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韓ドラの常識をぶっ壊した視聴率49%の「私の名前はキムサムスン」

(出典元:MBC HP)
目次

韓ドラの既成概念をぶち壊した「私の名前はキムサムスン」

見所 このドラマは過去から現代まで続くラブコメ概念をぶち壊した韓国恋愛ドラマ金字塔として高く評価されております。ここに出てくる人間たちはあくまでもリアルで等身大です。選択や判断も現実的。このドラマに悪人は出現せず人を陥れる悪だくみもありませんが主演者たちは相手よりもまずは自分の感情を優先させ自分に正直です。自分が犠牲になり他人に譲るほどお人よしではありません。嘘のようなファンタジーシーンも甘いささやきもありません。あるのは現実で起こりそうなやりとり。設定も一人の女性に二人の男性が言い寄るという韓国ドラマ定番ではなく二人の女性が一人の男性の心をつかもうとする逆パターンです。30歳で婚礼期がけっぷちに立たされたと思ってあせる太っちょ女性キムサンスンをキムソナ、ジノンと深い愛で結ばれていたがある事件と誤解で離ればなれになってしまった悲運の女性ユヒジンをチョンリョウォン、二人の女性の間で心が揺れ動く男性ジノンをヒョンビンが演じます。ヒョンビン最初のメガヒット作品。

「私の名前はキムサムスン」のあらすじ

あらすじ フランスでパティシエ修行中に父親の訃報を聞き帰国したキムサムスン(キムソナ)。就職活動をしていたホテルの廊下でぶつかったホテル御曹司ヒョンジノンの服のボタンと自分の髪の毛が絡んでしまう。彼女を他のホテルのスパイと勘違いしたジノン(ヒョンビン)は厨房に彼女を連れて行きハサミでからんだ髪の毛をばっさり切ってしまいます。腹を立てたサムスンはケーキを丸ごとジノンの顔にぶつけます。誤解がとけてそこで働く事になったサムスンに対し契約恋人を提案するジノン。結婚に興味がないジノンが結婚をしつこく煽る母親にうんざりして考え出した苦肉の策です。サムスンも叔父の連帯保証金の責任をとらされ家が取られそうなので提案を承諾。だが契約で始まった嘘の恋はだんだん本当になって行き。。。

予告

「私の名前はキムサムスン」を2倍楽しむ情報

最終回視聴率49%のお化け番組

「わたしの名前はキムサンスン」の最終話の全国視聴率は49.1%。これは2000年からカウントする全韓国ドラマの第6位です。ちなみに上位には「ホジュン」「チャングムの誓い」「太祖王建」「パリの恋人」「真実」などがあります。

キムソナは役作りのため70㎏近くまで増加

キムサンスンを演ずるキムソナはモデル出身で体も本来はスリム。ですが役作りのため体重を70㎏近くまで増加。(ネタ元原文)増量の理由は原案となる小説のキムサンスンの体重が63㎏であるため。(ネタ元原文)その後キムソナは増量前の体重に戻しダイエットのシンボル的な存在になります。

(出典元:Flickr)

こちらはキムサムスンから4年後のドラマ「シティホール」時のキムソナ。

成功の要因は手掛けた時間

ドラマ「私の名前はキムサンスン」がヒットしたのは番組作りに掛ける時間が他より多かったのが大きな要因の一つと指摘するのはこのドラマの助演出を担当したカンデソン。「僕が番組作りに参加した3月(注;番組スタートは6月)には演出家、作家、出演者たちの間でストーリーや各自キャラクターについて相当部分話し合いが進んでいた」としています。韓国ドラマは通常ドラマ開始の1か月前にキャストが決まり台本作りが始まるのが定番。(ネタ元原文)

スピッツが韓国コンサートで挿入歌を歌う

スピッツが2008年の訪韓コンサートのアンコールで「私の名前はキムサンスン」の中にでてくる挿入歌「美しい人」を歌いました。スピッツのマサムネは韓国語がうまく「チャングムの誓い」「私の名前はキムサンスン」「銭の戦争」をよく見るそうです。(引用元)

