来る直前に室長からヤンゴリ派を通じてチョヨンジュが検事であるという報告をうけている。
「 取引しませんか?ハンヨンシク会長を拘束します。そのかわりチョヨンジュを潰してください。 」
二人が居なくなった後にユスンドク検事長の部屋を徹底的に調べまくるヨンジュ。あった!置時計の裏のふたを開けると中にメモリーカードがテープで貼り付けられていました。それを抜きとって立ち去ります。
工場にいたのはソンヘ
ソンウクはキム理事とカフェでコーヒーを飲んでいます。DNAのサンプルをすり替えたのはキム理事ですか?私じゃないわ。感知しない事よ。ハン会長は人を利用する人間です。利用価値が無くなれば捨てられます。そろそろハンジュ家から出られたらどうでしょう。何度も辞表を出したけど受理してもらえなかったの。あなたもあなたのお父さんも私を恥ずかしくさせるわね。私がした事よりも私自身を第一に気遣ってくれる。よく聞いて。火事の日にハン会長は工場にはいなかった。それは事実よ。現場に居たのはハンソンへお嬢さん。
宣戦布告
地検を出て行こうとするソンへを追いかけるヨンジュ。
「今まで一人二役ご苦労様。」
「大して知りもしないのにタメ口?
「 あら?記憶喪失治ってないないのかしら。オホホホ。」
「 頭はいつになくしっかりしてるわ。あの晩工場から出たお前は私のおばあちゃんにぶつけて死なせた。」
「 何かにぶつけたみたいだったけど。人間だったのね。」
「 お前はもう終わりだ。一介の検事に何が出来るか意地をみせてあげるから。あらゆる越権行為を使ってお前を潰してやる。」
「 私あんた程度の輩に負けた事ないの。」
「 それはお前が勝てる戦いしかしなかったからだ。私は勝ち戦、負け戦、両方経験している。勝ち目のない戦いでも粘って粘って勝ちに持っていく。それが私のやり方。金で出来る限りの事をしてみなさいよ。私は法で対抗するから。」
エピローグ
第13話エピローグではソンへ誤ってヨンジュグランマをぶつけてハン会長に電話で助けを求めるシーンが写し出されます。
ひき逃げ犯がソンヘである事が明らかになりました。残り3話。ソンヘがどう没落していくのか、カンミナがどう絡んでくるかがこれからのお話になるでしょう。視聴率は第3話から第13話まで11週連続で夜のドラマトップを走り続けます。
チョヨンジュを演じるイハニは最後のミスコン出身俳優と言われています。2006年ミスコリア、2007年ミスインターナショナルメキシコ大会4位。そして俳優。
彼女以降のミスコリアたちは俳優としては成功しておりません。美しいだけでは俳優として成功できないという韓国芸能界のシビアな現実があります。近年俳優を目指す人たちはまずは芸能事務所に入りそこで1年を超す期間お稽古事をすませてからデビューするというのがスターの階段への最も近い道と認識しております。
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