「製パン王キムタック」第17話あらすじ
若奥様とタックの再会
テジョ（マジュン）と若奥様がパルボンベーカリーの庭で会話している姿を見て凍ってしまうタック。
タックを見て若奥様は『誰？あなたと一緒に働く人？』と聞きます。『今日はもう帰ってください』と動揺しているマジュン。『まだ話は済んでないんだけど』という若奥様に『いいから帰れよ』と怒鳴りつけるマジュン。
お店からミスンが出てきて『タック、まだここにいるの？』と挨拶言葉を投げるとタックという名前に若奥様が反応します。
『ソテジョ、キムタック、なんで黙って突っ立ってるの？』『！！！』車に乗ろうとした若奥様がミスンの声で振り返ります。
『お嬢さん今なんて？』『今キムタックと言わなかった？』
『ああ、この人がキムタックです。』とタックを紹介するミスン。
『あなたキムタックなの？』『そうなの？』
『お久しぶりです。若奥様。』
動揺を隠せない若奥様とマジュン。
タックを漁船に売った男
タックママは子供のタックを知っている人間を見つけたとユン先生から報告を受けます。
さっそく待ち合わせ食堂に行くとタックを港で漁船に乗せようとした男の一人がごはんを食べています。
彼にお金を差し出すミスン。
あれは13～14年前だった。ある男がやってきて子供を遠洋漁船に売り渡すよう指示してお金をくれたんだ。
あの男は母親を探していたよ。ただすばしっこくてね。一旦は捕まえたんだけどまんまと逃げられてしまったよ。
子供はそれからどうなったのかというタックの問いに、その後の事は知らん、野垂れ死してなきゃいいんだが。
興奮してその男の胸倉をつかむタックママ。あの子は当時12歳だったんだ。あんたそれでも人間か？あんたにも親がいるんでしょ？と罵倒します。
お金を懐にしまってそそくさと立ち去る男。
タックとマジュンの同居部屋で
タック：道理でな。似ていると思ってたんだ。無愛想さ。ひん曲がった性格。いつまで隠すつもりだった？最後まで隠し続けるつもりだったのか？
マジュン；俺はただここではソテジョになりきりたかったんだ。
タック：二年も一緒にいたじゃないか？
マジュン：まさか俺がお前に自分の正体を明かし、友達の情を分け合ってくれたほうがよかったとか思ってるんじゃないだろうな？お前は今でも俺にとっては相変わらず不愉快な乞食野郎だ。
タック：だからなんだな。俺と勝負しようと挑発したり、ユギョンと俺を引き離したりしたのは。俺があのキムタックだから。俺がお前にそこまで憎まれるような事したか？
マジュン：お前が嫌いなだけだ。お前を見てるとむかつくんだ。
会話後すぐにユギョンの昔の家の門を叩くタック。だがずーっと前に若奥様に追い出されていたので当然そこにはいない。
タックとの再会を待ち望むユギョン
ユギョンは室長に自分が作成した分析レポートを手渡します。よくできているなと室長。２つの会社への推薦状を渡します。いい会社だ。給料もポジションもいい。環境を変えてみてはどうだね。ミスシン。いいえ。自分から辞めるつもりはありません。もし私をコソン食品が解雇するならその理由もはっきり明記してください。ミスシン。君は今結果がわかっている綱引きをしている。
自分のデスクに戻ったユギョンは丸のついたカレンダーの日付を愛おしそうに見ます。誕生日ですかと隣の席の同僚に聞かれ、『二年ぶりにある人と会う日』と答えます。
最終通知
ユギョンを睨みつけて会長室に入る若奥様。
ク会長にチェ理事の株を渡してもいいし、会社への干渉も一切やめるし、理事としての投票権を放棄してもいいと告げます。
条件は二つ。戸籍からクヒョンジュン（タックの戸籍上の名前）を外す事、そしてマジュンを連れ戻し会社で働かせる事。
『最終通知だと思ってちょうだい。』
スランプ脱出のヒント
タックはソテジョの正体をマジュンと知ってか落ち込んでスランプ状態です。そんなタックを心配する周りのひとたち。
一方シンユギョンから手紙が送られてきましたがミスンが持っておりまだ手渡されておりません。
考え事をしているタックに蒸しパン事件の仁川市場の親子が訪ねてきます。
お店のパンを与えるが、タックが作ったものがいいとごねる子供。タックが作った麦飯パンをミスンが運んできます。
『おいしい』と子供は言いますがおいしいものを食べてる顔をしていません。
子供のお母さんがパンが少し硬いと指摘。麦飯の水を倍にして時間をかけて炊き、トウモロコシを茹でる水量を減らし、塩も少し入れたほうがいいとアドバイスします。
ここでタックはパルボンベーカリー訪問時のク会長の教えを思い出し『湿度だ！』とささやきます。
さっそく試作品作成にとりかかります。
ク会長とジングの再会１
お店の客がジングを見つけ声をかけます。あなたチョンサンの風車チョジングさんですね。この方がお探しですと名刺を差し出します。
喫茶店で待っているク会長。そこに現れたジング。
ク会長：呼び立ててすまない。君が師匠の所にいたとは少し驚いた。ところで前にコソン本社ビルで見かけたんだがそれは君で間違いないのかね？
そしてそれが本当なら訪問の理由を知りたい。