結婚適齢期は時代とともに変化

キムサンスン放映時は2005年。30歳のキムサンスンは結婚行き遅れのように描写されています。しかし時代の変化とともに2020年の韓国の初婚年齢適齢期は30代前半までに引き上げられた。(ネタ元原文)

「私の名前はキムサムスン」の感想

口コミ情報

レビュー統計 アマゾンプライムカスタマーレビュー218件の評価は星5つ70%、星4つ12%、星3つ7%、星2つ2%、星一つ8%。

高評価したレビューアーの声

(引用元)

こんなに笑えて泣けてキュンとするラブコメは初めてみました。
今までみてきた韓流ドラマの、綺麗な主人公、ドラマチックで綺麗事だらけのストーリー、変わらない愛、全ての概念が覆されました。

主人公のサムスンはとても自分に正直で、口も行儀も悪くて女らしさはないのに最高に可愛く思えます。普通なら可愛くはみえないキャラクターもあそこまで愛らしく仕上げられるのはキムソナだからなせる技だと…改めてファンになりました。変なダンスも爆笑です。
セリフも、女だったらそう思うよねっていう生々しい感情がすっきりと描かれていて、とても共感できる場面が多いです。

ヒョンビン演じるジノンも、傲慢で少し子供っぽいところが逆に魅力的なキャラクターでした。お見合いを邪魔するジノン…可愛いかったです。(笑)腹立つくらい身勝手ですが、サムスンとヒジンの間で揺れるシーンでは心の中で「分かるよ…!」と叫んでいました。

ヒジンにサムスンを好きになったと打ち明けるシーンで、ヒジンが泣きながらジノンに「時がたてば今の私たちみたいに色あせてしまう」と言うんですが、それに対するジノンの「人は死ぬと分かっていても生きるだろ」という言葉が胸に刺さりました。

どんなに愛した相手でも、月日が経つと結局愛は変わってしまうというリアルな人間の感情がこのドラマの最大のテーマだと思います。本当に色んな意味で面白いドラマです。

Zeroの感想

人によっては良い

  • 女性が共感できるセリフが多い。
  • 男性に媚びず言いたい事をはっきり言う正直な女主人公。
  • 現実感があり嘘っぽくないストーリー展開。
  • 若い頃のヒョンビンのツンデレがかわいい。

人によっては微妙かも

  • 十数年前の作品なので映像美は期待できない。
  • キムサンスンは時に下品で口汚く、暴力的なキャラ。
  • 運が悪かっただけで落ち度がないヒジンがすごく可哀そうに見える。
  • 夢見心地の白馬のナイト的なラブストーリーではない。

ZEROの星感情

「私の名前はキムサムスン」の各話視聴率

「私の名前はキムサムスン」の登場人物

キムサムスン(キムソナ)

(出典元:MBC HP)

下品で一言多いニュータイプのヒロインキムサンスンを演ずるキムソナ。実際の彼女は細く美しくとてもキムサンスンを演じたとは思えない。

キムソナは1973年生まれ。172㎝。現在の体重は推定50㎏。A型。趣味はジークンドー。ジークンドーはチャンヒョクが愛好する格闘技で知られていますがチャンヒョクと一緒に始めます。日本に6年間住んだことがあり日本語がうまい。

キムサムスン役で2000年代のラブコメの女王となる。その後ロマンス、悪役、ギャグウーマンもこなしオールマイティー女優と呼ばれるようになる。いろいろなタイプの男優と合わせられるので演出家にとっては重宝される存在。2017年彼女主演の「品位のある彼女」がヒット。第二次ブレイクと言われます。2019年のドラマ「シークレットブティック」出演後休業宣言。しかし2022年のケーブルTVチャネルJTBCのドラマ主演が決まっています。

ヒョンジノン(ヒョンビン)

(出典元:Flickr)

