ドラマ序盤の名場面シーンを振り返るOST
「御史とジョイ」第15話あらすじと感想
証拠
ジョイは内側にポケットをつけた特注の靴下の注文を受ける。仕上げて届けにいったところそこはパクスンの家だった。パクスンとトスは家で酒を飲みながらはしゃいでいる。靴下を受け取ったパクスンはそれを履いて内側になにやら重要な文献を隠す。下人たちは帳簿を一枚一枚やぶって火にくべている。二人が寝たあとにパクスンのポケットから文書を抜き取ろうとするが途中トスが寝ぼけて目を覚ましたのでその場から逃げる。
一方クァンスンは寺に行って持ち帰った父親の遺留品のひとつであるわらじの中に文書が組み込まれているのを見つける。「これは煎じ薬の成分が書き記されているわ。お父さんは世子様の毒殺計画を記録に残していた!(クァンスン)」
それぞれの旅立ち
外国への密航船に乗って保護している子供たちを連れて朝鮮国を去る準備をしているトッポン。手配をしてくれたのはコットゥ商団カンハンギ。「この国に踏みとどまればどうですか?(カンハンギ)」「いつも追われてびくびくするより人間らしく生きたいわ。」カンハンギはテソの説得でパクスンの不正を暴くため宮に自首しに行くと告げます。「自首するんだからきっと情状酌量になるわ(トッポン)。」「いいえ。私はあんたと違い人を殺めてきたからただではすまない。」
旅立つ前にトッポンたちを金銭的に援助してくれている使者を呼び出します。「もらってばかりで感謝する事すらできません。私はもうこの国を去ります。最後に援助者が誰なのか教えてください。お願いいたします」
使者は清国からの帰還女の境遇を憐れんだ世子が始めた事だと教えます。世子亡き後は世子の意思を引き継いだ弘文館のライオンが援助を続けていると告げます。トッポンはスンリュルがジョイがお支えする官吏はライオンだったことを思い出します。
王様暗殺計画
トスが高貴な箱の中に入っている金箔ぬりの薬を飲もうとするとパクスンが慌てて止めます。これは王様に捧げるものだと言いこれを飲んだら大変な事になると話します。「そろそろ王様の世子様の所に行ってもらわないと。(パクスン)」
合流
イオンに感謝の意を伝えようとトッポンはイオンの家を訪れます。イオン、ジョイ、トッポン、ユッチル、クパル、クァンスン、ピリョン全員が居間に集まります。クァンスンは父親のわらじから見つけた煎じ薬成分の文書をイオンに渡します。イオンはテソからもらったパクスンの証文をクァンスンに見せ、クァンスンパパがクァンスンを守ろうとしていた事を知らせます。二つの文書とテソの証言でパクスンをしとめる事ができると判断する7人。トッポンも外国行きをいったん中止し世子とイオンに恩を返すため協力するようです。
テソの死
「悪いな、地獄の道連れをして。(テソ)」テソには今までたくさんの恩を受けテソのためなら命を捨てる覚悟だったから気にするなと励ますチメンスとカンハンギ。3人は漢陽に自白しに行く旅の途中です。
テソを森の中から見送るテソの母親。テソがそれに気づき近づいて声をかけます。「あまりすまないと思わないでください。あなたは私のお母さんです。あなたが私に注いできた愛情は本物でした。」
しかしパクスン、パクトスが率いる暗殺団にテソ、チメンス、カンハンギは斬られ殺されてしまいます。
死の目前パクスンと目を合わせるテソ。自分が正妻の嫡男である事を最後まで明かしません。トスにごはんを食べに行こうと言いパクスンはテソを憐れまずそそくさと立ち去ります。
テソ心のつぶやき。俺の人生ってなんだったんだろう。なぜこんなにがむしゃらに生きて来たんだろう。あの時父さんが俺に向けた優しい笑顔が本物であってほしい。テソ死亡。
凶報
テソの母親が漢陽にいるトッポンを訪ねて来た。イオンチームの作戦会議でパクスンが暗殺団を引き連れて江華島に乗り込み商圏を把握し、テソ一団とトッポンの部下を殺したと報告します(子供たちは無事)。
自分は自分が生んだトスを嫡男であるテスを赤ん坊の時にすり替えた不届き物でありテソを殺したパクスンだけは許せないと言い仲間に加わります。。
