「御史とジョイ」第9話あらすじと感想
再会の約束
時は第8話の終わりからすこしさかのぼってイオンとジョイのお花畑ランチ。太陽の周りに光輪。イオンは自分が科挙(国家公務員試験)でトップ合格した時に光輪を見たので幸せの前兆だとジョイに説明します。しかしジョイは自分の母親が清国兵隊に連れ去られた時に光輪が出ていたので自分にとっては悪い予兆だと答えます。
「もしだよ、俺たち二人が離ればなれになったら七夕の日に漢陽(ソウル)の清渓川の6番目の橋で再開しよう。お前にいい事が待っているぞ。」(ジョイは兵士たちを連れて銀製造工場に突入しようとしています。何か不測の事態を予想してそのように言っていると思われます。)
爆発
兵士たちを引き連れて工場に突入したイオン。しかしイオンに責められトスに銀製造所を差し出せと言われやけっぱちになったテスは工場を火薬で吹っ飛ばしてしまう。爆薬導火線の火を消そうと坑道入り口に入るジョイ。彼女を坑道の外に押し出した瞬間トスの爆薬が爆破し、坑内に閉じ込められてしまったイオン。
人を馬鹿にしてとジョイは泣き崩れながらイオンに悪態をつきます。「あなたと会ってもう不幸じゃないと思ったのに。希望を持ったのに。私みたいなものは期待など持ってはいけないのですか?あんまりです。」
一方坑道の中にいるイオンは爆発の衝撃でしばらくの間気絶します。目を開けると一匹の蝶々を発見。砂塵で苦しみながらも蝶々を追っかけて行くと光がさしてきます。地上に通じる道を見つけました。陸に上がってみるとテソとトスが肉弾戦。二人の会話から忠清道の御史殺しに彼らの父親がかかわっている事を知ります。そしてテソの跡をつけ筆頭老中パクスンの家に入るのを確認しました。
江華島へ
ジョイ、ピリョン、クワンスンの3人は忠清道を離れトッポンという女性に会いに江華島(仁川国際空港の近くにある大きな島)に船で行きます。トッポンは忠清道でピリョンやクァンスンと一緒に生活していた奴婢たちを引き取ってくれた女性。ピリョンとクァンスンの目的は子供たちに会いに行くためです。一方ジョイはトッポンが清国に連れ去られ朝鮮に戻って来た帰還女だと聞きもしかすると自分の母親かもしれないと思いそれを確かめに二人について行きます。
島につくとジョイは港近くで たたずむ コットゥ商団の手代カンハンギ に トッポンの家をしらないか聞きます。「何故?」「トッポンは実は私のお母さんかもしれないんです。」カンハンギは自分が案内すると言い3人をコットゥ商団に連れて行き部屋に鍵をかけて閉じ込めます。
カンハンギはテソ、マルチョン、チメンスの仲間。今トロク女から大量の火薬を注文したのだが銀製造工場が爆破し、銀がないので代金を支払えない。トッポンとの商談でジョイを取引材料に使おうと企んでいる。
母子再会
代金を受け取りに商団にトッポンがやってきた。「カンハンギ、銀の用意はできたかい?」「銀よりもっといいものがあるよ。(カンハンギ)」
ジョイたちを連れてきてトッポンの前に立たせます。代金をタダにしないとこの者たちを殺して魚のえさにすると脅迫します。トッポンはジョイの離ればなれになった実の母親でした。ですがジョイを見ても眉一つ動かさず知らないふり。「代価はあくまでも銀だ。もし代金を持ってこなければ火薬を全部海の中に捨てるとすごみ、ジョイ一行は自分と関係ないから島から追い出せと言います。
船着き場に到着したジョイ一行。ピリョンは遠くで自分と一緒に忠清道で過ごした子供たちの姿を見かけます。ですが声はかけません。そしてジョイは船着き場の遠くからトッポンが自分を無表情で見つめている事に気付きます。
御前会議
筆頭老中パクスンが今まで派遣した隠密が死んだりしてすべて役立たずだったとし、派遣元である政敵弘文館館長を非難するために御前会議を招集します。王様の前で館長の責任を問い罷免を要求するパクスン。そこにイオンが現れます。「王様、只今忠清道の調査任務を完了し、無事帰還しました。」「そなた死んだのではなかったのか?葬式も済ませたではないか。(パクスン)」「誠に申し訳ありません。葬式の事を自分は知っておりましたが調べ事がありましたのであえてそちらを優先させました。ですが忠清道で不正、横領を行っている黒幕を突き止めました。王様に近々報告書を提出いたしますのでしばしお待ちくださいませ。」