ジング：僕で間違いないでしょう。ですがそれをお答えする前に僕の質問に答えてもらえますか？まだ失踪中のお子さんをお探しですか？
そしてその居場所がわかればどうなさるおつもりですか？母親思いの彼を母親から引き離した張本人が会長だと知ったらどう思うでしょうね。
ク会長：今いったい何の話してるんだね。もっと分かるように言ってくれ。何が言いたい？
ジング：お答えくださらないのなら私も答えません。あいつこの頃やっと笑えるようになりました。あいつが再び落ち込む姿を見たくありません。
ク会長：あいつって誰の事だ？
ジング：タックです。卓越の卓、求めるの求と綴るキムタックです。
出来た！
ユギョンの手紙を試験前に渡すか試験後に渡すか悩むタック。
一方タックはアドバイスに従い厨房で麦飯パン完成に没頭しています。『よし、焼けた。』
そのタイミングで入ってきたミスン。『いい匂いね。』
ミスンに味見してもらいます。『やわらかいわ。おいしい。本当よ。』
『やったー、やったー、やったー』厨房中を飛び回り走り回るタック。勢い余ってミスンに思いっきり抱き着きます。（この瞬間ミスンの恋のハートに火が付いたようです。それまではなんとなく好意を持っていたという感じですが、恐らくこれを機にはっきりタックが好きになったように見えます。）
さっそく出来立てのパンを仁川の市場親子に持っていき褒められるタック。
ク会長とジングの再会2
喫茶店でジングと向き合うク会長。
ク会長：タックを知っているのか！
ジング：それまで母親探し没頭していた奴はやっとの事で2年前俺の所にたどり着きました。12年かけてです。
ク会長：それでタックは今どこにいるんだ？連絡すれば会えるのか？
ジング：その前に会長は僕の質問にお答えください。14年前に会長が俺にやらせた事をやつにどのように説明されるおつもりですか？
絶対許さない！
返金の件でナ社長嗅ぎまわる室長配下の暴力団員たちが撮影した写真を丹念に調べる室長。その中にナ社長と接触するユン先生の顔が。
遠洋漁船売買未遂でショックを受けたタックママ。寝込んでしまっています。横で看病するユン先生。
『許さない！』『絶対に許さない！』と怒り心頭のタックママ。
第一次試験審査結果
第一次試験でチェボクはハムとチーズのおかずパン、ミスンはケーキとパンを合体させたケーキパン、テジョ（マジュン）はサツマイモをしみこませたペストリーパン、タックは人からもらった食材を全部つっこんだ麦飯パン。
パルボン先生はチェボクのパンはおかずとパンのバランスが悪く油っぽいと指摘し落とします。一人で食べるパンをみんなで食べるパンとミックスさせみんなと分け合いながら食べるという発想は賞賛に値するとして通過させる。テジョ（マジュン）については技術面では上級職人に属する腕を披露したとし、ペストリーに満腹感を感じさせるサツマイモをすりこんだ着眼点もいいとほめます。しかしテジョのパンからは冷え冷えとした何かを感じてしまうとの事。次回はそれを克服するようにと課題を与え通過させます。タックの作品については計画性がまったくなく、パン作りの技術も4人の中で一番劣ると諫めたものの香りが一番いいと評します。それと庶民の生活に欠かせない麦飯とトウモロコシをメイン材料にしたので庶民にお腹を満たすパンになりえるとし通過させます。
次の日第二次試験の課題が発表されます。
ユギョンとの待ち合わせ
チェボク、タック、ミスンの三人で居酒屋でお祝い会を開いています。そこでミスンはユギョンの手紙をタックに見せます。封を開けるとユギョンからタックへの待ち合わせの場所と時間が書かれています。その日の夕方夜、ソウルの時計台です。
喜んでそのまま駆け出していくタック。やけ酒を飲むミスン。
一方ユギョンは丹念にお化粧してデートの準備をしています。
外に出ようとすると会長秘書室から電話が。ユギョン指定でその日の夜にク家自宅で接待役をさせる指示が入ります。
午後6時10分前に時計台に到着するタック。
ユギョンいびり
若奥様はユギョンとマジュン両方を自宅に呼びつけます。リビングには若奥様が嫁候補にしている良家のお金持ち娘とその母親がチャギョン、チャリムと話をしています。ただ突っ立っているユギョン。玄関から入ってきたマジュンはユギョンを見つけ日曜日なのになぜユギョンを呼んだと若奥様をなじります。用事があったからと言ってそのまま皆の前でユギョンをさらし者にします。マジュンは何とかしようとしますが長女チャギョンに止められます。今騒げば会社でのユギョンの立場はますます悪くなると。
午後8時。時計台で待つタック。ユギョンは直立不動のままです。午後9時になってキレるマジュン。俺は帰る。雑談なんかに付き合ってられないといいユギョンの手を取って強引に外に連れ出します。
ク会長ジングを訪れる
パルボンベーカリーの庭でジングに話しかけるク会長。
恨み、憎しみ、そのすべてを甘受してでも私はあの子に会わなければならない。タックは今どこにいる？我が息子タック。
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