テソが残したパクスンの証文、クァンスンパパが残した煎じ薬が書かれた文献だけではパクスンを追い詰めるのが難しいと判断するイオン。
ジョイがパクスン愛用の内側ポケット付き靴下の話をします。使用人の話によるとパクスンは肌身離さないのでかなり大切なものが隠されているはずだと指摘します。
靴下の中身を盗む契約を立てる8人。
靴下強奪作戦
8人は幽霊でトスを脅す作戦を立てます。ピリョンは奴婢たちを保護するため幽霊演出をずーっとしてきたのでお手の物。毎晩トスが厠に行くときに幽霊にばけたユッチルとクパルが現れ彼のメンタルを壊していきます。
たまらなくなったトスはお祓い除けの巫女を呼びます。巫女のピリョンとお供のクァンスンとジョイが現れ祈祷します。ピリョンはパクスンとパクトスを殺人者とののしりテソママから聞いたテソ殺害現場のパクスンとトスの生々しい会話を再現します。
ピリョンはパクスン親子に罪を許してほしければ上着と靴下を脱いで拝礼しろと指示します。二人は一生懸命拝礼をくりかえし、その隙にジョイは靴下の中身を抜き取りイオンに届けます。
秘密文書の中身
靴下の中にある文書は王様がパクスンに世子殺害を依頼し、その代価として忠清道の利権をすべて与えるというものでした。
このまま不正を追及していけば王様と対立する事になると悩むイオン。ジョイはパクスンを捕まえるのが最重要課題なのでそこに集中しようとアドバイスします。
パクスンを逮捕しろ
王様に拝謁が難しい事をよく知っているイオンはあらかじめ自作のわらび餅を王様に送って事前工作をしておきました。いままで味わった事がない珍味に大喜びの王様。
イオンが王様を訪ねるとわらび餅ほしさにすぐに会う事にします。
差し出されたわらび餅をおいしそうに食べる王様。「さらにおいしくするためトリカブトの成分を入れました。」食べるのをやめる王様。「前のわらび餅にもトリカブトを入れたのか?」煎じ薬薬物成分の文献を手渡すイオン。「世子様にはその60倍のトリカブトが煎じ薬に含まれていました。王様がそれをお認めになりました。」「余はそんな事認めておらん。」イオンはパクスンが世子殺害の代わりに忠清道の領地権をもらうという靴下に隠されていた文献を差し出します。「私が認めたわけではない。世子の聡明さを恐れたパクスンが余を脅迫したのだ。」
イオンはパクスンの不正を正し、世の中をよくしたいと申し上げパクスンの逮捕権を与えてもらえるよう嘆願します。王様は剣を抜きイオンの首にあてイオンに高い役職を与えると懐柔にかかりますがイオンは自分が望むのは弱い者をいじめる差別や悪慣習をなくす事だと答えます。
王様はイオンにパイオンにパクスン逮捕権を与える事を約束します。
イオンを立ち去らせた後王様は心を落ち着かせるために薬を飲みます。それはパクスンが王様を殺すためにこしらえたトリカブト入りのものでした。
逮捕劇
パクスンとトスの前で延々と祈祷を続けるピリョン。恐怖に耐えられないトスはテソに悪事を働かせていた事、世子を毒殺する煎じ薬を運んだ事などを自白します。あわててトスの口をふさぐパクスン。
そこにイオン登場。「今の自白を皆は聞いていたな!」「御命である。パクスンとパクトスを捕獲せよ!」
ユッチルとクパルがパクトスにお縄をかける。下賤の汚い手で触るなと威嚇するパクスン。トッポンがぶん殴って気絶させます。
このドラマで一番可哀そうなキャラテソ。徳川二代目将軍秀忠が乳母に産ませた保科正之を思い出しました。秀忠は正妻の子でないにも関わらず 保科正之を会津藩初代藩主に任命。保科はその恩義を感じ善政を敷き、名君と呼ばれるようになります。彼の佐幕スピリットは明治維新の時にも会津藩で生きていました。一方自分の運命を狂わせたトスの母親にさえも暖かい言葉をかけるテソ。大胆不敵で度胸も座っているが根はやさしいテソ。保科のようにそれなりのポジションを与えれば大きな役割を発揮したのではないかと思ってしまいます。近代、中世にいろいろな差別はありましたがお隣の国では婚外子の差別が強い事を知りました。
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