坑道脱出からの足取り
坑道を抜け出して地上に出たイオンはそこでパクテスとパクトスの小競り合いを目撃。そのままパクテソを尾行して漢陽に入る。イオンは自分が死んだ事になっており自分の葬式が行われている事を知る。だが潜入捜査をするには好都合。死んだと思わせておけば敵に狙われる事もない。イオンは漢陽中の薬剤店を訪ね聞き込み調査を開始。トリカブト売買はご法度なのでどの店も取り扱っていない。但しコットゥ商団が裏取引しているという話を耳にする。それとジョイから手渡された帳簿と国の帳簿を照らし合わせてチェック。(ある程度事件の全容が見えて来たので御前会議に姿を現したと思われます。)
御前会議後に大喜びでジョイに近づく弘文館館長。「わしにも生きている事を黙ってるなんて冷たいぞ。」「ひょんな事で秘密が漏れやしないかと心配だったのであえてお知らせしませんでした。(イオン)」「わしに何かできる事はあるか?」「黒幕がパクスン領義政である事がはっきりしました。ですが証拠を集めまとめるまで少し時間がかかります。もし可能であればそれまで邪魔が入らないよう時間を稼いでいただけませんか?」「相分かった。パクスンは黙ってやられるのをみておらぬはず。気を付けるのじゃぞ。どうだ、これからめしでも一緒に。」「申し訳ありません。本日は約束がありまして。」
七夕の夜
今日は七夕。漢陽の街は夜市でにぎやかです。ジョイ一行は 江華島 から船で漢陽に入りました。ジョイは元々漢陽で服の仕立てと直しをやって生計をたてるつもりでした。ピリョンとクァンスンは江華島で暮らすつもりでしたがトッポンに追い出されてしまったのでとりあえずジョイにくっついて行きます。出店でにぎやかな街並みを散歩する3人。途中ジョイはちょっと行きたい場所があると言って単独行動に移ります。
街に入ったイオン。実家の近くで喪服のユッチルとパルクを見つけます。「元気だったか?」びっくりして腰を抜かす二人。だがイオンは立ち止まらずそそくさと先を急ぎます。
「ここは1つ目の橋・・。」「ここは4つ目の橋。。。」ジョイは清渓川に架けられた6つ目の橋に移動しています。もし離れ離れになれば七夕の日に6番目の橋で落ち合おうとイオンが話していたからです。
5番目の橋でたたずむジョイ。「飯食ったか?」「今こんな状況でごはんなんか。。。!」イオンの声だと気付きます。振り返りイオンを見つけます。「おい、ここは5番目の橋だ。6番目で落ち合うはずだろ。」イオンをじーっと見つめるジョイ。あまりにも真剣な顔なのであっちに行けば麺や食堂があるなどとりとめのない話をしてその場をつくろうイオン。ジョイがダッシュして思いっきり抱き着きます。「お化けじゃないんですか?」ジョイの顔をつねったり体のあちこちを触ります。
長い間橋の上で抱き合っている二人。その様子をユッチルとパルク、ピリョンとクァンスンに目撃されます。「自分たちはほったらかしで自分たちだけいい事して!」
ジョイがイオンの胸に飛び込むシーンは下記You Tube 2分10秒くらいからご覧になれます。
ドラマは中盤まで終わり次回から後半突入。このドラマで光っているのはジョイを演じるキムへユン。傲慢、暴力的だが自分の行く道をしっかり見据えています。どんなに暴言をはこうがすごくチャーミングでかわいらしいです。彼女の絵になっている元気がこのドラマを素敵にしてくれていると思えます。彼女は「スカイキャッスル」で憎々しい高校生も演じたのですがその時も本当に憎たらしかったです(誉め言葉)。
一方だめだと思うのはユッチルを演ずるミンジヌン。彼の演技が悪いのでなくユッチルとクァンスンの掛け合いコントが寒すぎます。個人的意見ですが毎回滑りっぱなし。愛嬌のある俳優、愛嬌がみについてない俳優がいるので制作側のキャスティングミスでしょう。
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