「愛の不時着」で人気者のヒョンビンが演ずるヒョンジノン。キムサンスンの3歳年下。自分が運転する車が交通事故を起こし兄夫婦を死亡させてしまった癒せないトラウマを持つ。乱暴な姐御とおしとやかな元カノの間で揺れ動くいいとこのボンボン。

ヒョンビンのプロフィールはこちら

ユヒジン(チョンリョウォン)

(出典元:Flickr)

ジノンの元恋人。ジノンが交通事故で苦悩している時に彼の元を黙って去る。実は胃がんを患っていた。姿を消したのは苦しむジノンにさらなる負担をかけたくないため。

ジノンを演じるのはチョンリョウォン。1981年生まれ。166㎝。47㎏。B型。プロテスタント。国籍は韓国籍からオーストラリア籍に変えている。生まれは韓国だが小学校6年の時に家族がオーストラリアに移民。歌手グループ「シャークラ」出身。ファッションや自分の来ている服にすごく敏感な女性という評判。映画、ドラマで主役を張るが映画では興行的失敗作が目立つ。しかし映画演技者としての評判は悪くない。中国の女優タンウェイによく似ていると言われる。

ヘンリー(ダニエルヘニー)

(出典元:Flickr)

ヒジンの友人ヘンリーはジノンの主治医。ジノンに思いを寄せる。演ずるのはダニエルヘニー。モデル兼俳優。アメリカ人の父と韓国人の母を持つ。最近では「ディアマイフレンド」というシニア俳優たちで構成される韓ドラに出てきましたがこの時よりはだいぶ年をとりました。

ダニエルヘニーは本作品で本格的に俳優の道に進むがその後アメリカ映画やドラマにも多数出演。アメリカCBS局の人気ドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」シリーズのレギュラーメンバー(シーズン13より加入)。1979年生まれ。188㎝。

ナヒョンスク(ナムニ)

(出典元:Flickr)

ジノンの母親で五つ星ホテル経営者。後継者にジノンの兄を指定しましたが事故死。次点後継者候補のジノンはレストラン経営にだけ関心があり、ホテル経営に興味を持たない。早くジノンを結婚させ本業のホテル経営も任せたいが何やら変な女(サムスン)を連れて来たので困惑する。並みならぬ商売感覚を持っていて夫の父親からホテル経営を任せられる。夫(ジノンの父)は大学教授でビジネスには無関心で40代に他界。

ナヒョンスクを演じるのは韓国民のほとんどが知っているベテラン大物俳優ナムニ。ダニエルヘニーとはキムサムスン以降11年ぶりにドラマ「ディアマイフレンド」で再共演を果たす。

パクポンスク(キムジャオク)

(出典元:Flickr)

サムスンの母親。曲がった事と食材を無駄にするのが大嫌いなちゃきちゃきの江戸っ子姐御みたいな性格の人。サムスンに無礼な態度を取るナヒョンスクに啖呵を切る事も。3人娘の母親。娘二人を嫁にやりサムスンをパリパティシエ留学に送りほっとして夫とのんびり暮らしていたが夫が急死。そして夫が連帯保証人になっている事が発覚し、持ち家が取られそうになる危機に直面する。

演じているのはキムジャオク。2000年から2010年の韓ドラヒット作に多数出演しているので一昔前の作品を見ている方なら顔をおぼえているはず。1975年には韓国最高峰である百想芸術大賞でTV部門女性最優秀演技賞を受賞している。残念ながら2014年に他界。ナムニとは2001年の時代劇「商道」で本作品と同じような家族設定で共演。

「私の名前はキムサムスン」の作品情報

脚本と演出

脚本は「私も花」のキムドウ、演出は「品位のある彼女」「わたしたち恋してる」のキムユンチョル。全16話。2005年作品。

基本情報

ジャンルラブロマンス、コメディ
回数全16話
最高視聴率(全国平均)49.1%(最終16話)
放送局MBC
放送期間2005. 6. 1. ~ 2005. 7. 21.
原作小説「私の名前はキムサムスン」
制作文化放送
視聴等級15歳以上
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