最終回ハイライトシーン
「御史とジョイ」第16話(最終回)あらすじと感想
謝罪せよ
縄で括り付けたパクスンを宮の牢獄ではなく山の絶壁に連れて行くイオン。
「こんな所に連れてきてどうするつもりだ。」「この者たちに謝罪してください。領義政の欲のせいで家族や大切な人々を失った人たちです。」
鼻で笑うパクスン。「良心なんぞ持っていれば私は今この位置まで登る事ができなかった。わかっとらんな、若造。」
イオンはパクスンを殺すと脅しますがこんな下賤な奴らに頭を下げるくらいなら死んだ方がましだと吐き捨てます。
イオンはパクスンのちょんまげを切り落とします。
パクスンとテソその後
パクトスは1200㎞を歩かされたあとに自宅軟禁される刑を受けます。歩く途中「次に住む場所に私の下人はいるか?」と下級官吏に質問すると「罪人の分際で勝手にしゃべるな」と言われ、棒で叩かれます。
パクスンは釜茹の刑。ただ実際石川五右衛門みたく釜の中に放り込まれるのでなくそのふりをさせられ。刑執行後彼は死人として扱われます。彼は死人なので人にしゃべってはいけません。
みすぼらしい小屋で住むパクスンにパクトスの母親が訪ねてきます。
「私を憶えていますか?」「お前は逃亡奴婢。今更何故現れた!」「お伝えする事があります。あなたが殺したパクテソ。彼はあなたの嫡男です。」「何を言っておる!」「トスの背中に3つ並んだ斑点があるでしょう。私の子供だから知っているのです。私は赤ん坊のトスとテソをすり替えました。あなたは自分の嫡男をボロ雑巾のようにこき使い無慈悲に殺した。私はテソに対する罪を、あなたは嫡男を殺した罪を背負う地獄を生きていきましょう。」
立ち去るテソママ。悲嘆にくれるパクスン。
江華島へ
真剣な表情で家に戻るイオン。「実は官職辞めたんだ!」これで毎日好きな事ができると喜んで踊りまくるイオン、ユッチル、クパル。
一方ジョイ、クァンスン、ピリョンは 江華島 に行って商売する事に決めます。クァンスンやピリョンと同じ奴婢仲間の子供たちがいるからです。ジョイは縫物仕立て、クァンスンは薬屋、ピリョンは占いの商いです。
イオンは 江華島で大きな土地を借ります。そこで小規模ショッピングモールを作りそこでジョイらの店舗を構えさせます。敷地の中央にはイオンが営む餃子店。祖母にはしばらく休暇を取ると話してあります。
トッポンの決断
イオンとジョイを呼ぶトッポン。支払った火薬の担保としてカンハンギから預かっていた猟銃十数丁を見せます。彼女はこれを売って清国に行き清国に連れていかれた女性達の救援活動をすると話します。帰還女救済は天が彼女に与えた宿命だと話し 江華島で彼女が行ってきた慈善活動をイオンに引き継いでもらうようお願いしますが、イヨンはジョイが適任なのでジョイに担当させると告げます。
捨妾2
複合店舗が評判を呼び各店舗は大盛況。イオンは働く者たちを慈しみ週休2制度を導入する。最初の休日は大宴会。みんなで「だるまさんが転んだ」ゲームを楽しみます。これはユッチルとクァンスンをくっつけるための出来レースでイオン、ユッチル、パルクが負け罰として深夜の祠に肝試しに行かされます。
最初に祠に到着したのはユッチル。祠でお化粧して待っていたのはクァンスン。捨妾の慣習に従ってクァンスンはユッチルに結婚を迫ります。この二人は相思相愛だが平民であるクァンスンが奴婢ユッチルto結婚する場合クァンスンの身分は奴婢に落とされます。それが負い目になっていてユッチルは今まで求婚できなかったのでした。ユッチルの事情を知っているクァンスンは自分は今まで身分を隠して生きて来たので気にならないとジョイに告げイオンとともに「捨妾ナイト」を企画したわけです。イオン、クパル、ジョイ、ピリョンが捨妾目撃証人となります。
免蔑
クァンスンの住処で夜を明かしたユッチル。軒下で「免蔑」と書かれた1枚の紙を見つけます。 「免蔑」 とは奴婢(奴隷)の持ち主(この場合イオン)がユッチルの身分を奴婢から解放して平民にしてあげる事。これで自分たちの子供も平民として生きられると喜ぶクァンスンとユッチル。 「免蔑」 はクパルにでも与えられました。
イオンージョイカップル、クァンスン―ユッチルカップルをうらやむクパルはピリョンに自分の運命の人はいつ現れるか占ってもらいます。しばらく祈祷したピリョンはクパルを慕うチャマルチョンの霊が取りついてるので難しいと答えます。
おばあちゃん登場
いつものようにお客がいっぱいのイオン餃子店で客に料理を運ぶイオン、ユッチル、クパル。そこに供を引き連れておばあちゃんが来ます。ジョイも見つかってしまいました。
「イオン、ちょっと来なさい。」
イオンの部屋でおばあちゃんにこってり絞られます。この頃のおばあちゃんには心境の変化があり御史のような危なっかしい仕事をさせるより、子供を作って家系の代を継いでいく事がもっと重要だと考えるようになりました。
「あの娘の髪型を見るとまだお前と夫婦になっておらぬようだな。」「。。。」枕をイオンに放り投げるおばあちゃん。「今日から数日間この部屋は私が使わしてもらう。お前はよそで寝なさい。」
ハッピーエンディング
深夜枕一つ抱えてお店の庭にたたずむイオン。どのお部屋も空いていない。しかたなくジョイの部屋を訪ねます。
緊張するジョイ。イオンは枕を布団の真ん中に置きそれ以上踏み越える事はないと伝えジョイを怒らせます。
「星を見に行きましょう(ジョイ)」
夜空を見上げながらジョイがつぶやきます。「私幸せになれるなんて夢にも思いませんでした。今自分のやりたい事を好きにやっています。私今幸せです。」
「どうだろう。この先一生私と同じ道を歩んでいかないか?」
ジョイは1秒も考えず速攻イオンにキスで返事します。
翌朝ジョイの部屋で整理整頓するイオン。「何故こんなに散らかすのだ。まったく。(イオン)」「ここは私の部屋です。勝手に入ってきて文句言わないでください。嫌なら出てって。」「わかった。出て行く。」「自分の持ち物もすべて引き揚げてくださいね。」「うむ。」イオンはそう答えてジョイを抱きかかえ外に出ます。
よかった部分
女性の自立、差別の解放というテーマが一貫していてぶれなかった事。
アップテンポで展開が早く飽きさせなかった事。
自立心の強くたくましく明るい女性をジョイが見事に好演してくれました。
社会の矛盾、差別の悲哀をパクテソが見事に表現してくれました。
いまいちだった部分
つっこみが甘く偶然性で物語をつないでしまう箇所が結構ありました。
コメディですけどすべりっぱなしのコントがいくつかありました。
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